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46歳で結婚。やっと自分の身体に向き合えるようになった【100人の更年期#35】

OTONA SALONE / 2020年5月18日 20時0分

一般に、閉経の前後5年を更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は50歳なので、45-55歳の世代は更年期に当たる人が多いもの。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。

私ってもう更年期なの?みんなはどうなの?

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)

【100人の更年期#35】

 

今回語ってくれた人のプロフィール

48歳、フリーランスのコンサルタント業。2年前に結婚し、都内で夫と二人暮らし。

 

月の勤務300時間、でもそれが普通

40歳の時に大手の広告代理店に転職をしました。

それがものすごく激務で。

月の勤務時間は300時間を超えて、毎日終電に間に合うように走っていました。

ただ寝るためだけに家に帰るという日々。

でもそれが普通だと思っていたんです。

 

人知れず悩んだ「股汗」、下半身のホットフラッシュ

最初は初期の更年期だと気がつかなかったのですが、大きなプロジェクトを任されてプレッシャーがかかるとものすごい多汗症になるんです。その時期だけ。

セミナーを掛け持ちすることもあり、人前でどうしても話をしなくてはならい仕事なので、対策をしました。

一番ひどかったのが、脇汗と、お尻の汗。

お尻の汗って、人知れず悩む人が結構いるんですね。

専用の汗取りショーツは意外にバリエがあり、ネットで手に入るので色々試しました。

出勤時には必ず下着の取り替えを持ち歩きます。

セミナーで人前で話をしたり商談をまとめた後に、多汗症をごまかせた時の感動が逆に爽快でした。

これらの多汗は、大きなプロジェクトがひと段落すると少し落ち着くんです。

なので緊張とストレスだろうと思い、更年期を疑いもしませんでした。

 

気がついていなかった、月に3回生理がくるのは異常だと

やがて親の介護がはじまり、あまりの激務と介護疲れで一旦人生をリセットしたくなりました。

45歳でフリーランスに転向。

そうしたら驚いたことに、生理が普通にくるようになって。

というのも私、月に3回生理がきていたんです。

多汗症もなくなり、自分では普通だと思っていた汗も生理も体が悲鳴をあげていただけなんだとやっと気がつきました。

 

結婚を転機に自分を大切にするように

そんな中、46歳で結婚しました。

とても信頼と尊敬のできる人で、ずっと仕事で知り合いではあったのですがまさか結婚するとは思ってもみませんでした。

でも、逆にそれから自分のことを考えるようになりました。

その頃やっと落ち着いていた生理以外に「不正出血」があって。

それまでだったら放置していたと思うんですが、パートナーがいるから逆に迷惑をかけられないと考えました。

でも実は本当に私は婦人科が苦手で。というのも20代で生理の量が多すぎる時に思い切って婦人科に行ったら「無月経症」だと診断されたんです。

その時の先生の扱いがなんというか、雑で。

痛いし、話はぶっきらぼうだし、それ以来「怖いところ」というイメージになってしまいました。

それ以来20年は婦人科に行っていなかったんです。

信頼できるドクターを探せたことが幸せに繋がった

そこで、グーグルマップで婦人科を検索しまくりました。

実際に行った人のコメントが載っているのでそれを参考にしたんです。

クリニックで検索しても綺麗なサイトしか出てこないので私の役には立たないなと思って。

最新機器や診断内容よりもとにかく先生の人柄を重視して病院を選びました。

 

細かい説明をしてくれるという口コミのおじいさん先生のクリニックを見つけ、やっとたどり着いたという感じです。

一番安心したのは医師とカーテンの間にナースが居てくれたこと。

「力抜いてー」とか色々声をかけてくれたので、本当に安心できました。

 

その時に子宮の入り口に小さなポリープが見つかって、先生が「何度も通うのは嫌でしょう」とすぐに処置してくれたんです。

結局、不正出血はその小さなポリープが原因だったようで、処置後は大丈夫になりました。

そのおじいさん先生のクリニックに今でも通っています。

更年期の時期に入ったことも自分で意識をもち、おじいさん先生に相談しました。

まずはホルモンバランスを調べようと血液検査から。

「LH」「FSH」「E2」という項目の3つのバランスを見て判断するんだそうです。

年齢的にもまだまだバランスが取れている方なんだそうで、「数値は測る時のタイミングによっても変わるからまた半年後や1年後の気になった時に測ればいいよ」ととても親切に教えてくれました。

おじいさん先生は「身体が変わっていくのを追いかけていけばいいから」と対症療法をしてくれます。

治るわけではないけれど「対処」ができることを教えてもらえただけでも本当に安心できました。

 

結婚したことで本当に自分への意識が変わった

自分だけではなくパートナーに心配や迷惑をかけないように「自分を大事にする」ということをこの歳になって初めて覚えたというか。

「長く健康で穏やかに」と考えることができるようになったんです。

その頃からきちんとヘム鉄のサプリを飲んだり、ゆるく自宅で筋トレをしたりして自分の身体と向き合い変化を感じるようになりました。

これも相手が居るからモチベーションが続くんだと良い方に考えています。

とてもオープンに話すようにしていて、例えば生理が来たらちゃんと伝えます。

無言で不機嫌にしているのは良くないので「しかめっ面は生理のせいだから気にしないで」って。

相手に気を遣わせたくないでしょう、だから更年期を卒業できる日が来るまでパートナーに支えてもらいながら気楽に過ごしていきたいと思っています。

 

≪肌育美容家 今泉まいこさんの他の記事をチェック!≫

 

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