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映画『九十歳。何がめでたい』脚本家・大島里美さんが明かす、唐沢寿明演じる“時代に取り残された”編集者の猛烈なキャラクターができるまで

NEWSポストセブン / 2024年7月24日 11時15分

 大島さんの胸を打った愛子のシーンがある。

「また筆をとった愛子先生が“行き場を失った怒りや九十歳のヤケクソ”を綴って吉川から感想を聞き、電話を切って大きく伸びをするシーンです。

 光が差しこむ部屋でわぁーっと両手を広げる草笛さんの表情は晴れ晴れとして、“浅い感想だこと”と言いながらも何かが始まったちょっとした希望や作家としての充実感が滲んで、生きる力がみなぎってくるのが伝わってくるんです。

 世の中に反応することを投げてしまった大人が“よいしょ”と踏ん張れる力に、この映画もなれたらいいなと思います」

「草笛光子 生誕九十年 記念映画」と銘打たれた本作。佐藤さんが90歳の日常をリアルに綴ったエッセイを御年90歳の草笛さんが演じたことも奇跡で、おふたりの燃え滾る活力にも元気をもらえるのだ。

三谷幸喜さん(タクシー運転手役)が笑って読んでいた原作も、実は本物だった!

 リアリティーにこだわった映画の中には“本物”が多数登場する。タクシー運転手らが劇中で大笑いして読んでいた『九十歳。何がめでたい』の単行本は元より本物。

 しかし、吉川が愛子の連載を見事勝ち取った後、編集部で後輩の水野(片岡千之助)に自慢げに見せた新連載のロゴやレイアウトが2015年に女性セブンで始まった連載の“本物”とわかった(覚えていた)人は少ないのではないか。無事に本ができあがり、書店にズラリと並んだ『九十歳。何がめでたい』に添えられたPOPも“本物”。ほかにも“本物”がそこかしこに。ぜひ探してみては!

取材・構成/渡部美也

※女性セブン2024年8月1日号

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