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『海街チャチャチャ』キム・ソンホ、初主演映画で“ターミネーター化”  なりたい&学びたい俳優名も

ORICON NEWS / 2024年4月8日 19時23分

主演映画『貴公子』ジャパンプレミアに登場したキム・ソンホ(C) 2023 GOLDMOON PICTURES & STUDIO&NEW. All Rights Reserved.

 ドラマ『海街チャチャチャ』でブレイクした韓国俳優のキム・ソンホが8日、都内で行われた主演映画『貴公子』(12日公開)ジャパンプレミアに登場した。

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 『オールド・ボーイ』『チェイサー』『ハント』などに続く、韓国発の新たなアクションノワール。『新しき世界』『THE WITCH/魔女』などのパク・フンジョン監督がメガホンをとり、キム・ソンホが映画初出演にして主演を務め、謎めいた“貴公子”を熱演した。

 この日、MCの古家正亨からキム・ソンホがサプライズゲストとして呼び込まれると、会場は一気に熱狂。ファンの拍手と大歓声に迎えられて登壇すると、「貴公子役を演じました俳優のキム・ソンホです。お会いできてうれしいです」と満面の笑み。



 キム・ソンホは約1年ぶりの来日となり「こうしてファンのみなさんにお会いできているこの時間が本当に楽しく幸せです。しかも、映画を通じてみなさんにお会いすることができて、この瞬間は感動でもあり、忘れられない時間になりそうです」とファンとの再会を喜んだ。

 映画初出演とあって、日本での舞台あいさつも初めてで「こうした経験が多くないので、実はすごく緊張しています。みなさんの歓声と応援の声を聞いたことで、息ができているような心地です。ここに入ってくる前は、息ができずにいるような感じでした(苦笑)」と語り、改めて拍手と歓声が起こると、日本語で「ありがとうございます(笑)」と答えた。

 キム・ソンホが演じた“貴公子”は、カン・テジュが演じるマルコの前に突如現れる謎めいた男。役作りについて「この役を演じることが決まって、パク・フンジョン監督とたくさん会話をして、キャラクターに関しての疑問をぶつけ続けました。『なぜマルコを追い続けるのか?』、『なぜこんな事件を起こすのか?』、『なぜずっと笑っているのか…?』――参考となる作品を観ながら、会話を重ねて作り上げていきました」と振り返った。

 特に走るシーンに関して、古家から「まるでアーノルド・シュワルツェネッガーのようでした」と表現されると、ソンホさんは「アハハハ」と笑いながら「(そうなったのは)本当にたまたまで、実際に走ってみて、なんとなく走り続けていくうちに、そちらのほうに寄っていった感じで、パク・フンジョン監督からも『ターミネーターみたいだね』と言われました(笑)、それからはより具体的にそちらに近づいていった気がします」と明かした。

 共演者をめぐるトークでは、「マルコ役のカン・テジュさんは、新人ですが天性のまなざしを持っている俳優さんです。まなざしでその人物がどんな事情や背景を抱えているのかを説得できるのが良い俳優だと私は思いますが、カン・テジュさんはまさにそんな俳優さんです」と紹介。

 御曹司ハン理事役のベテラン俳優のキム・ガンウに向けては「パク・フンジョン監督からも『キム・ガンウの再発見だ!』と言われるくらい、見事な演技力で役を演じられていました。いつも撮影が終わると、その日のうちに編集した映像をみんなで見ていたんですが、非常に具体的で優れた演技を見せてくださって、私たち俳優陣はみんな『こんな俳優になりたい』という思いで、キム・ガンウさんの演技を目に焼き付けていました。ロールモデルといえる先輩です」と憧れの眼差し。

 さらに、謎めいた女性弁護士・ユンジュを演じたコ・アラについては「本当に見事に役柄を表現していました。台本の隙間がなくなるほどびっしりと書き込んで、事前に準備をしており、そんな彼女の姿を見ていて、私のほうが年上ですが『彼女の努力を見習いたい』、『学びたい』と思わせてくれる同僚俳優でした」と敬意を示した。

 キム・ソンホは「やはり映画はじっくりと時間をかけて撮ることができるのが魅力だと思います。1シーンに対して、そこにどんな意味があり、どう撮りたいかを会話を重ねて撮っていくことで、より愛情を注ぎ、考えを巡らせ、噛みしめながら撮ることができましたし、撮影が終わった後もその時間が思い返されます。私にとっては初めての経験であり、ひたすらワクワクと緊張の連続でもありました」と感慨深げ。

 そして「みなさん、今日は貴重なお時間を割いて劇場に足を運んでくださりありがとうございました。この映画はキャスト、スタッフが懸命に幸せな気持ちで取り組んだ作品です。決して難しくなく、気軽に楽しめる作品です。特に最後には私のアクションシーンがあるので、そこはぜひ期待を寄せていただければと思います。“ノワール”と謳(うた)いつつも、愉快な作品ですのでシリアスに構えず気軽に楽しんでください。ありがとうございます」と呼びかけた。

■あらすじ
フィリピンで病気の母のために地下格闘で日銭を稼ぐ青年マルコは、韓国人の父の行方を知らない。そんなある日、彼の前に“父の使い”を名乗る男が現れ、マルコは韓国に向かうことに。飛行機の中でマルコが出会ったのは自らを“友だち”(チング)と呼ぶ謎の男“貴公子”。不気味に笑う貴公子に恐怖を感じ逃げるマルコだったが、彼の執拗な追跡と狂暴ぶりに徐々に追い詰められていく。なぜ、マルコの前に突然、父親は現れたのか、謎の貴公子の目的とは。すべてが明らかとなった時、マルコはさらなる危機に見舞われる。

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