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ふと手にした妻の携帯に「信じ難いメッセージ」が。地獄に突き落とされた夫の「意外なアクション」とは

OTONA SALONE / 2024年3月31日 20時1分

昨年末、25年ぶり実施の『性機能障害の全国実態調査に関する報告』が発表されました。年齢別EDの有病率はなんと50歳以上で41.7%。また、性交頻度が1カ月に1回未満(1カ月間に1度も性交がない)を「セックスレス」としたところ、全体の70.4%が該当しました。

 

つまり、日本は少子高齢化と同時に、恐るべきレス社会に突入していたのです。これは人口問題そのものであり、我々は少子化どころか無子化社会を生きていると言えます。

 

これらの社会課題を男性側の視点で捉え、執筆を続けるライター・山下あつおみ氏が、レスを抱えた夫婦問題についてレポートします。

前編『39歳、子どもを持たないことを決めた夫婦。二人の愛は変わらない「と思っていたのは俺だけだった」』に続く後編です。

【無子社会を考える#6】後編

たまたま手にとった妻のスマホ。そこに表示された「信じられない」メッセージとは

「本当にたまたまなのですが、妻のスマホを充電してあげようと思って手に取った時に、通知を見てしまったんですよね。そこには、知らない男性からのメッセージが表示されていました。『昨日は楽しかったね。また会いたいよ』という内容でした。その瞬間、心臓が止まるような衝撃を受けました」

 

シンイチさんは混乱とショックを隠せないまま、妻と向き合うことにしたといいます。

 

「真剣な表情で妻に問いただすと、妻は動揺しながらも涙ながらに全てを打ち明けました。実は妻はセックスレスによる寂しさを埋めるために、別の男と関係を持ってしまっていたのです。しかもその男は20代のホスト。妻は仕事の付き合いと言いながら、寂しさを紛らわすためにホスト通いをしていたんです」

 

シンイチさんは夜遊びをしないと思っていた妻が、まさかホストと肉体関係にあるという衝撃の事実を受け入れられず、妻に裏切られて深い溝ができたように感じたといいます。

 

「偏見かもですが、ホスト通いなんてまともな女性がする訳ないと思っていました。まして妻がホストと浮気をするなんて。もちろんホストにはムカつきましたけど、妻は独身といってホストと関係を持っていたようで、ホストにとっては営業。妻にとっても刺激的な遊び。その事実が辛すぎて絶望しましたけど、どうしても妻への気持ちを諦めることはできませんでした」

糾弾することは簡単だが…妻には妻の「絶望と苦しみ」があった。寄り添うことに決めた夫は

どうにか関係を改善したいと思い、シンイチさん夫婦は共にカウンセリングを受けることにしたそうです。その過程で、実は妻の行動の背後には、シンイチさん自身が見落としていた彼女の心の叫びがあったことに気づきます。

 

「実は妻は長い間、私たちのセックスレスによる孤独感と、子どもを持てなかったことによる劣等感に苦しんでいたんです。そして、その苦しみを誰にも言えずに、彼女なりの方法で解消しようとしてしまったんです。そのことを客観的に理解できたことで、気持ちも落ち着きました。そして、それでも妻のことを愛していることを改めて実感しました」

 

この事実と向き合うことを決めたシンイチさんは、自分の無関心が妻を追い詰めてしまったと深く反省しました。そして、妻に対する怒りよりも、彼女を支えたいという気持ちが強くなったといいます。

 

「妻とは、お互いにもう一度やり直そうと話し合いました。また妻との話し合いの中で、私は彼女にはっきりと伝えました。夫婦関係を修復するためには、そのホスト通いを完全に絶って欲しいと。それを妻も承諾してくれました」

どれだけ心が離れても、「言葉にして伝えること」ができれば再び歩み寄れる

シンイチさんの言葉からは、レスを乗り越えて夫婦関係を再構築しようとする前向きな姿勢が伝わってきます。その後、シンイチさん夫婦のレス関係は、時間をかけて少しずつ改善されていったようです。夫婦共に定期的にカウンセリングを続け、お互いの感情や価値観を深く理解するよう努めているといいます。

 

「カウンセリングを通じて、私たちはお互いの心の中にある本当の気持ちを言葉にすることができるようになりました。それが、私たちの関係を再構築するための大きな一歩となりました」

 

シンイチさんと妻は、レスを乗り越えるために、お互いの性的な欲求や期待についてもオープンに話し合うようになったといいます。またセックスに新たな刺激を取り入れ、お互いに満足できる方法を探求しました。

 

「セックスについても、前よりもっと話し合うようになりました。お互いの好みや期待を尊重し合いながら、ちょっと恥ずかしいんですが、軽くSMみたいなこともしてて。妻って意外とSなんですよ(笑)それが興奮するんですよね」

 

照れながらも幸せそうな表情を見せてくれたシンイチさん。再び夫婦の身体的な親密さが戻り、レス状態から脱することができたといいます。二人の関係は以前とは異なる形で、しかし新たな愛情と信頼を作ることが出来たようです。

 

「もちろん、すべてが完璧というわけではありませんが、私たちはお互いをもっと理解し合えるようになりました。レスを乗り越える過程で、私たちの絆は以前よりも強くなったと感じています」

 

夫婦関係の修復は、必ずしも元通りになることではなく、お互いの変化を受け入れ、新しい関係性を築くことが大切なのかもしれません。

 

また必ずしもレスが夫婦関係の終わりを意味するわけではありません。むしろ、それを乗り越える過程で夫婦の関係はより強固なものとなる可能性があります。

 

夫婦にとって最良の解決策を見つけるためには、お互いへの理解が不可欠なのです。

 

前編>>>39歳、子どもを持たないことを決めた夫婦。二人の愛は変わらない「と思っていたのは俺だけだった」

 

 

≪家庭関係研究所 山下あつおみさんの他の記事をチェック!≫

 

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