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入園・入学グッズの製作代行、子どもに寄り添える「強い味方」に…”手作り指定”の意味を考えさせられる

ORICON NEWS / 2024年4月8日 9時10分

”ゆめかわ”な世界観の入園・入学グッズ(写真提供:oyakode_monodukuri_yukaさん)

 幼稚園や保育園に入学したお子さんは、初めて親御さんと離れての集団生活が始まります。新小学1年生の場合は、友達と仲良くできるか、勉強に登下校は大丈夫なのか、親子で不安に思うことも多いはず。心配が尽きない新学期ですが、お子さんにとって「これがあるから学校に楽しみに学校に行ける」「会話のきっかけになる」のは、バック・体操服・上履き入れといった入園入学グッズの布小物なんだそうです。昔は母親や祖母の手作りが定番でしたが、今はその子が気に入る世界観を持つ作家さんにオーダーするのも主流の選択肢となっています。その子のお気に入りアイテムを持たせてあげることがいかに大事なことか、入園入学グッズの作家・おやこでものづくり ゆかさん(@oyakode_monodukuri_yuka)に実情を聞きました。



【動画】ゾっとしました…通園グッズが手作り指定「ミシンどころか玉結びもできん」

■自分時間を持てることをあんなに楽しみにしていたのに…「親側もすごい不安」

 入園・入学グッズの作風としてはニッチな”ゆめかわ”を作品の世界観としているゆかさんは、「”かわいい"でその子の自信を作り上げる」「”かわいい”は、その子の鎧となってくれる強い味方である」と、その世界観にこだわり続ける理由を話します。親御さんと離れて集団生活を送る不安…新学期を迎えたお子さんたちは、どのようなメンタルになることが予想されるのでしょうか?

ーー入園・入学してから、新しい環境に慣れるまで、お子さんからはどんな不安が出てくると想定されますか? 

「幼稚園や保育園の場合は、子どもたちにとって初めて、親から離れての集団生活が始まります。しっかりしている子は理解している場合もありますが、まだまだ幼いので『なぜママと一緒じゃダメなのか?』『なぜこんなところに行かされるのか?』理解できない子も多いです。過ぎてしまえば笑い話ですけど、親側もすごい不安なんですよね。私も、娘の幼稚園が始まって自分の時間を持てることを楽しみにしていたのに、最初は幼稚園をなかなか後にできず、お迎えも早々と行ってしまう(笑)。お客様からも聞きますが、朝の準備時間に毎日泣かれてしまったり、行き渋りする子は本当に多いようです。先生は慣れたものですけど、親御さんたちが悩むケースをよく聞きます」

ーー幼い頃は個人差も大きいと思いますが、小学校入学時はどんな雰囲気なのでしょうか?

「保育の現場から一気に教育に変わり、もちろん先生方は愛情持ってご指導くださいますけど、幼稚園で受けてたものとはまた違う雰囲気になります。親から離れて初めて子どもたちだけで登下校する。長い授業が始まる。友達とのトラブルの際も、子どもたちが考えて自分で行動を起こすようになります。もう親は心配でしかないですよね! 発達がでこぼこな子もいて、幼稚園で遊んでた頃は常に先生が目を向けて都度対応してくれた環境があっても、学校となるとそうはいきません。行き渋ってお休みすると、親御さんは低学年の子どもを家に置いておけないのでお仕事休んだり、長期になると退職も考えるという話もよく聞きます」

■その子をかわいくするだけではない「鎧となってくれる強い味方」

ーーお子さんが抱く新生活の不安、自信のなさなどを“ゆめかわ布小物”によって、どのように解決できると思いますか? 

「レッスンバッグをオーダーしてくださったお母さんから『"かわいい"はその子を強くするんですね!』と言っていただいたことを覚えています。そのお母さんは、娘さんの人見知りが激しく、毎日幼稚園を行き渋りしてたことに悩んでいたそうです。毎朝泣かれてしまい、登園の時間は憂鬱に…。ですがある日、幼稚園の先生がその子のバッグを『かわいいね!』と褒めると、その子は褒められたことがすごく嬉しかったのか『先生にまた褒められたい…』とお母さんに打ち明けたそうです。次の日からその子は泣かなくなり、1年経つ頃には『レッスンバッグを持って楽しく幼稚園に通ってます!』と報告いただきました。"かわいい"といっても、ただその子をかわいくするものではないんですよね。その子の鎧となってくれる強い味方であり、内気な気持ちに自信を与えてくれる。”ゆめかわ”には、そんな強さがあると信じています」

ーー布小物は母や祖母に作ってもらうことが昔は当たり前だったように思います。親にとってそれをこなすことが愛という考え方もありましたが、それが今どのように変わってきていると感じますか?

「現代のお母さん方はお仕事されてる方がほとんどで、とにかく時間がないですね。おばあちゃんに頼めるならそれでもいいんですけど、『それができない!』
となると本当に大変です。手芸ができない、ミシンを持ってない人からしたら
どうしたらいいのか本当に困ると思います。私立の幼稚園は手作り指定が多いですし、手作りの指定はなくても市販じゃ売ってないサイズを指定するところも多いです。今は手芸屋さんでオーダーを受けているお店があったり、SNSを開けばたくさんハンドメイド作家さんがいます。気軽に手作りをお願いできる環境になり、購入者様の選択肢も増えていると思います」

ーー入園・入学グッズを作る時間をどうとらえるかですよね?

「作ることがツラい時間になるなら割り切ってオーダーして、その時間をお子さんとのコミュニケーションの時間に回すという考え方もできます。特に幼稚園入園前はママとずっと一緒にいられる最後の時間になるので。私が作る場合は、生地やオプションの装飾選んだり、お子さんが選択する楽しみもあるので、親子でお話をしながら一緒に選ぶ時間にしてもいいですから」

ーー手作りであることは「あなたのために作った」「あなたを想っている」ことを伝える機会でもありますよね。だからこそ「こんな柄でこんな色がいい…」という子どもの要望を通す大切さをどのように考えますか?

「1〜2歳でまだお話しできないお子さんですとお母さんの好みで選びますけど、入園前の3歳になるとだいぶお子さんも好みが出てきます。私にオーダーしてくださる方は『娘はかわいい物が好きなんです』とおっしゃる方が多いです。

 お客様にメインとなる生地を選んでもらいますが、私の方でも『ぜひお子さんにも見本を見せて聞いてみてください』とお伝えしています。お子さんたちもそうやって自分が選んだ事をちゃんと覚えていて、ワクワクしながらお母さんと一緒に決めて、作品が届いた時に選んだ生地が形となって出来上がっていることに大喜びしてくれます。自分で選んで決めた物ですから、子どもたちの自己肯定感も上がります。私が一番大切にしてることは、『子どもが笑えば、大人も笑う!』です。その子が笑っててくれたら、周りの大人たちは幸せなんです。その子の未来に希望を見いだせるように、親御さんが抱える不安が軽減できるようにお手伝いができればいいなと思っています」

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