「好き」という気持ちを大切に、フリーランスで働くということ|人気イラストレーター、柿崎こうこさん
OTONA SALONE / 2022年10月14日 19時0分
『私らしく、働くということ』で見つける、これからの働き方のヒント①
会社員、自営業、パート。独身、既婚、シングルマザー…。働き方も、暮らし方も千差万別。正解も不正解もないし、「自分は自分」。そうとは思いつつも、自分の暮らしや働き方は「人と比べて」どうなのだろう。「自分らしい」って、なんだろう。誰しもが、そんな思いを抱いたことがあるのではないでしょうか。
40~60代の働く女性14人に取材をした書籍、「私らしく、働くということ」(主婦の友社)は、そんなモヤっとした気持ちを少し晴らしてくれる1冊かもしれません。
登場するのは、ひとり暮らしかシングルマザー。自分や家族の家計を支えながら、「自分らしい働き方」をかなえている人たちです。それぞれが語る仕事のこと、人生のターニングポイント、日々の暮らしやお金のこと。そしてたどりついた「自分らしい働き方」は、一人で暮らす人にも、そうでない人にも生きるヒントを教えてくれるはず。
そして、14人のストーリーを読むと、一口で「働く」といっても、人それぞれ大事にしていること、こだわっていること、仕事に対する考え方も少しずつ違っていました。
そんな中、20代から同じ仕事を続けキャリアを積み、「好き」という気持ちを大切にしているのが、イラストレーターの柿崎こうこさん。
好きだからこそ、一生現役でいたいし、つらいことも乗り越えられる
CHAPTER1に登場するフリーのイラストレーターの柿崎こうこさんは、26歳のとき百貨店勤務からイラストレーターに転身。現在は、雑誌、書籍、広告媒体などのイラストを手掛けるほか、自らの暮らしをつづったエッセイも出版しています。
イラストレーターとして働き始めて26年になる柿崎さんですが、「自分が好きでやりたいこと、得意なことを仕事にできている。こんな幸運なことはない」と言います。また、これまで辞めたいと思ったこともなく、“一生現役”でいたいとも話していました。
そう聞くと、とても順風満帆に仕事を続けてきたのだろう。そんなふうに思えますが、「好きだからこそ、つらいことも受け入れられた」とも。いいことばかりではなくつらいことやイヤな出来事もあったけれど、「好き」な仕事だから、乗り越えられたそうです。
どんな仕事もいいことばかりではありませんが、イヤなことに目を向けてしまえば、モチベーションは下がってしまいます。でも、いいことに焦点を当てれば前向きに捉えられるし、イヤなことも帳消しにできる。そういった考え方も、「好きなことを一生の仕事にする」ためのコツなのかもしれません。
バランスを崩した30代、40代。住まいや環境を変えて、気持ちを切り替え
また、過去には仕事をセーブしていた時期もあるそうです。それが、30代の後半。
35歳で結婚し、41歳で離婚。その間は、仕事と家庭のバランスがかみ合わず、苦しい思いをしたそう。さらに40代は方向性に悩んだグレーの時期。でも、50歳を目前に「自分の足で立つ」と決めて、気持ちを切り替えることに。
“いろいろ”ある中で、気持ちのスイッチを切り替えて前に進んでいく姿勢は、「なんだかうまくいかない」などと悩んでいる人に、一歩前に踏み出すきっかけや勇気と与えてくれるはず。また、柿崎さんはこの時、都心の1LDKから少し郊外の3LDKの部屋に引っ越して心機一転。住まいや環境を変えることも、切り替えの後押しするひとつの方法かもしれません。
現在、50代の柿崎さんは、今年に入ってYouTubeのVlog(動画のBlog)配信にも挑戦。新しいツールを活用することにも積極的です。また、「一生現役でいられるように心身を整えておきたい」という思いから、漢方やお灸、整体、空手を取り入れたり、愛猫との生活を楽しんだりも。
「好きなことを、すこやかに、長く続ける」。そんな働き方を目指したい人は、ぜひ参考にしてください。
文/柿沼曜子
■書籍情報
書名:私らしく、働くということ
出版社名:主婦の友社
判型・ページ数:A5判・128ページ
定価:1,540円(税込)
ISBN:9784074523405
出版年月日:2022年8月25日
≪主婦の友社 OTONA SALONE編集部さんの他の記事をチェック!≫
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
仕事辞めたい…50代女性が思う理由と対処法は?
ハルメク365 / 2024年4月26日 17時0分
-
就職氷河期で夢を諦めた、40代男性…「いまからでも」と始めた“あるリゾートバイト”でメキメキ腕を磨き、激変した現在の姿
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年4月24日 16時0分
-
何歳まで働きたい?「いつまでも」が20%! 世界で日本だけダントツに多いのは勤勉な国民性?老後の不安から?/リクルートの宇佐川邦子さん
J-CASTニュース / 2024年4月19日 18時33分
-
20代女性と”交際”する89歳男性の活力…「女性のエクスタシーを見るのが好き」交通費に毎回2万円を渡す理由
集英社オンライン / 2024年4月12日 19時0分
-
元カレをひきずる女性。自己嫌悪だらけの「過去」を、肯定できるようになるまでの軌跡とは
OTONA SALONE / 2024年4月6日 21時0分
ランキング
-
1ウインナーは切り込みNG?「ずっと間違ってた…」食品メーカーが“おいしさ損ねる三箇条”を伝授
ORICON NEWS / 2024年5月4日 17時30分
-
2コンビニは「前向き駐車」すべき? なぜ「バック駐車」は推奨されない? “納得の理由”と守らなかった際の「悪影響」とは
くるまのニュース / 2024年5月2日 17時10分
-
3なぜ「立体駐車場」ではタイヤが“キュルキュル”鳴る?「特殊な床」が原因なの!? 異音には「部品の劣化」の可能性も
くるまのニュース / 2024年5月4日 14時10分
-
4スターバックス、8日から“人気フラペチーノ”が復活 「絶対に買いに行く」と意気込む声が続出
Sirabee / 2024年5月3日 4時0分
-
5知られざる静岡が誇る蕎麦のチェーン店「そば処 鐘庵」で味わう絶品の桜エビの天ぷら蕎麦とは?
GOTRIP! / 2024年5月5日 6時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください