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『ドラゴンマガジン』休刊で作家も嘆き 『スレイヤーズ』『フルメタ』など…創刊37年に幕で「人生を共にしてきた雑誌」

ORICON NEWS / 2025年1月11日 13時5分

『ドラゴンマガジン』休刊へ

 ライトノベル文芸誌『ドラゴンマガジン』が休刊することが決定した。3月発売の2025年5月号をもって休刊し、創刊37年の歴史に幕を下ろす。掲載作品は数々アニメ化されており、『フルメタル・パニック!』『冴えない彼女の育てかた』『スレイヤーズ』など多くのヒット作を出していたことから、ネット上では嘆きの声であふれている。

【画像】懐かしい!スレイヤーズやフルメタ…『ドラゴンマガジン』掲載作品

 ネット上ではファンたちが「ドラゴンマガジンについては本当に書ききれないくらい思い出がある」「私が中学時代、小説を書くきっかけになったラノベとの出会いをくれた文芸誌でした」「ひとつの時代が終わったという感じ」「寂しいねぇ…紙はもう体力ないから仕方がないけど」などと反応。



 また、作家陣も反応し、『スレイヤーズ』のあらいずみるい(イラスト)は、Xで「創刊0号から 今に至るまでの長いお付き合い。休刊号と発表されても実感がわかないくらい人生を共にしてきた雑誌。なのでまた、メクリメクル 人生が続くんですよね」と心境。

 『フルメタル・パニック!』の賀東招二は「ドラゴンマガジン誌の休刊が発表されたました。ドラマガは文芸誌のエントリーグレードとして、読みやすい短編連載がメインで、全見開きに挿絵イラストがついて、しかもそれを月刊でやるという、今考えるといろいろ無茶なことを10年以上やっていて、自分も長期間、自作を掲載していただきました」と回顧。

 続けて「かつての賑やかな誌面に比べると、予算不足もあってか最近の誌面はやはり元気がなくなっていた印象です。ファンタジア文庫がなくなるわけではないので、今後も作品のファンはご安心してください。今後はネットを軸にして『ドラマガ的』な何かを模索していくのではないかと思います」と伝えた。

 『ロードス島戦記』の水野良は「情報は入っていましたが、現実に告知されると、やはり寂しい思いがします。私は創刊号からTRPG関連の記事を書いていました。その記事に天野喜孝さんにイラストをつけていただいたことが嬉しかった思い出です」としみじみ。

 『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』『劇場版シティーハンター』などのキャラクターデザインを担当している、ことぶきつかさは「創刊0号から拝見していた身としては、その後実際に連載作品で仕事もさせてもらい大変お世話になりまして、今の自分がありますので。寂しいですね、そしてありがとうございました」を感謝した。

 休刊について公式サイトでは「株式会社KADOKAWAが今春にライトノベルなどエンターテインメント小説ファン向けの新メディア「メクリメクル」のサービスを開始します。2019年から運用してきたライトノベルのレコメンドサービス「キミラノ」を新メディアに移管、1988年創刊のライトノベル文芸誌「ドラゴンマガジン」を休刊し、新体制に移行することをお知らせいたします」と報告。2019年から運用してきたライトノベルのレコメンドサービス「キミラノ」を今春に立ち上がる新メディア「メクリメクル」に移管し、新体制として移行する。

 ドラゴンマガジン編集部は「2023年に創刊35周年記念号を発行したADOKAWAのライトノベル文芸誌「ドラゴンマガジン」ですが、2025年5月号(2025年3月発売)をもって休刊することといたしました。昨今の読書環境の変化を受け、「ドラゴンマガジン」が担ってきた役割は、紙の雑誌では担いきれなくなってきていることを日々実感した上での次のチャレンジとなります」と経緯を説明し、「読者の皆様に、新しい形でメディアサービスをお届けしていくことを楽しみにしています。ぜひご期待ください」と呼びかけた。

 『ドラゴンマガジン』は、1988年1月30日より創刊されたライトノベル雑誌で、『フルメタル・パニック!』や『冴えない彼女の育てかた』、『スレイヤーズ』、『デート・ア・ライブ』、『ハイスクールD×D』などを掲載。現在はアニメ化された『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦』や『スパイ教室』、『ロクでなし魔術講師と禁忌教典』などが掲載されている。

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