ブラジリアン柔術の魅力は「あのゲーム」のよう 沖縄の39歳、世界大会に初出場し銀メダル
沖縄タイムス+プラス / 2025年1月11日 13時17分
30歳を過ぎて健康づくりのためにブラジリアン柔術を始めた喜屋武盛文さん(39)=沖縄県中城村=は昨年9月、愛知県で開かれた「Sjjif 世界柔術選手権2024」に初出場し、紫帯のマスター2(36~40歳)ライトフェザー級(64キロ以下)部門で銀メダルを獲得した。「『格闘技のチェス』と呼ばれる柔術は頭を使う競技で面白い。もっと技を磨き、今年は優勝狙う」と闘志を燃やす。(中部報道部・吉川毅)
喜屋武さんは中学・高校では陸上部に所属し、元々は格闘技に興味はなかった。33歳の時、健康のために再び運動を始めてみようと思い、ボクシングやフルコンタクト空手に挑戦。その際、友人の勧めでブラジリアン柔術の道場に通うようになった。
「打撃系ではなく、寝技が中心の格闘技なので最初は心がそそられなかったが、やっているうちに魅力に取りつかれた。技の次の次の一手を考えながら対戦するのは、まさに格闘技のチェスだと思った」と笑顔で話す。
ブラジリアン柔術は帯の色が柔道や空手のように習熟度や実力によって分けられており、白、青、紫、茶、黒の順に高位となっていく。試合は帯の色、年齢や体重などで分けられて行われる。
喜屋武さんは「体格差や体力差をなるべく小さくし、平等な戦いができるようになっていることもいい。年齢を気にせずに始められるのも魅力」と説明する。
現在は浦添市のデイサービス「福寿の郷」で機能訓練指導員として働きながら、北谷町の道場などで週6日の練習に励んでいる。
「昨年は世界大会初挑戦だったが、楽しく試合ができた。決勝ではけがをして負けてしまったがもっと体を鍛え、技を磨いて上を目指したい」と意気込んだ。
父盛良さん(74)は「私も格闘技が好きで、高校生の時から70歳を超えた今でもボクシングをしている。息子の活躍を励みに、私も頑張りたい」と述べた。
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