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東大の授業で学ぶリーダーシップ論。「失敗した部下にはビールを注げ」が意味するもの

OTONA SALONE / 2023年12月30日 20時1分

さんきゅう倉田です。

2023年4月から東京大学に通っています。

東京大学には授業をさぼる学生はほとんどいません。3000人ほどいる一年生の中を隈なく探せばいるかもしれませんが、少なくともぼくの周りにはおらず、みんなすべての授業にしっかりと参加して、寝坊などでうっかり休もうものなら激しく後悔しています。

ぼく個人としては、授業を休んで後悔するのは、何も成績のためだけではありません。
その授業で話されるであろう面白い話を聞き逃してしまうことを残念に感じるからです。

そして、ときには「リーダーシップとはなにか」についてさえ学ぶことができるのです。
今日は東大の授業でふれた、リーダーが備えるべき力量と素養についてお話しする【後編】です。

教授からリーダーシップを学ぶ

shutterstock.com

授業で扱うテーマと関係なく、リーダーとはどうあるべきか話した先生がいました。

とある授業のゲストでいらしたその先生は、国際機関の上級職を務めた経験があり、将来さまざまな場所で部下を率いるであろう東大生に向けて、自身のリーダー論を語ります。

 

以前、ぼくはオトナサローネでお金持ちについて書いていました。

その際にに言及したことがあります。

同様に、世界的な権威がある人も心に余裕があり、かつ怒りをあらわにすることの愚かさを知っているので怒らない。

「でも、このやろうって思うときはあるよ。それをぐっと我慢するんだよ。ランチかなんかに誘って、ビールを注いでやるわけだよ。そんで褒めるんだ。お前はよくやってるって。すると怒られると思っている相手が少し安心する。そこで “ 先日の件、俺は悲しかったぞ ” と言うわけだよ。人の上に立つというのはそういうことなんだよ。激昂するリーダーはだめだね」

大きなミスをした部下にビールを注ぐ余裕くらいないとリーダーは務まらないのかもしれません。

 

ちなみに、友人が務める省庁に髪の毛が天を衝くくらい怒る東大卒のキャリア官僚がいます。

キャリア官僚といえば、まさしくリーダーになることが決まっている人々ですが、彼は人事に注意されても大勢の前で叱責することをやめない。

一般に感情をコントロールできない人間が人材豊富な組織で生き残ることは難しいし、指導しない理由がない。

その人もその組織も正常だとは思えません。

志望者が減少を続け、著しい人材不足に陥っている公務員だから野放しにされているのかもしれません。

東大の寛容な先生たちのことを思い出してほしいと思います。

 

≪芸人・元国税局職員 さんきゅう倉田さんの他の記事をチェック!≫

 

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