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「モバイルSuica/PASMO」の誤解を解説 バッテリー切れだと使えない? クレカなしだと定期を買えない?

ITmedia Mobile / 2024年4月11日 15時35分

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新年度(毎年4月)の風物詩ともいえる定期券窓口の行列

 日本では、学校の新学年が4月に始まります。ゆえに、定期券売り場(JRなら「みどりの窓口」)には長蛇の列ができます。定期券売り場を削減する動きもあってか、最近はその列が長くなりがちです。

 行列に並ぶことがあまり好きではない筆者は、2006年10月に一般のクレジットカードによるオンラインチャージや定期券購入ができるようになったタイミングで「モバイルSuica」に移行しました。窓口や券売機に並ばず(何なら家からまったりと)チャージや定期券購入ができるからです。当時はゆえあって大学生だったので、通学定期券からのスタートで、当時は通学証明書類(のコピー)を郵送する必要こそあれど、そこまで面倒だと感じることはありませんでした。

 ある日、X(旧Twitter)でJRのみどりの窓口で長蛇の列ができているポスト(投稿)を見た筆者は、「なんでモバイルSuicaやモバイルPASMOで定期券買わないんだろうか。並ばなくて済むのに…」とリポストしました。すると、結構いろいろな反響が返ってきました。正直、ビックリしました。

 ただ、一部に「これは誤解してるんじゃないか?」「昔の知識のままアップデートされていないのでは?」という反応もあったので、職権(?)を活用して解説しようかと思います。参考になれば幸いです。

●おことわり

 この記事では、特記のない限りApple Pay(iPhone/Apple Watch)のSuica/PASMOも、まとめて「モバイルSuica」「モバイルPASMO」と表記します。

【訂正:16時30分】初出時、通学証明書類の提出方法に一部誤りがありました。おわびして訂正いたします

●充電が切れると使えない?

 モバイルSuicaやモバイルPASMOを使わない理由として「スマホの充電切れが怖い」という声が少なからずあります。確かに、物理的なカードとは異なり、モバイルSuicaやモバイルPASMOはデータの読み取り/書き出しの際に端末のバッテリーからの電力を使うので、バッテリーが全く空になると使えません。

 鉄道やバスで移動している時にバッテリー切れになったら、改札や運賃箱を通れなくなる――と思いきや、ほぼ全てのモバイルSuica/モバイルPASMO対応端末には、バッテリー切れになった際のフェールセーフ機能があります。

Androidスマートフォン(おサイフケータイ)

 おサイフケータイ対応のAndroidスマートフォンの場合、バッテリー切れで強制的に電源を切る際におサイフケータイの最小限機能(カードの読み書き)ができる程度のバッテリー容量を残します。鉄道やバスの乗り降り程度であれば、バッテリー切れからしばらくの間は使えます。

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