受験地獄の夏が終わった!小6ママのみなさん「1日10時間勉強」できましたか?我が家の驚くべき実情は【連載#12】
OTONA SALONE / 2023年9月6日 11時0分
ご無沙汰しております。フリーライターをしながら小学6年生息子の中学受験の伴走をしているモコです。
夏休みもあっという間に終わってしまいました。みなさまのご家庭は、納得いく形でこの天王山を乗り切れましたでしょうか。
我が家はまさに「怒涛」でした。これまでの私の人生の中でもこんなに体力的にもメンタル的にもきつかった夏は初めてかもしれません。怒涛すぎて、すでに記憶に残っていないぐらいです(笑)
【連載・のほほん母さんとちゃっかり息子の中学受験@2024】第12話
1日10時間リビング学習されると家族は文化的な生活が保てません
連載の序盤でも書きましたが、息子は自室を「いらない」と言い、勉強は「ダイニングテーブルでする」主義。自宅で勉強をするときは、毎回テキスト類をどちゃ〜っとテーブルに広げ、ご飯の時間になるとすべて撤収。あらためてご飯を並べて食べる、というスタイルでずっと過ごしています。
自宅学習をする時間が短い普段の時期は、それでもなんとか回っていたのですが、やっぱり夏休みは大変でした。
夏期講習がある期間は、日中の夏期講習を終えて帰宅するのが17時ごろ。小一時間休憩を取ったら、そこから翌日の授業のための宿題を始めます。18時に宿題を始めて、全部終わるのが20時半ごろでしょうか。
このように家族のゴールデンタイムにダイニングテーブルは息子によって占拠されているため、小3の娘だけ先にご飯を食べさせようにも食べる場所がありません。
そうなると必然的に娘は仕事から帰宅した夫と共に、二階の子供部屋でご飯を食べることになるのです。定食のようにお盆に二人分のご飯を乗せて、階段を上がって子供部屋にある小さなローテーブルで食事。毎回毎回これがめんどくさい。
夏期講習が休みのお盆期間にいたっては、息子は一日中自宅学習です。娘には「兄の邪魔をしないよう」言い聞かせ、みんなで声を潜めて生活。
息子には「それもこれもあなたが子供部屋で勉強をしてくれれば、万事解決するんだけど」と言ってみたのですが、「子供部屋に行って一人になると確実にサボるから無理」との返事。母としてもそれは確かにそう、と納得してしまうので、リビングから追い出すことができません。
かくして、リビングは受験生一人に占拠され、家族は小さな個室でご飯を食べたり、ヘッドホンをしてテレビを見たり、と窮屈な生活を強いられることになるのでした。
夏期講習前半・後半の谷間にある2週間の自宅学習という地獄
息子の通っている塾の夏期講習は前期と後期に分かれていて、その真ん中にあたるお盆時期は「特別講習」といった形で、また別の講習が任意で行われています。その特別講習は志望校別に分かれていて、その志望校に自分の成績が足りていればそのコースを受けられる、という仕組み。ただ、我が家の場合、塾が設定している志望校別コースの中に、息子の希望する学校は入っていませんでした。
そこで塾の先生に相談したところ、「受ける気のない中学校に特化した対策授業を受けても意味がない」ということになり、結果息子はこの期間、塾には行かず自宅学習をすることに。
塾の先生の配慮で、自宅学習に足りる分の大量の宿題(おもに過去問)を出してもらい、それをせっせと解くことになりました。
ちなみに小6の受験生の夏休みのスローガンは、「目指せ、1日10時間勉強」です。塾のない2週間はそれを親が管理しなくてはいけません。
1日10時間達成のためにまず私が取り掛かったのが、家にいる人間を最小限にすること。お盆休みの夫ととにかく暇を持て余している娘は、とりあえず数日間だけでも祖父母の家に逃避行。私と息子という最少布陣で、朝から勉強漬けです。
それでも塾のように予定通り進むはずはなく、「ちょっと休憩」といっては気づくと30分経過。また別の日はそばにいる私の方が少しかわいそうになって「気分転換に今日は映画行かない?」と連れ出す始末。
また、体力お化けの12歳が一歩も外に出ず家にこもっているのも大問題。家の中でクッションリフティングを始めたり、壁に向かって倒立をし始めたり。体力を持て余してイライラ・ソワソワしているのが見てわかりました。夜もなかなか眠くならないですしね。
そんなこんなで、結論から言うと、1日10時間はもちろん無理ゲー。
私は私で、家に閉じこもっていることで息子にストレスが溜まらないように、適度にガス抜きができるように、でも学習は予定通り進めてほしい、という気配りで神経だけがすり減っていきました。
夏休みの頑張りの結果が出るのは12月と言うけれど…
6年生になってからはほぼ毎月のペースで模試を受けてきました。それが夏休みに入った途端模試はゼロに。最後に受けたのが7月上旬だったので、ほぼ2カ月の間、息子は自分の現在地を知らずに過ごしています。
我が子なりに頑張っていたとは思うのですが、他のお子さんの努力の具合は推測すらできないし、もしかするとすごく差をつけられているかもしれません。早く9月の模試を受けて、不安を取り除きたいのが本音です。
以上が我が家の夏の総括となります。本人が努力したのはもちろん、支える家族もできる限りのことはやりました! 暇を持て余した小3の妹は、かなりの日数を学校併設の児童館のようなところに行かせていたのですが、そこには息子と同級生の弟くんもお弁当持参で毎日来ていたとか。妹・弟チームも受験生の勉強の邪魔をしないように、よくがんばりましたね。
大変な時期はまだまだ続きますが、とりあえず怒涛の夏休みが終わって一人の時間ができたことに、母としてはひと息ついています。
(とりあえず、子供たちが学校に行っている間に昼寝がしたい……)
●今週のおしゃべり●
塾の保護者会で、先生が「とある保護者さんが、うちの子まだYoutube見てるんですが、と相談してきて緊急面談をしたことがあります」と話していて驚いた私。
母「Youtubeで緊急三者面談が開かれることがあるらしいよ。ねぇ、Youtubeどころかゲームも辞めてないうちはやっぱおかしいんじゃない?」
息子「そんなのねー、仮に禁止したからって勉強時間は増えないって」
母「じゃあ、その分何の時間が増えるの」
息子「ペン回しの練習時間」
母「……はい。とりあえず、まずはどっちかひとつ禁止しましょう」
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