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吉田羊、事務所独立問題にひそむ「オンナ同士の共感」の危うさ

OTONA SALONE / 2019年1月4日 21時0分

女優・吉田羊が所属事務所から独立すると「女性自身」(光文社)が報じました。
吉田が劇団で活動している際に、目をつけたのが現在の所属事務所社長である女性のA氏。社長の目に狂いはなかったようで、吉田は売れっ子女優の仲間入りを果たします。しかし、プライベートにまで干渉してくる社長の態度に嫌気がさしての独立と書かれています。

 

しかし、吉田自身がインスタグラムに、社長と一緒の写真をアップするとともに、「嘘が本当のように報道される」とハッシュタグをつけていたので、事実ではないということなのでしょうか。まぁ、はい、独立しますと言う人はいないと思うので、何とも言えないところです。

 

女優の独立としては珍しいパターン

売れた芸能人が独立して、より大きな事務所に移籍するという話はよく聞く話ですが、今回の場合、女優が女社長のもとから飛び出そうとしていることが珍しいと言えると思います。二人三脚でがんばってきたのに・・・というところが、週刊誌的な視点で言うと興味がひかれるのでしょう。

 

上沼恵美子は「上沼・高田のクギズケ」(読売テレビ)で、このネタを取り上げ、「だいたいもめるのは男性かお金です」と発言、「難しいとこだわ、本当に女性社長なんですよ、問題は。何人も知っているから、言いたい言いたい」と言っていましたから、わりとよくある話のようです。ちなみに吉田は過去に「週刊ポスト」(小学館)に、HEY!SAY!JUMPの中島裕翔を自宅に7連泊させたことを撮られています。

 

社長からしてみれば、ここまでのスターにしたのは自分だという自負があるでしょうし、スターのほうからすれば、もっと待遇をよくしてくれてもいいのでは?と思う。どちらの気持ちも何となくわかるような気がするのですが、私が思い出したのは、ある男性のお医者さんの話なのでした。

 

女性医師なら、女性患者とうまくいくのか?

乳がんが増加していることから、外科医を目指す女性が増えているという話を聞いたことがあり、深い意味はなく「心強いですね」と応じたところ、そのお医者さんが「いいような気がするけど、揉めるとエラいことになる。やっぱり男性医師も必要」と言ったのです。

 

女性医師のほうが話しやすいという利点があるけれども、医師側は患者にとってマイナスなことも説明しなければいけないこともあるし、無責任なことは言えない。しかし、そこを患者側が理解せずに「冷たい」と感じてしまうと、自分の生命がかかっているだけに不信感が強くなる。場合によっては、担当を変えるほど遺恨が残ることもあると。

 

つまり、患者は女性医師に共感を求めるけれども、女性医師は医師という仕事上、そうはいかないこともある。患者側が「共感してくれない」と傷つくとトラブルになるということでしょう。

 

女同士の関係がもつ「やっかいなこと」の正体、次ページ

共感は人間関係をややこしくする

共感と言うのは大きなテーマで、エンタメの世界でも、たとえ自分と境遇が違う主人公でも「これは私だ」と共感できる作品に人気が集まります。人と話している時も、やはり共感してくれる人と話したほうが楽しいでしょう。

 

しかし、その一方で共感が人間関係をややこしくするのではないかと思うことがあるのです。

 

吉田と社長のケースで置き換えると、吉田が社長と組むことにしたときは、二人には「売れる」いう目的が一致していますから、仕事が入っても入らなくても共感しあえるでしょう。しかし、定期的に仕事が入ってくるようになれば、「もっとこういう役がやりたい」とか「もっと休みたい」とか、それこそ上沼の言うようにオトコやカネに対する不満だって出てくるでしょう。それはわがままというより、当たり前のことではないでしょうか。

 

「オトコの友情」という言葉はないのに、定期的に「オンナの友情」というテーマが組まれるのも、結局のところ、この共感が絡んでいるのだと思うのです。共感をベースにした人間関係の場合、違う環境の人に共感できない、だから、話が通じなくなってしまうのでしょう。

 

共感してくれないと、ますます共感してほしくなるのが、共感の怖いところ。しかし、共感してほしい人というのは、相手の立場から考えると、こちらの話を聞いていないし、発言を強要されるようで面倒くさいのです。こういう時に悪い人につけこまれて、お金をだまし取られたりすることがあるので、お気をつけいただきたい。

 

アラフォー世代の、共感との付き合い方とは

さて、それでは共感がほしくなったら、どうすればいいのかというと、クッションを入れることだと思うのです。

 

まず、カウンセラーなどのプロに話を聞いてもらう。あちらはプロですから、まず否定することは言いません。それで、そのカウンセラーに言われたことを、周囲に話すのなら、周りも共感を持って話を聞いてくれるはずです。

 

こういう時、カウンセラーにいちいちお金を払うのがもったいないと言う人がいますが、それは逆に言うと、友達になら、つまらない話を何時間も無料で聞かせていいと思っているということだと気づいてください。

 

吉田の場合なら、吉田と社長の間に何人か人をいれて、二人三脚状態をやめればいいのにと思うのです。少し距離ができたり、違う人と話すことで「私の考えすぎかもしれない」と冷静になることもできるはずです。

 

学生時代であれば、「自分と同じような人」というのは、すぐに見つけられるでしょう。けれど、アラフォーともなると、自分と同じ人を探すのは困難で、当然共感するのもされるのも難しいと思います。共感ではなく、共有。自分の話をするけれども、それを聞くことで相手のメリットにもなる話し方をする。それがオトナの人づきあいのコツなのかもしれません。

 

 

≪フリーライター 仁科友里さんの他の記事をチェック!≫

 

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