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「や、年齢なんて関係ないっす」40女の地方ひとり飲みはオヤジが神

OTONA SALONE / 2018年5月21日 17時0分

女もいい年齢になると一人でお茶を飲む、ランチをするのは当たり前。「え、私、ひとりでなんて飲食店に入れないから!」なんていうのが通用するのは20代までだと思います。だいたい仕事も恋愛も友情も忙しくなるわけですから、誰かの予定を待って動くなんて時間がもったいない。単独行動をすることで時間も有効に使えるし、おまけに今まで縁のなかった人たちと会えるかもしれない。そんな可能性を秘めているのが単独行動なのです。

 

私、スナイパー小林はダントツで単独行動派。仕事も恋愛もだいたい酒場で掴んでここまで生きてきたような気がします。

 

そんな単独生活(一人暮らしとか単身って言えよ)で先日、学んでしまった「地方で女ひとりが飲んでいたら東京よりもずっとモテるんですけど」の法則。ここには年齢とかシミ、シワ、たるみ、白髪は関係ありません。都会で働いていつも通りの自分を地方に持ち込めば、出会いが満載という2018年最大のお得情報をお届けしたいと思います。

 

地方・酒場放浪記にこそ安くて手軽な出会いあり

 

ここまで地方の女一人飲みがいかに出会いのメッカであるのか、ということを第一回第二回第三回に渡って書いてきた。どれも書いている私にとっても血湧き肉躍る思い出だ。第四回目は居酒屋にこそ、出会いありということを唱えたい。

 

日本全国どこで飲むにしても肝心なのが店選び。個人的には『吉田類の酒場放浪記』に出てきそうな大衆居酒屋が大好きだ。そりゃ付き合いも接待もありますので港区や中央区でも食事はするけれど、基本的にはザワザワした店内で「副流煙ドンと来い!」の精神でタバコの煙にまみれながら飲みたい。これも好みがあるから友人がいると店を選ぶけれど一人なら選び放題だ。

 

私は地方取材中、一軒の大衆居酒屋に入った。地方にしては珍しく夕方から飲ませてくれる気合いの入った店だ。

 

「あ、ビールいいですか?」

 

名誉のために伝えておくが、この日は早朝からの取材を終えて飲みに来た。けしてサボっているわけではない。

 

大衆居酒屋ではカウンターに座った。店員と話すことができるのでまずはカウンター席をいつも狙う。夕方の店内にはすでに出来上がった親父たちが野球と競馬の話をしながら飲んでいる。きっとこの人たちも朝から労働してきたんだろうなと予想。いくつかメニューを注文すると一人分にして出してくれる。これもポイントが高い。

 

女一人で飲む時に居酒屋を勧めたいのは、基本的にメニューが和食なのでヘルシーだから。ずっと洋風の店でパスタだ、ステーキだと食べていられるほど我々の胃袋は辛抱強くない。入店するときに「ひとりですけどメニューも一人前でできますか?」と聞けば、今日日、大抵の店はOK。NGなのは強度の頑固親父店くらいだ。

 

「おひとりですか?」

 

料理を作りながら店員が聞いてくる。キタキタ、この一言こそお楽しみの幕開けである。

おせっかい親父が紡ぐ、確かなご縁

 

「ひとりなんですよ。東京から仕事で来てまして」

 

取材で2週間の滞在中、何度このセリフを言っただろうか。

 

「そうなんですか! おい、大場さん(仮名)東京から来てるんだって!」

 

店員が出来上がっていた親父たちに声をかける。

 

「ほお、東京から? 女ひとりで飲んでるからさ、さっきからどんな人かと思ったらやっぱりね。そんな仕事ばっかしてちゃ、彼氏も寂しがるでしょう」

 

なんだろう、いつも年配者の方はこちらが思い描いたシナリオ通りに気遣ってくれる。これが地方マジックというやつかもしれない。

 

「いえいえ、心配してくれるひとなんていなくて……」

 

この一言の後、特に出会い云々も考えずに話しかけてくれた親父と飲みだす私。聞けば漁師さんの打ち上げらしい。まあボトルの焼酎も飲ませてくれるし、楽しくないはずがない。もう気分だけハイボールのジョッキで乾杯する吉高由里子である。私も満面の笑顔で何度「カンパーイ!」を言っただろうか。

 

ただこのままで終わらないのが、地方マジック。だいぶ仲良くなった大場さん(仮名)がガラケーを取り出して

 

「じゃあさ、小林さんのタイプだっていう首の太い男? いるからよ、今から呼び出すわ」

 

と若手を何人か呼び出してくれたのである。結局そのなかからひとりだけ居酒屋に登場。大してタイプではなかったけど、正直に年齢を言うと

 

「や、年齢なんて関係ないっす」

 

と、これも地方飲みで何度も聞いたセリフを言ってくれた。実際、ちゃんと独身なら特に年齢を気にしないというのが地方男子。「え? 女はさー、やっぱ若いほうがねー」なんていう港区男子とは違う、愛しさと優しさと心強さを持っているのだ。

 

結果、紹介したもらった男子とは何も生まれず……なのだけど今回の飲みで発見したのが、親父だからといって敬遠しないことだ。バーで済まして飲んでいるような親父が声をかけてくるのは何かと危険値が高いけど、居酒屋で盛り上がっている親父さんたちは、結構な確率で「気がいい」。ご縁を運んでくれる。自分も母ちゃん(奥さん)と一緒に生活してきて楽しかった生活を若手にもあじあわせてやりたいという使命感があるな、と飲みながら感じた。

 

結果、今夜のお会計も親父さんたちのおごりにて。ごちそうさまでした!

 

≪文筆家、編集者 スナイパー小林さんの他の記事をチェック!≫

 

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