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絶望の流産から4週間で待望の妊娠。喜びも束の間、頭をよぎった「どうしようもない不安」の正体とは

OTONA SALONE / 2024年4月23日 19時31分

40歳元ファッションスタイリストの子宮頸がん闘病記。前編に続く後編です。

【連載 子宮頸がん日記#18】後編

待望の妊娠!気になる赤ちゃんの心拍は

診察が流産手術のときと同じ医師だったので「えっ!?もう妊娠?」と多少驚いているご様子。

 

そこで「日本では2~3回生理が来てからが望ましいといわれるそうですが、大丈夫でしょうか?」と聞いてみると、「大丈夫じゃなければ妊娠しないし、大丈夫なら妊娠する。それだけのこと」とシンプルなご回答が。

 

なるほど。あれこれ考えるよりも「まずは自分の体や赤ちゃんの生命力を信じる」というのが、インドネシアの考え方のよう。なんだか納得。

 

そして早速、待ち望んだ心拍確認へ。

直近2ヶ月で何度も何度も見たエコー画像。見るたびに落胆した気持ちを思い出して、思わず胸がキュッと締め付けられます。

 

先生が静かに口を開きました。

「今は6週目くらいだね。子宮外妊娠とかでもなく、ちゃんと子宮内で妊娠してますよ」

「心拍はどうですか?」と食い気味に聞く私。

 

「えーと、このピカピカ点滅してるのが心拍だよ。」(インドネシアだからなのか音は聞こえず目視で確認)という医師の言葉を受けて、

「良かったーーー!!!」とキャーキャーと手を取り合って一緒になって喜んでくれたのは、友人の日本人看護師でした。

 

前回の妊娠の際、「もしかして流産かもしれない」というときから実際に流産手術を受けるまで全ての段階で立ち会ってくれて、ときには一緒になって泣いてくれた看護師の友人。

彼女なくしてインドネシアでの出産も子宮頸がん治療も乗り越えられなかった、と心から思います。

 

10年ぶり、高齢での妊娠に

そんなこんなで想定したよりも早く無事に妊娠。流産後の妊娠ということもあり、喜びの絶頂でしたが、36歳という自身の年齢と、長男・次男を出産した20代から10歳も年を重ねていることに、一抹の不安がよぎります。

 

子どもを授かったのは本当に嬉しいのですが、心配したのは障害の有無。

30代後半での妊娠では、障害がある子どもが生まれる可能性が高まります。

 

もし、この赤ちゃんが私の第1子であり、日本に住んでいたら、障害の有無など特に気にすることなく出産したことでしょう。しかし、今の私には既に2人の子どもがいます。

 

もし障害のある子どもが生まれたら、医療レベルの水準が低いインドネシアよりも、医療レベルが高く、さまざまなサポートを受けられる日本で育てるのが懸命です。

そうなったら、上の子がたちが思い切り楽しんでいるインドネシアでの生活を捨てて、日本へ戻らなければと思いました。

 

10分走れば海に行ってサーフィンができる、スケボーしたければそこらじゅうでできる。子どもたちにとって恵まれた環境とさよならしなければいけないのです。

 

幸い、現代の医療では、ダウン症などの染色体に関する障害の有無は、NIPT検査を受けることで事前に知ることができます。

もしもNIPTにより、子どもが染色体異常による障害を持っていることがわかれば、出産場所や今後の生活について、計画を立てやすいと思いました。

 

しかし、いざNIPTを受けてみようと思ったものの、わたしの周りの友人でインドネシアで受けたという人はいませんでした。

果たしてインドネシアでNIPT検査はできるのか?費用は?結果は?検査の精度は?

 

▶▶【つづき】は4月27日(日)配信予定です

<<【連載を最初から読む】「「まさか…私が?」元スタイリストが子宮頸がんになり、子宮全摘&治療した話。」

 

≪執筆者・がんサバイバー・ヨガ指導者 Tomomiさんの他の記事をチェック!≫

 

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