東京メトロ利用者は通勤定期を買うと損、は本当?年間1200円の損って何?
OTONA SALONE / 2017年11月22日 16時0分
あなたは通勤定期を購入していますか? もし答えがイエスの場合、「学生時代の学割定期の感覚でそのまま購入」していませんか?
学割定期の場合、割引率が高いため、買わない選択肢はないのですが、通勤定期の場合、出勤日数の関係で損をしているかもしれません。通勤定期を買うのは損なのでしょうか。今回は、東京メトロの通勤定期について検証してみます。
東京メトロは主に東京都を走る地下鉄のこと
東京メトロは、主に東京23区を走っている地下鉄のことです。むかしは「営団地下鉄」と呼ばれていました。ここで1点注意が必要なのですが、東京23区を走っている地下鉄には、東京メトロ以外に、「都営地下鉄」という別会社が運営している地下鉄があります。
ご自身がどの地下鉄を利用していますか。東京メトロは、水色にMのマークのもの、都営地下鉄は緑のイチョウのマークになっています。複数の路線が停まる駅だと両方のマークがついている場合、わかりにくいかもしれません。東京メトロは、銀座線、丸ノ内線、日比谷線、東西線、千代田線、有楽町線・副都心線、半蔵門線、南北線の9路線です。
「やはり通勤定期はおトクではない」
実際に東京メトロの通勤定期の値段をみていきましょう。東京メトロの場合、例えば、現金170円の区間は、「PASMO」や「Suica」といったICカードで165円、1か月定期は6,300円、3か月定期は17,960円、6か月定期は34,020円です。
通勤の場合、基本的には会社と自宅の往復がほとんどですので、往復同じ区間で乗車するとして計算すると、ICカードで往復330円ですので、1か月は19.09日、3か月は54.4日、6か月は103.09日で元が取れることになります。
逆から考えると、通勤日数としては、1か月20日、3か月19日、6か月18日利用しないと元が取れないのです。
サービス業ではないオフィスワーカーの場合、土日祝日を除いた日が出勤日、というのが基本ですが、2017年11月と12月は20日、1月は19日しかありません。有給休暇を利用した場合は、さらに出勤日数が減っていきます。
このようなことから、1か月定期ですと、通勤定期を購入すると損をしていることがあると分かります。おトクになるから通勤定期を買っていると思ったら、実は損をしていた、などという状態に知らないうちに陥っている可能性があります。
これからはICカードで乗車?それだけでは損かも
通勤定期の購入が、思っている以上に損をしている、ということがお分かりいただけたのではないでしょうか。「今後は普通に乗車すれば大丈夫、日数を計算して損にならない通勤定期を買おう」、そう思ったのでは。
でも、それだけでは損かもしれません。東京メトロには、クレジットカードのサービスでおトクをゲットできるからです。
クレジットカードのサービスを活用
東京メトロのクレジットカードに、「東京メトロTo Me CARD」というものがあります。このクレジットカードを持っている人だけの特典として、「メトロポイントPlus(乗車ポイント)」というポイントサービスがあります。
このサービスは、交通系電子マネーである「PASMO」で、東京メトロの地下鉄を利用した場合、乗車ごとにメトロポイントがつくものです。東京メトロのみ、というわけではなく、改札機で入出場した際の運賃に東京メトロの地下鉄が含まれていればOKです。例えば、自宅の最寄り駅が東武線でも、会社の最寄りの駅が東京メトロの駅などの場合が含まれます。
なお、「PASMO」は、「メトロポイントPlus」の登録を行っていることが必要です。この登録は一回券売機やネット上で簡単に手続きすることができます。
どのくらいおトクになる?
どのくらいおトクになるかといいますと、「To Me CARD Prime PASMO」や「To Me CARD Prime」の場合、1乗車につき平日10ポイントつきます。往復で20ポイントです。このポイントは10ポイント10円でチャージできますので、実際には165円の運賃が155円で利用することができることに。1か月20日出勤したとして、6,200円となり、1か月の定期券の金額が6,300円ですので、このカードを利用してメトロポイントを貯めていくだけで毎月100円、1年間に1,200円のおトクになります。逆に使っていない場合、実質は1年間に1,200円損をしているということです。
売店の利用でもおトクに
東京メトロの売店などを「PASMO」で買い物するだけでも、「メトロポイントPlus(電子マネーポイント)」として200円に1ポイント貯まります。それだけで0.5%のキャッシュバックと同じですね。
通勤は毎日のことです。売店でちょっと飲み物と朝ごはんのパンをなど、1日あたり200円といったなにげなく利用しているものも、1年間にすれば、240円。1日分キャッシュバックと同様です。数年ならば大きな差になりそうです。
年会費も大丈夫
また、このカードは初年度無料ですし、年間50万円クレジットカードを利用すれば、その次の年も年会費がかかりません。もちろん、「PASMO」にオートチャージ機能がつけられるようになっていますので、いちいち券売機で現金チャージをする手間もかかりません。
損をしないために、いろいろ検討してみることをおすすめします。
≪クレジットカード評論家・マネーライター 高橋麻美さんの他の記事をチェック!≫
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