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男子王者の寺澤、バイクで突き放し連覇 女子上田、オリンピアンの力を発揮し貫禄の初V【宮古島トライアスロン】

沖縄タイムス+プラス / 2024年4月15日 10時51分

6時間25分4秒で2連覇を達成した寺澤光介=宮古島市陸上競技場(金城健太撮影)

 【宮古島トライアスロン取材班】14日に沖縄県宮古島市で開催された第38回全日本トライアスロン宮古島大会は最高気温28.2度と日差しの強い中、スイム3キロ、バイク123キロ、ラン35キロの計161キロに県内外の1341人が挑んだ。男子は寺澤光介(東京都)が6時間25分4秒で2連覇、女子は上田藍(千葉県)が7時間2分38秒で初出場初優勝を果たした。上田は総合10位に入り、女子の過去最高順位となった。

 県勢1位は男子の石戸寛之が7時間14分21秒で総合20位、女子1位の豊田京子は9時間9分31秒で総合226位だった。

 男子優勝の寺澤は潮の流れの強いスイムを新田城二と同時に終えたが、バイクスタートが1分26秒早かった寺澤が独走態勢に入る。バイクで2位に18分差をつけ、ランでも1位を守り続けた。宮古島市出身の古謝孝明(北海道)はバイク途中で一時、2位につけるなど健闘したが、ランで崩れて58位に終わった。

 女子優勝の上田はスイムを48分44秒で終えて2位の太田麻衣子に39秒差と優位にレースを展開。バイクでも快走し、2位に上がった巖淵(いわぶち)知乃に6分8秒差と圧倒した。ランでさらに差を広げ、初めての栄冠に輝いた。

ペース配分が成功「集中できた」

 連覇しないと真の王者とはいえない-。周囲の見方や期待を意識して大会前々日から寝付きが悪かったという寺澤光介(東京都)。ふたを開けると一人旅での大会2連覇だった。「優勝できてほっとしている。自分に集中してプレーできた」と胸をなで下ろした。

 スイムが得意で強い潮の流れに「ラッキーだと思った」という。上位2人で3キロを42分31秒と同時にフィニッシュすると、ここから差をつけ始める。バイクを受け取って出走するまでの時間が短く、2位選手より1分26秒早くスタートしてレースを優位に進めた。

 池間島までは追い風が吹いており「ここで頑張ると後半の向かい風で頑張れなくなる」とあえて力をセーブ。島を一周して池間大橋に入った時に「距離をつけている。ちゃんと逃げ切れる」と勝利を意識した。

 直射日光に体力を奪われ、ランでは手にしびれがきた。それでも写真撮影を求める人には近づき、会釈もしてファンサービス。2位に17分27秒の大差をつけてゴールテープを切った。

 「あー、めっちゃきつかった」と記者会見前には本音をぽつり。3連覇に水を向ける報道陣と「来年も優勝したい。レジェンドになろうかな」と穏やかな表情でやりとりして、喜びをかみしめていた。(又吉健次)

重圧はねのけ笑顔 女子初の総合10位

 オリンピアンの貫禄を示した。初出場の上田藍(千葉県)は7時間2分38秒で初優勝を飾った。過去38回ある大会で、女性で初めて総合10位入り。「私の出場で他の女子選手のモチベーションが上がっていると聞いた。みんなで楽しめたらいい」と笑顔だった。

 北京、ロンドン、リオ大会に出場した国内女子の第一人者だ。トライアスロン選手はタフなコースを好むといい、バイクのアップダウンのきつさ、風の強さに引かれてエントリー。「優勝するだけではだめ。男子とも上位争いを」と言われる重圧の中、本番に臨んだ。

 初めての大会に「自分のペースを崩さないようにした」と語る。28.2度と差すような日光に体力を奪われたが、沿道から水をかけてもらえたと感謝。スイムで2位に39秒差、バイクで6分8秒差と広げ、得意のランでは最終的に19分15秒もの差をつけてゴールした。

 「藍ちゃーん」と頻繁に声をかけられたことや、自転車で追いかけてくる子どもたちが印象に残ったという。「いつ知ったのか、名前を呼んでくれてうれしかった。大会のある来年4月の日程も空ける」と記者会見中、ずっと笑っていた。(又吉健次)

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