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岩井志麻子「結婚しない女」と「セックスレスの男」が、増えた理由を考える

OTONA SALONE / 2018年2月13日 21時0分

岩井志麻子「結婚しない女」と「セックスレスの男」が、増えた理由を考える

別にテレビは分厚くてもいいし、日本男児は仮性包茎でいいし、日本女性は一重瞼でいいわけよ。

電化製品を売る側が薄型がカッコいいと宣伝し、美容業界がムケてなきゃ男らしくないと印象操作し、マスコミが美女はみな二重瞼であるかのように演出したのね。

 

モノや美学は踊らされるのに

でも業者や業界に踊らされるな、なんて私がいえる立場にはない。

新製品を欲しがらなきゃ発展はないし、コンプレックスは厄介なものだけど解消や克服は幸福や活力につながるし、化粧や道具を使いこなして美しく装う工夫は、それ自体が楽しいもんね。

とはいえ結婚は素晴らしいものだ、しなければ一人前じゃない、と昔から喧伝されているわりに、独身者が増え続けている。

 

性的にも解放されているのに

性的にもどんどん解放されている。

結婚するまでは処女でとか、既婚者の恋愛や婚外セックスは厳禁なんていう人の方がもはや少数派だ。

エロ雑誌はコンビニでも読めるし、AVもDVD買わなくたってスマホで無料で見放題。

出会い系サイトも風俗店も山盛り。

なのに、セックスレスが増え続けている。

 

恋愛とセックスはバーチャルで満足

みんなが持ってる物は欲しいし、見た目はみんなと同じでなきゃイヤ。

だけど結婚とセックスは、人並みで準備万端の自分ならその気になりさえすればできる。

セックスも恋愛も疑似やバーチャルで充分に満足できてるから、リアルは早急には必要ないってことか。

 

全員が結婚する世の中にしたいなら

昔は、男は結婚しなきゃなかなかセックスできなかったし、女も結婚しなきゃ生活できない人が大半だった。

エロ本も入手困難、エロ映画も映画館でしか観られなかった。

だから今、セックスそのものを盛んにして結婚を全員がする流れに持っていこうとするなら、エロ環境や生活水準を昭和の始めに戻さなきゃならない。

それは不可能だろう。

 

一重、独身、セックスレスだとしても

そもそも一重瞼だと視界が狭くなるなら手術した方がいいけど、そりゃないもん。

一重瞼が魅力の人もたくさんいるわけで。

独身でセックスレスだと若死にするなら対策、対処は必要だけど、それもない。

独身でもセックスはできるし、既婚者も恋はできる。

 

金無し男でも、セックスレスでも

私の最初の結婚は古風というのか、いろんな意味で旦那いなきゃ生きられなかった。

今の再婚は娯楽。

私に稼ぎあるから、金無しの可愛い男を選べた。

セックスも今はレス気味だけど、別にいい。

厚いテレビはダサいみたいに、稼げる男でなきゃとかセックスレスはみじめだとか、特に「欲してない何か」を売りつけようとする人が身近にいないからね。

 

≪作家 岩井志麻子さんの他の記事をチェック!≫

 

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