《女性芸人に求められる「役割」が変化》価値観は多様化し“自分のやりたい仕事"にシフト、新たなスターも次々と誕生
NEWSポストセブン / 2024年6月27日 6時59分
それでも、社会で女性すべてが同じ考えでないように、女性芸人でも積極的に“いじられることで笑ってもらえる”と思う人もいる。“パンティーテックス”などのハイテンションギャグが持ち味の島田珠代(54才)は、「体を張っていじられてこそ、女芸人ですよ」と言い切る。
「いまのご時世、あまりこういうことを言ってはいけないと思いますが……」
と前置きしつつ、こう続ける。
「私は吉本に入ったとき、“ブサイク”と言われることに喜びを感じました。色気が出るとウケなくなると思い、きれいに決まったメイクをバーッと落としたこともあります。私の考えでは、女芸人は一般の女性から『女芸人は私たちより下だね。私たちはあんなことできないわ。ああ恥ずかしい』と思ってもらうことが商売。そのうえで笑ってもらうことが私たちのプライドなので、容姿いじりは全然オッケーです。
もちろんおしゃべりやネタが得意な女芸人も大歓迎ですが、私はいじられることが喜びです。一般のかたに『このブサイク!』というのは絶対ダメだけど、私たちはそれでお金をもらっているし、いじられることが当たり前だと踏まえての職業選択なので、傷つくこともなくむしろ名誉です」
メディアの多様化は女性芸人を解き放ち、自由に生きられるようになった
2000年代に入ると『エンタの神様』(日本テレビ系)、『爆笑レッドカーペット』(フジテレビ系)などのネタ番組が高視聴率となり、気鋭の女性芸人が続々登場、ブームが誕生した。お笑い評論家のラリー遠田さんが語る。
「ハリセンボン、友近さん、にしおかすみこさん、北陽、いとうあさこさんたち。彼女たちは最初はネタが注目されて、徐々にタレントとして成長していきました」(ラリーさん・以下同)
人数が増え、時代の変化とともに女芸人に求められる「役割」も変化していく。
「日本社会はかつて女性の役割が制限されていましたが、生き方や価値観が多様化するとともに、女性が自由に生きられるようになりました。それと同じで、多様化とともに女芸人の“縛り”がなくなり、渡辺直美さんのように芸人としてだけではなく、モデルや下着ブランドのプロデュースなどマルチに活躍の場を広げていく人が出てきています」
さらにお笑い界に大きな変化をもたらしたのは、私たちの意識の変化だ。西澤さんが指摘する。
「そもそも視聴者のウケの変化に気づかなければ、笑いはとれないんです。何が面白いのかを決めるのはあくまで視聴者や観客で、その変化を敏感に感じ取らないと芸人は生き残れません。
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