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【きんさん・ぎんさん】成田きんさんの息子・幸男さんは93歳 長寿の秘訣は「洒落っ気、色っ気、食いっ気です」

NEWSポストセブン / 2024年5月5日 7時15分

成田きんさんの息子・幸男さん(撮影/平野哲郎)

 テレビCMで一躍人気者となった双子姉妹の姉・成田きんさんの息子もまた、病気知らずの長寿。密着取材から見えてきたのは親譲りの軽やかな生き方だった。

どこでも女性にアタック

「ここには『きんさん桜』と『ぎんさん桜』が並んで立っているけど、きんさんの桜の方がね、ちょっと咲くのが早いんだ」

 愛知県名古屋市・笠寺公園。この地に植樹された母と叔母ゆかりの“長寿の桜”を仰ぎ見て、成田幸男さんは目を細めた。

 母の名は成田きんさん。1992年に流れた〈きんは100歳!ぎんも100歳!〉のダスキンCMをきっかけにご長寿姉妹として脚光を浴び、国民的な人気者となった双子の姉・きんさんだ。

「おふくろが107歳まで生きたから、それまでは自分も生きたいな。できれば親を超えたい」(成田幸男さん、以下同)

 御年93歳の幸男さんは、長寿の秘訣に3つの“気”を挙げる。1つ目は60代から心がけている「洒落っ気」だ。

「年を取ると面倒で身なりがだらしなくなってしまうから、それをやめようと意識したの。おしゃれを楽しんで自由に生きるようになると、ストレスがなくなるでしょう」

 それがいいんだと、実感を込める。

「ウチのきんは11人も子を産んで体がずっと弱かったの。でも100歳から変わった。解放されたみたいに言いたいことを言って、やりたいことをやれるようになって。自由に過ごしてすっかり丈夫になったもんね。だから俺も同じように自由に好きなことをする」

 この日の幸男さんも洒落ていた。モーニングを食べに馴染みの喫茶店まで散歩する時は、茶色のパンツに茶色のハンチング、桜を見に公園へ出かける時は紺のジャケットに着替えて紺のハンチングを選んだ。おめかしにはソフト帽を。自宅リビングには帽子が8つ並び、季節ごとに衣替えもする。

 指には「母が“きん”だから」と、ゴールドの指輪がキラリ。「売り場のかわいい女性が選んでくれたから、ついつい買っちゃった」と照れながら、長寿の秘訣その2である「色っ気」を覗かせる。

「独身時代は女性からモテた。社内や街、どこでも素敵な人と出会ったら『こんにちは』ってアタックするの。当時はそうやって声をかけてもヘンな男とは見られなかったし、自分も“ピッ”としとったもんでね(笑)。相手から好かれた。長くお付き合いしたい人は初デートから洋食のステーキとか、一流店に誘ったね」

 25歳で母きんさんが見込んだ菊枝さんと見合い結婚した。嫁姑関係は良好で家庭円満だったが、60年近く連れ添そった妻は10年前に死別。幸男さんは83歳だった。その後、会社員時代に部下だった女性と再会してともに過ごすも、その彼女も亡くなり、現在は気ままなひとり暮らしを送る。

「俺はまだ若い。なんでもやれる」

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