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頑張り過ぎず、楽しく長く 【平井理央 コラムNEWS箸休め】

OVO [オーヴォ] / 2024年2月23日 7時0分

頑張り過ぎず、楽しく長く 【平井理央 コラムNEWS箸休め】

 1月の大阪国際女子マラソンで、前田穂南選手が19年ぶりに女子マラソンの日本記録を更新しました。強い気持ちと積み重ねた練習が表現されたレースは、圧巻でした。パリ五輪への最後の1枠に入ることができるのか、3月の名古屋ウィメンズマラソンも大注目です。もっともっと盛り上がってほしいですね。

 ここに並べて書くのはおこがましいのですが、自分自身が走ることも好きです。

 2009年にスポーツ番組の企画で、東京マラソンに出場したことがきっかけでした。東京マラソンでは、タイムを設定し、トレーニングもかなり頑張って挑みました。目標タイムとしていた4時間台で走れたので、達成感が大きくて楽しかったのですが、つらさもありましたし、急なトレーニングによりバランス悪く筋肉が付いてしまいました。結果、忙しさもあって走り続けることができなくなってしまいました。サポートしてくださった関係者の方から「まだ走ってる?」と聞かれるたびに、いたたまれない思いで過ごしていました。

 頑張り過ぎて、続けられなくなってしまった経験を生かし、フリーになってから走る機会を得られた米国のニューヨークシティーマラソンでは、体をなるべく傷めないで完走できるくらいのトレーニングを積み、大会を楽しみながら、走りきることができました(写真)。ニューヨークの大会は、マンハッタンやブルックリンなど5区全てを走り、セントラルパークでゴールするという観光気分も味わえるぜいたくなコースです。ただ、やはり42.195キロを走ると、体への負担は大きく感じられ、しばらくは大会ではなく、日常生活で走ることを楽しむ程度にしようと思いました。

 軽く走ることは、気分転換やちょっとしたストレッチをした時のように、体を循環させてくれます。実際に走っている時の脳波の活性度はかなり高く、いい影響を与えるというエビデンスも出てきているそうです。

 そしてさまざまなご縁があって来月、だいぶご無沙汰の10キロマラソンの大会に出ることになりました。大会後に食べる焼肉のおいしさを味わいたくなったのが一番の動機という、かなり不純な気持ちなのですが、練習も少しずつ頑張っています。無理なく楽しく、趣味としてのランニングは、できるだけ長く続けていきたいと思っています。

【KyodoWeekly(株式会社共同通信社発行)No.8からの転載】

平井理央(ひらい・りお)/1982年東京生まれ。2005年、慶應義塾大学法学部卒業後、フジテレビ入社。スポーツニュース番組「すぽると!」のキャスターを務め、オリンピックをはじめ国際大会の現地中継などに携わる。13年フリーに転身。ニュースキャスター、スポーツジャーナリスト、女優、ラジオパーソナリティー、司会者、エッセイスト、フォトグラファーとして活動中。

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