「尿もれ予防したいけど、セクシーなのは嫌」。そんな人におすすめのなのは【尿もれオンライン取材・全文ログ】#11

更年期世代から始まり、閉経後の女性の約半数に起こると言われている「GSM（閉経関連泌尿生殖器症候群）」。

ひらたく言うと尿漏れ、頻尿、性交痛など「おシモ」の諸症状のことですが、なかなか周囲に相談しにくく、ひとりで悩んでいる女性も多い問題です。

そこで今回オトナサローネでは、編集長イノイチ＆編集部ノゾミに加え、「尿もれ師匠」SAY（セイ）さんをゲストとしてお招きし、読者30名の皆様と一緒に「尿もれ」の問題に関してオープンに話す公開オンライン取材を開催しました。

1時間半の取材を12本の記事に起こし、丸ごとお届けする本連載。この記事は11本目です！

 

結局、尿もれ対策どうする？メンバーの意見は

イノイチ：骨盤底筋に効くダンス「フェムダン」ってリハビリに近いものなんですかね？

 

ノゾミ：「骨盤底リハビリテーションを楽しく行う」ってコンセプトなのですが、腰回りのことなので、ついセクシーな動きになりがちっていうのがあって、それがどうも……なんかやっぱり恥ずかしいですね。

 

イノイチ：ベリーダンス的な？

 

ノゾミ：ベリーダンスをもっと、「こう腰を動かすと、ここに効くよ」って明確にした感じなので、おシモとセクシーが繋がって、トレーニングのはずなのに妙にセクシーになってしまうんです。

 

イノイチ：まだまだセクシャル的にアクティブな50代向けっていうイメージ？

 

ノゾミ：そうですね。なので、わたしは骨盤底リハビリテーションで、理学療法士さんに教わりたいなって思いました。

 

SAY：おばちゃんのセクシーいらないもんね……。

 

ノゾミ：「膣ハイフ」や「モナリザタッチ」も、やってらっしゃる婦人科の先生たちに聞いていくと、やっぱり性交痛だったり、もうちょっとアクティブにしたい人たちが自費でやるイメージがあります。

 

イノイチ：モナリザタッチはすごく効くみたいですね。でも高い！

 

ノゾミ：尿もれに効くというのなら、ありだと思うのですが……。

 

イノイチ：セクシーな要素が混じってくるので、ちょっと気恥ずかしい部分があるんですよね。微妙な女心ってやつですね。

 

ノゾミ：おシモはそこが一緒くたになるので、悩ましい、言いづらいところではあります。

 

イノイチ：今回尿もれっていうテーマで設定していますが、縦に穴が３つならんでるだけで、解剖学的に言えばどこ（肛門、尿道、膣）の問題もだいたい同じだろう、というのがある中で、これだけ「メンタル」、「セクシャル」、「尿のニオイが気になる」とめちゃめちゃ混在しているから、語りにくいですよね。

あと、男性側がここに言及しにくい。女性のメンタルの、まだ言語化しきれてない要素があるから、男性のお医者さまが代弁しにこられないというのがある。

こういう「語られざる最後のジャンル」、みたいなのが沢山あると思うんですが、そのなかの一つが尿もれで、さらに語られていない積み残しとして性交痛もある。

 

ノゾミ：生理の話はこの２年ほどでしやすくなったけど、尿もれの話はまだしにくいよね。

 

イノイチ：生理の話も、あれだけしにくかったのに、もう今は「語ろう！」ってなってるじゃないですか。だから、私たちが積極的に「語ろう」って雰囲気にしていくのが大切だと思うんです。

 

SAY：私は語るわよ！

 

イノイチ：そういう方のお話をたくさん伺っていけるといいと思うんです。みなさん「いやいや、語れない」とおっしゃるけど、オトナサローネは「大丈夫、みんななってるから！」と言っていきたい。

オトナサローネは更年期を扱っている媒体ですけれど、私は閉経を歓迎しているわけではなくて、生理がなくなることを寂しく思うし、続いてくれたらいいな、っていう気持ちもあります。でも、現実に変化は起こるわけで、それに対して何もケアしないと健康に影響があるから、なるべく自分の気分が沈まないようにケアしないといけない。そんな感じで、語れる感じになっていくといいのかなって思います。

 

SAY：気軽に話ができたらいいよね。恥ずかしくないことだから。

 

次のページ▶▶尿もれする、しないの分かれ目は！？姉妹でもちがう「もれ事情」

＜＜前の記事：基本的な治療で駄目なら、レーザーや外科手術を検討しても

 

文／星雅代

 

≪主婦の友社 OTONA SALONE編集部さんの他の記事をチェック！≫