40代女性のお金の悩み、一番多いのは金欠…マネー相談を通じてわかったこと
OTONA SALONE / 2018年11月6日 11時30分
こんにちは、ファイナンシャルプランナーの稲村優貴子です。
私は短大卒業後損害保険会社で事務仕事をしていましたが、書類の確認などだけではなく直接お客様に関わるお仕事がしたいと思い、2002年にファイナンシャルプランナーの資格を取得し、保険代理店などに所属しながらお金にまつわる様々な相談業務を行い、2014年に札幌で独立してファイナンシャルプランナーオフィスを構えました。
それまでは他県で仕事をしていため、開業当時はお客様ゼロからのスタートでしたが、自分自身、突然のリストラや結婚、出産、離婚など人生の山谷を乗り越えてきているので、親しい人にこそ相談しにくい「お金の悩み」に寄り添いたい!と日々相談業務に奮闘してきました。
その甲斐あってか、同年代である40代の女性を中心に、セミナーや執筆、テレビ出演等を通じてご相談のご依頼をいただくようになり、開業4年で年間500件以上のご相談を承っています。現在、相談予約は1か月待ちになっています。
40代女性のお金の相談先が「無料」ではないほうがいいワケ
さて、お金を払ってまで私のような専門家にお金の相談する人が増えているのはなぜでしょうか? かつてよりも無料でマネー相談をしてくれる場所は増えています。たとえば銀行や、街角の保険ショップ。そこではファイナンシャルプランナーの資格をもった方が相談にのってくれることも多くなってきているのです。
気をつけてもらいたいことがあります。無料相談の場合、そこで働く人はどのように収入を得ているのでしょうか? ボランティア活動や慈善活動の団体ではないはずです。保険ショップであれば、保険を加入してもらうことによる代理店手数料で経営している「保険屋さん」ですから、相談に来てくれた人に何か保険に入ってもらわないと収入はゼロになります。
ですから、相談に乗ってくれる人がファイナンシャルプランナーとしての資格もあり知識が豊富であっても、最終的には「自分が扱う商品の説明」になるケースも多々あります。お店の利益にならないもの、たとえば家計の中でも住宅ローン返済や、NISAやiDeCoなど、資産形成までを含めた総合的なアドバイスにはなりにくいようです。将来設計を保険以外も含めて総合的に本気で考えたいのであれば、相談料設定がある「プロ」のファイナンシャルプランナーがよいでしょう。
40代の3大悩み、「貯められない」が多い一方「貯め終わった」人もいる
では、これまでの私の日々の相談業務で、どのようなお悩みが多かったのか、40代女性のお金の悩みトップ3をご紹介しましょう。
1位 そもそもお金が貯められない(金欠)
2位 老後が心配
3位 運用したいけど何からしていいかわからない。
40代になるとキャリアを重ねてきてそこそこ年収も上がります。これが「自分の自由になるお金が増えた」という感覚につながり、服や化粧品のグレードをあげたり、食べに行くレストランも少し高めのところに行くようになることが増え、結局貯蓄が増えないということが多いようです。
来月こそ月末あまった分を貯めようと思っても、やりくりが難しい、もそもお金が残らないんです……。そんな40代女性が多いのです。
いっぽう、毎月4~5万円貯金や投資信託をコツコツ積み立てて1000万円貯まったのでどう運用したらいいでしょうか?という、ある意味もう貯め終わった人の相談があるのも40代女性です。この差はいったい何なのでしょう。そもそも、お金が貯まらない金欠40代女性はどのようにしたらいのでしょうか?
40代女性のお金の悩みは3つの技術を知れば解決できる!
お金が貯められない場合、どのようにすればよいのか3つの解決方法があります。
解決方法①先取り貯蓄
そもそもお金が貯まらないのは、ズバリ使っているからです。使ってしまうのはお金があるからですね。お金を貯めようと思ったらまずは、さきに貯めたい金額を「他の場所」に移し残ったお金でやりくりするようにします。「他の場所」とは、口座から自動的に引き落としになる「オート定期積立」、勤務先に財形制度があればお給料から天引きされて積立できる「財形預金」、運用も考えたいなら「つみたてNISA」、老後に向けての準備であれば「iDeCo」や「個人年金保険」など置き場所も目的別に考えます。貯めるためには、先取りが基本です。
解決方法②支出を減らす
家計簿をつけて日々使ったお金をチェックするのは面倒ではありませんか?日々の忙しさに追われ支出の管理をするのは大変ですから、毎月決まって出ていく「固定費」を見直すことから始めましょう。効果絶大なのが、ほったらかしにしがちな通信費・保険料・行かないスポーツジムなどです。
解決方法③臨時支出を把握する
車や家を持っていると毎年必ずくる車税や固定資産税納付書。くるたびに慌ててボーナスや貯金を取り崩していませんか?臨時費用とは毎月ではないけれどあるタイミングでぼーんと出ていく支出です。実家が遠い場合は帰省費用、友達の結婚式などの交際費、たまに行く旅行、大きな電化製品の買い替えなどがこれにあたります。おおよその目安を考えて月々の貯金のうちこの分は「臨時支出用」と別管理しておくと、純粋な貯蓄を取り崩さずに済むようになります。
忙しい女性が貯めるコツは「6:2:2」の発想だった!
40代女性はどうしても日々の生活に忙しく、時間がありません。お金のことに頭を使っていられない人が多いようです。ですが、そんな人でも、この1つを念頭に置くだけでみるみる貯まるルールがあります。私が自分自身の環境や仕事の変化、お金の専門家として向かい合ってきた多数の事例から導き出したシンプルなルールは「6:2:2」でした。
これは、お金の出入りのうち、主に使いみちを6:2:2に配分して、先に口座を振り分けてしまえば、あとは毎日を過ごしていくだけで自動的に貯まっていくという「仕組みづくり」です。
忙しい私たちは毎日毎日お金のことで神経をすり減らすわけにはいきません。ですから、断捨離のように最初に1回だけ頑張りましょう。あとは自動で貯まっていく仕組みができるので、もうお金の不安からは開放されることでしょう。事実、私はクライアントの皆様から定期的にその後の様子をお伺いしますが、軒並み好調です。
この6:2:2のエッセンスを詰め込んだ本が、私の最新刊、『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』です。これを読み終えたら、マネー美人に大変身。ぜひ読んでみてください。
毎月の支出割合を「6:2:2」の黄金比にするだけで年収の2割が貯まる!多くの“病気家計”を“元気家計”に蘇らせた知恵が満載!
『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』稲村優貴子著
河出書房新社 1,400円+税
稲村優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP🄬)、心理カウンセラー
大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆業務を行い、テレビ・新聞・雑誌などのメディアでも活躍中。FP Cafe登録パートナー。
*公式ブログ 「FP優貴子のマネーライフ・エッセンス」
http://ameblo.jp/cfp-inamura/
*公式ホームページ「FP For You」
http://snowcake2013.wix.com/fp-yukiko
「(株)クレストコンサルティング」
http://www.crest-cc.co.jp
*公式facebook「FP For You」
https://www.facebook.com/fpforyoucfp
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