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シンナーを吸い事故死・覚醒剤の影響で麻酔が効かず病死 夜回り先生「薬物から逃げろ」 豊崎中で講演

沖縄タイムス+プラス / 2024年5月9日 7時55分

薬物依存の危険性を訴え「誘われたら走って逃げろ」と呼びかける水谷修さん=4月25日、豊見城市立豊崎中学校体育館

 深夜の繁華街を歩き、街をふらつく若者の非行防止と更生に取り組む「夜回り先生」こと水谷修さんの講演が4月25日、沖縄県の豊見城市立豊崎中学校で開かれた。

 水谷さんは横浜市の定時制高校で生徒指導教員を務めた際に深夜パトロールを始め、34年間、違法薬物や性風俗などの落とし穴にはまる若者の相談に乗ってきた。

 シンナーの影響で車に飛び込んで事故死した高校生や、夜の街をうろつき暴行被害や覚醒剤使用の末、エイズで亡くなった教え子の言葉を伝えた。「残された母親は『薬物が憎い』と叫び、エイズの教え子は覚醒剤の影響で麻酔が効かず『助けて、死にたくない』と苦しんだ末に亡くなった」と振り返った。

 知人から薬物使用を勧められた際は「話題を変え、断る理由を繰り返す。それでも勧めてくるなら、最後は走って逃げろ。薬物は1回やるとやめられない」と訴えた。

 生徒を代表し、濱元太志さんは「薬物依存や家族の愛を学び、夜の世界の恐ろしさと自分がいる環境の素晴らしさに気付いた。人に寄り添う優しさと、助け合いの心を持って生きていきたい」と決意を込めた。(南部報道部・新崎哲史)

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