更年期の頻尿に夫の暴言「またトイレ? 静かに寝かせて」眠れない50代女性の顛末は
OTONA SALONE / 2022年10月14日 21時0分
40〜50代になり、「急にトイレが近くなった」「夜、トイレに行く回数が多くてぐっすり眠れない」といった悩みはありませんか?
日本の女性は、平均で50歳頃に閉経を迎えることが多く、閉経を挟んだ前後5年間は「更年期」と呼ばれています。
この時期はホルモンバランスの影響で、からだや心のさまざまな不調に悩む女性が多いようです。
更年期女性のお悩みのひとつに「頻尿」があります。
日本泌尿器科学会によると、一般的には、朝起きてから就寝までの排尿回数が8回以上の場合が頻尿とされています。
今回は、更年期の頻尿を改善する方法について「あんしん漢方」の薬剤師・清水みゆきさんに教えてもらいました。
最後に朝まで眠ったのはいつ?
信子さん(51歳)は、夜トイレに何度も起きる夜間頻尿に悩んでいます。
「半年ほど前から、夜寝て2時間後に必ずトイレで起きます。その後も2時間おきに尿意を感じて起きる毎日です。熟睡できないせいか、日中も疲れやすくて……」
からだがだる重い状態が続く信子さんでしたが、トイレの悩みは誰にも相談できず、ひとりで抱え込むようになってしまいました。
「最後に朝までぐっすり眠ったのはいつだろう」
途方に暮れて日々を過ごしていました。
寝不足でフラフラ……
ある日、夜中にトイレに起きたとき、信子さんは階段で転倒してしまいました。
「寝不足でフラフラだったせいか、いつもの夜中のトイレで大変なことになってしまって……すっかり気が動転してしまいました」
大きな物音に驚いたご主人が慌てて起きてきましたが、
「またいつものトイレか。こっちも疲れているんだから静かに寝させてくれよ」
冷たい言葉を言い放ち、すぐに寝てしまったそうです。
「連日の寝不足に加えて、転倒の衝撃と夫の言葉のトリプルパンチでもう限界です」
信子さんは、思い切って泌尿器科を受診することにしました。
頻尿は女性ホルモンの減少が原因だった
「更年期は、女性ホルモンが減少するため、膀胱を支える筋肉の衰えや粘膜の乾燥が生じ、頻尿になりやすい時期です。50代の女性にも多いですよ」
と医師から説明をうけて、漢方薬が処方されました。
処方されたのは八味地黄丸(はちみじおうがん)という漢方薬です。
八味地黄丸は血流や水分の循環をよくして、夜間頻尿の改善が期待できます。
「泌尿器科を受診するのは抵抗があったのですが、処方された漢方のおかげでトイレに起きる回数が激減して楽になりました。もっと早く相談すればよかったですね」
「根本的に頻尿を改善したい」人には漢方がおすすめ
更年期の不調のひとつである「頻尿」。
その改善には、泌尿器科や内科でも使われている漢方薬がおすすめです。
更年期になると、女性ホルモンの減少により、膀胱や尿路の粘膜や筋肉の萎縮が生じます。
そのため、頻尿になりやすくなるのです。
また、ホルモンバランスの乱れ以外にも、加齢による腹筋や膀胱の筋力低下、ストレス、冷え、水分代謝の乱れなどが頻尿の原因と考えられています。
頻尿の改善には、「弛んだ筋肉を引き締める」「水分の循環をよくする」「からだを温めて膀胱の負担を減らす」「自律神経の乱れを整え、排尿のコントロールを改善する」といった漢方薬を選びます。
漢方薬は、心とからだ全体のバランスの乱れを回復して、頻尿だけでなく冷えやむくみなど、更年期のさまざまな不調も改善していきます。
症状の改善だけでなく、根本的な体質改善を目的としている漢方薬は、自然由来の成分がからだに優しく働くため、毎日のむだけで症状の解決を目指すことができるでしょう。
<更年期の頻尿におすすめの漢方薬>
- 猪苓湯(ちょれいとう):排尿痛や残尿感、むくみが気になる方に。
- 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん):腰痛やしびれ、むくみが気になる方に。
- 清心蓮子飲(せいしんれんしいん):排尿痛や疲れやすさ、イライラが気になる方に。
漢方薬を選ぶ際の重要なポイントは、その人の状態や体質に合っているか、という点です。
うまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
どの漢方薬が自分に向いているのかを見極めるためには、専門家の力を借りるのがおすすめです。
漢方に詳しい薬剤師がAIを活用し、お手頃価格で、個人に効く漢方を見極めて自宅に郵送してくれる「あんしん漢方(オンライン個別相談)」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみるのもいいでしょう。
相談もスマホで完結するので、対面では相談しにくい悩みも気軽に相談できます。
更年期の頻尿には漢方薬を試してみて!
あなたを悩ませる頻尿の原因は更年期かもしれません。
ひとりで我慢せずに専門家に相談してみませんか?
漢方薬でからだの内側からバランスを整えて、更年期も笑顔で過ごしていきましょう。
<この記事を書いた人>
あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 清水みゆき
漢方薬・生薬認定薬剤師 JAMHA認定ハーバルセラピスト
製薬企業の研究所勤務を経て、漢方調剤薬局に8年間勤務。漢方薬の服薬指導、食事や養生法での健康づくりのサポート、ハーブティーやアロマの相談販売に従事。
現在も漢方調剤薬局で薬剤師として働きながら、「ママのためのやさしい漢方」のサイト運営や漢方やハーブの通信講座やセミナー講師としても活動中です。
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