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「つなひきかちゃん」増殖中 与那原町のイメキャラグッズ 洋裁店の店主が手縫いで作り、贈り物に人気

沖縄タイムス+プラス / 2024年4月24日 8時42分

「つなひきかちゃん」グッズを作る篠﨑茜さん=9日、与那原町役場

 【与那原】ここにも、そこにも、あそこにも。与那原町役場の窓口や職員の卓上に、「つなひきかちゃん」というイメージキャラクターのグッズが置かれている。デザインは、両腕が与那原大綱曳の大綱、顔は大綱2本が絡み合う「カナチ」部分。背中にはカナチ棒が描かれている場合もある。2020年ごろから役場内で“増殖”し始め、今やその数100体以上。洋裁店の店主、篠﨑茜さん(47)=同町東浜=がせっせと縫い上げている。(南部報道部・平島夏実)

 「つなひきかちゃん」は18年にデビューした。町内外から応募のあった計274点の中から、当時与那原東小の4年生だった川上慶大さんの作品が選ばれた。

 翌19年に東京から同町へ移り住んだ篠﨑さんは「『つなひきかちゃん』の独特のポーズと目のキラキラ」にほれたという。現在手がける「つなひきかちゃん」グッズは、ミシンで3~4針、細心の注意を払って目入れする。町職員の退職祝いにプレゼントしたのをきっかけに、続々と注文が入るようになった。

 「地域の子どもたちがみんなで触るもんだから、つなひきかちゃんの股も脇も裂けて、毛玉だらけになってしまってね…」。町職員の新垣政孝さん(56)は言う。

 ぼろぼろになったフェルト製のマスコットの代わりに、思い切って丈夫な革製をオーダーした。朝の交通安全指導では胸元にぶら下げておき、時々「おはよ!」と言いながら揺らす。子どもたちはその瞬間を待って手を振り返すという。

 篠﨑さんの息子の峻さん(10)は与那原東小の5年生。ランドセルにも靴袋にも習字セットにも、名札代わりに「つなひきかちゃん」のキーホルダーを付けている。誕生会のお返しに「つなひきかちゃん」グッズを渡すと大好評で、次の年も誕生会をやらないわけにはいかなくなった。

 「つなひきかちゃん」は自分の子どもみたいなものだという篠﨑さん。「これからもどんどん増えてほしい。息子が嫌がるようになる日なんて、想像できないです」と笑った。

 篠﨑さんが営む「島の洋裁屋」は、電話080(6618)1602。同町内の雑貨店に委託販売しているほか、月に数回、町役場の1階ラウンジに出店している。

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