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【逆説の日本史】日本の主流とはならなかった「アジアと固い絆を持った人々」の思い

NEWSポストセブン / 2024年7月5日 7時15分

 黒光が転校した明治女学校の校長巌本善治は、勝海舟の回顧録とも言うべき『海舟余話』をまとめた人物で、勝の孫を産んだアメリカ人クララ・ホイットニーも女学校で教鞭を執っていた。また、新宿中村屋の名物にカレーがあるのもビハリ・ボースが本場のカレーを伝授したからだという。

 このように、アジアと固い絆を持った人々も少なからずいた。しかし、その人々の思いは日本の主流とはならなかった。

(第1423回へ続く)

【プロフィール】
井沢元彦(いざわ・もとひこ)/作家。1954年愛知県生まれ。早稲田大学法学部卒。TBS報道局記者時代の1980年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞、歴史推理小説に独自の世界を拓く。本連載をまとめた『逆説の日本史』シリーズのほか、『天皇になろうとした将軍』『「言霊の国」解体新書』など著書多数。現在は執筆活動以外にも活躍の場を広げ、YouTubeチャンネル「井沢元彦の逆説チャンネル」にて動画コンテンツも無料配信中。

※週刊ポスト2024年7月12日号

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