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アンジェラ・アキ、10年ぶりに再始動 ミュージカル『この世界の片隅に』の音楽手掛け「原作をリスペクトして脚本を立てるような楽曲に」

ORICON NEWS / 2024年5月11日 5時0分

10年ぶりに再始動したアンジェラ・アキ (C)ORICON NewS inc.

 アーティストのアンジェラ・アキが10日、東京・日比谷の日生劇場で行われたミュージカル『この世界の片隅に』の開幕記念会見に参加した。

【全身ショット】役衣装で登場した大原櫻子&昆夏美ら

 こうの史代氏の同名漫画を原作とする本作は、太平洋戦争下の広島・呉市に生きる人々の物語でありながら、つつましくも美しい日々とそこで暮らす人々が淡々と丁寧に描かれ、それゆえにいっそう生きることの美しさが胸に迫る作品。2度にわたるアニメーション映画化、実写ドラマ化もされた不朽の物語を、ミュージカルとして新たに伝える。

 ミュージカル全編を彩る音楽は、2014年の渡米からミュージカル音楽作家として10年ぶりに再始動するアンジェラが手がける。国民的卒業合唱曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」から15年。2014年にミュージカル音楽を学ぶために渡米し、その後日本での活動を休止していたアンジェラが2024年に日本での活動を再開。オリジナルアルバムとしては12年ぶりで、ミュージカルで使用された楽曲を自身で歌唱した書き下ろし新曲全10曲が収録された『アンジェラ・アキ sings「この世界の片隅に」』をリリースしている。



 主人公の浦野すず役を昆夏美と大原櫻子、北條周作役を海宝直人と村井良大がWキャストで務める。9日の公演で昆と海宝は初日を迎え、10日の公演で大原と村井が初日を迎えた。会見は10日の公演前に実施。アンジェラは、心境を色で例えると、という質問に「この作品と共に4年近くの時間を費やした。ずっとピアノと1人で向き合って作ってきたものが、彼らをはじめ、演者さんすべての人たちの声を通して新しいものに生まれ変わった。お客さんと一緒に作っていくカラーだなと思う。自分の言葉を借りますけど『自由の色』なのかな」とミュージカルで使用される楽曲のタイトルを引用して語った。

 また、10年ぶりに日本で活動再開となる。楽曲制作で苦労した点を問われると「苦労した点はいくつもあるんですけど…」と苦笑いしながらも「原作が持っている温かさ、ピュアなこうの先生の作品をどう音楽化するか。(脚本・演出の)上田(一豪)さんが素晴らしい脚色を台本でしてくださったので、それをどう支えられるか。1番、原作をリスペクトして、脚本を立てるような音楽にしたいと思った」と振り返る。台本が大好きだったそうで、その日の音楽はどのシーンを作るかは、台本をパッと開いて決めたそう。「割りと最初の方に作ったのが『醒めない夢』と『端っこ』だったんです。最初にできあがった時に『見えた』と思いました。それを乗り越えたら、あとはどうバランスを取るかだった。最初の2曲が時間を費やしたかな」と物語にとって重要な2曲から作ったことを明かし、キャスト陣を驚かせていた。

 好きなシーンをトーク。楽曲の手直しのためにけいこ場に足繁く通ったというアンジェラ。「4人の歌は素晴らしい。100点なので置いておいて」と切り出しながら「お芝居の世界の人じゃないからお芝居に圧倒されて。あるシーンで言葉を発さないけど、2人のキャラクターがすれ違うシーンで、もう号泣。しゃべらなくても泣けるって、スゴい演技力。いつも圧倒されている」とうなる。「けいこ場で毎日、演技を観られてぜいたくだった。最初の通しけいこで『これでもうお金取れる!』と言ったぐらい圧倒された。素晴らしい経験をさせてもらった」としみじみと口にしていた。

 日生劇場での開幕後に全国ツアーを展開し、作中の舞台である広島・呉市の呉信用金庫ホールで大千秋楽を迎える。

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