1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「食物アレルギー」を引き起こしやすい食べ物は? どんな症状が出る? “疑問”を管理栄養士に聞く

オトナンサー / 2024年5月10日 7時10分

食物アレルギーによって、どのような症状が引き起こされる?

 食べ物に含まれるたんぱく質によって、アレルギー症状が引き起こされることがあります。原因となる食べ物や引き起こされる症状は人によって異なるため、注意が必要です。では、どのような食品を摂取すると、アレルギー症状を引き起こしやすいのでしょうか。主な症状や対策について、管理栄養士の桜井このさんに聞いてみました。

■ピーナッツによって重篤な症状が生じることも

Q.代表的な食物アレルギーについて教えてください。

桜井さん「報告されているものが多い食物アレルギーで言うと、卵や牛乳、小麦、甲殻類、果物類、ナッツ類などが挙げられますね。中でも、ピーナッツアレルギーは重篤な症状を引き起こしやすいといわれているため、分類に『ピーナッツ』と個別で表記されるなど、特に注意が必要とされています」

Q.食物アレルギーによって、主にどのような症状が出るのでしょうか。対策はありますか。

桜井さん「食物アレルギーは『このアレルギーならこの症状』というものではなく、どの種類であっても人によって程度や症状の内容が異なります。

代表的な症状で言うと、胃腸の不快感や吐き気といった消化器系の症状のほか、『息苦しくなる』『喉の詰まり感』などの呼吸器系の症状、『目や口の中が腫れる』『発疹が出る』など実に多種多様です。重篤な症状になると、『アナフィラキシーショック』という、死に至る危険のある症状が生じることがあります。

対策として、『特定のものを食べると体の調子が悪くなる気がする』という場合はアレルギー検査を受けてみると良いですね。アレルギー検査を受けると、『どの食物アレルギーに該当するのか』『どの程度のアレルギー症状が出る可能性があるのか』などが分かります。『絶対に摂取を避けた方がよいものなのか』『少量であれば食べても問題ないのか』といった点も分かるので安心できると思いますよ。

どの食べ物によってアレルギー症状が引き起こされるのかをすでに知っている場合は、原材料の表示などをしっかりと確認してください。ただ、食品のアレルギー表示は義務のものとそうでないものがあるため、その点も注意しましょう」

Q.幼い頃はアレルギー症状が引き起こされることが多かったにもかかわらず、大人になってから症状が治まったというケースがあるのはなぜなのでしょうか。

桜井さん「小さなお子さんは体が成長途中のため、内臓や免疫の機能が大人よりも未熟な状態にあります。そのため、アレルギー症状が大人よりも強く現れやすいんですね。

大人になってからアレルギー症状をあまり感じなくなったという人がいるのは、内臓や免疫の機能がしっかりと成長して、アレルギーを発症する原因物質(アレルゲン)への耐性を獲得できたからです。卵や牛乳、大豆、小麦などによるアレルギー症状は、成長するにつれて治まるケースが多いといわれています。反対に、甲殻類やそば、ピーナッツなどのアレルギーは、大人になっても耐性がつきにくいとされています」

* * *

 一般的に、症状がなくなったからといって「アレルギー症状が完全にゼロになった」というわけではないということです。定期的にアレルギー検査を受け、食べ物を上手に摂取できると良いですね。

オトナンサー編集部

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください