まさかこんなことになるとは……子宮頸がん闘病記の連載を始めたきっかけのひとつ【子宮頸がん日記#5】(後編)
OTONA SALONE / 2023年12月30日 23時31分
40歳元ファッションスタイリストの子宮頸がん闘病記。前編に続く後編です。
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【連載 子宮頸がん日記#5】後編
なんとか無事に次男を出産
S病院で次男が爆誕。明け方陣痛が来て、朝8時頃には生まれていたと思います。
長男の面倒をみながら次男を出産するというバタバタな状況で、本当にこの頃の記憶がなく……。
思い出すために過去の自分のブログを覗いてみたら(自分の過去ブログってなんであんなに恥ずかしいのでしょうか)、どうやら逆子で帝王切開になったものの、手術直前に戻って普通に産んだ模様。
ちょうどその頃、バリではじめたアパレルブランドが軌道に乗りはじめていて、セレクトショップで取り扱ってもらったり、雑誌に掲載してもらったりしていました。
朝、陣痛が来てから取引先各社に「今陣痛がきていて、これから産むので10日間音信不通になります」と連絡したのを覚えています。笑
13年前は、今のようにどこにいてもスマホで簡単にやりとりできる時代ではなかったんですよね。
二度の出産を通じてうれしかったこと
長男と次男を同じ病院で産みましたが、長男出産時、特にお世話になった助産師さんがいて、その方がいなかったら出産できていないのではないかと思うほど。
退院時にお礼を言いたかったのですが、非番で不在だったのでお礼の気持ちを書いた手紙を渡しました。次男を出産するときもその助産師さんだといいな~と密かに思っていたのですが、残念ながらその方ではありませんでした。
大きい病院だし、2年も経ってるし、もういらっしゃらないのかも。と諦めていたら、産後の病室にその助産師さんが顔を出してくれたのです!
私の名前を見て「もしや!?」と思い来てくれたそう。彼女は患者さんから手紙をもらったのが初めてで、たびたび読み返しては元気をもらっていると話してくれました。
そして、その助産師さんが今、妊娠していることを教えてくれたのです。まだ彼にも勤めている病院にも話しておらず、不安を抱えていたそうですが、私が二人目を出産したことを知り、自分も頑張ろうと産む決心ができたと話してくれました。
私はとにかく字が下手過ぎるのがコンプレックス。でも、どうしても感謝の想いを伝えたくて手紙をしたためました。結果として一人の女性を勇気づけることができて、また私もそのことを知ることできて、手紙を渡して良かったと、素直に嬉しかったのです。
このことが連載を始めたきっかけのひとつに
この連載「子宮頸がん日記」も、子宮頸がんになって不安を抱える女性を少しでも元気づけることができるなら……と思い、始めたことです。(といいつつ、関係ないストーリーばかりで恐縮ですが)
私自身、子宮頸がんが発覚したとき、それはそれはググり魔になりましたが、リアルな情報がなく、飛び交う言葉は「転移の可能性、排尿障害、若年性更年期障害」など、不安になるネガティブなことばかりでした。
実際に「3大がん治療」(手術、放射線治療、抗がん剤治療)を経験してみて、ネット上にある事実と異なることや、事実通りのこともありました。がんになる過程や治療方法は人により異なると思うのですが、「私の場合はこんな風に乗り越えたよ!」という一例を知って、「私も乗り切れるかも」と思ってもらえたらうれしいです。
▶▶【つづき】は1月6日(土)22時配信予定です!
【監修】新見正則医院 院長 新見正則先生
1985年 慶應義塾大学医学部卒業。98年 英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2008年より帝京大学医学部博士課程指導教授。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。現在は乳がん患者に対するセカンドオピニオンを中心に、漢方、肥満、運動、更年期など女性の悩みに幅広く寄り添う自由診療のクリニックで診察を続ける。がん治療に於いては、明確な抗がんエビデンスを有する生薬、フアイアの普及も行う。
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