「むしろ孤独死のほうがいい」とまで考えた作家・真梨幸子さんが死後の準備を思い立ち作成した「オリジナル終活ノート」
NEWSポストセブン / 2024年9月29日 11時15分
イヤミス(イヤな読後感を残すミステリー小説)を生み出す代表的な作家のひとりとして『殺人鬼フジコの衝動』や『5人のジュンコ』など数々のヒット作を世に送り出してきた真梨幸子さん。悠々自適なシングルライフを満喫してきたというが、あるきっかけから、自分の老後について考えるようになった。
「私は“完全無欠のおひとり様”で、自分の人生を邁進してきました。死ぬときも、むしろ孤独死のほうがいい。下手に発見されて、知らない人に身体を触られたりするくらいなら、いっそ腐敗して形を成さなくなってから見つかるほうがいいとまで思っていました。でも、猫といっしょに暮すようになってから、この子たちを放って死ぬわけにいかないなと考えるようになったんです」
そこで思い立ったのが市販の「エンディングノート」を使い、死後の準備をすることだった。しかしそこには苦い思い出があったという。
「母に『エンディングノート』を書いてもらおうとしたことがあったんです。市販のものを何種類も買い求め、書きやすそうなものを渡しました。でも、どの『エンディングノート』も、なぜか過去の思い出から書かせようとするんですよね(笑)。
母もおっくうになってしまったようで、結局書いたのは冒頭の1ページだけ。その後、亡くなったので必要な情報がまったくわからなくて、遺産整理がたいへんでした」
特に作家である真梨さんの場合、著作権や印税といった特殊かつ重要な資産があるが、こういったものがカバーされている「エンディングノート」は市販されていなかった。また、大切なペットに関する情報を記録するにしても、市販のものでは足りないことに気づいた。
「やっぱりプロにお任せするのが大事」
そこで真梨さんは弁護士会が主催する法律相談に駆け込み、弁護士に状況を訴え、法律的に有効な遺言書を作成することにしたという。
「やっぱりプロにお任せするのは大事だなと思いました。いつ意識が無くなったり、判断力を失ったりするときが来るかもしれない。それでも猫たちは大丈夫、という状況を事前に作っておけるのはかなり安心です」
さらに「エンディングノート」の作成にも着手した。前述の通り、市販のものでは真梨さんの必要な情報はカバーできない。そこで、いくつもの「エンディングノート」を参考にし、オリジナルの「終活ノート」を完成させたのである。
「自分に不要な項目は削除し、必要な項目は足して、みっちり1週間くらいかけて作成しました。たいへんでしたけど、もうこれでいつ死んでも怖くないぞ! という気持ちです(笑)。遺言書ともども、1年に1回、見直すことにしています。自分自身のライフプランの振り返りにもなるし、これはいいなと思っています」
この記事に関連するニュース
-
「相棒はイグアナ――異色の婚活物語で描きたかったこと」『イグアナの花園』上畠菜緒インタビュー
集英社オンライン / 2024年9月29日 9時0分
-
遺言ネット:ユーザーガイド機能を追加しさらに使いやすく!
PR TIMES / 2024年9月26日 10時45分
-
「遺言書がない」「名義変更や解約ができない」をおさえた圧倒的1位は?…相続経験者が選ぶ〈相続で揉めやすいトラブル〉ランキング
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月25日 11時45分
-
遺言ネット:公式サイトリニューアルのお知らせ
PR TIMES / 2024年9月24日 12時15分
-
【終活にそんなメリットがあったんだ!】人生終盤で親子関係が深まるヒント
ハルメク365 / 2024年9月20日 11時0分
ランキング
-
1プロテイン、クリーム系パスタ、早食い…「おならが強烈に臭い&便がでない人」の特徴と対策
ananweb / 2024年9月28日 19時30分
-
2まだ「Windows10」を使ってます。早くアップデートしないとマズイですか? 【パソコンのプロが回答】
オールアバウト / 2024年9月28日 20時15分
-
3裏金作りを拒否したら35年間出世ゼロの窓際族に…元警察官が明かす「警察の不祥事」が無くならない根本原因
プレジデントオンライン / 2024年9月29日 7時15分
-
4【全国チェーン】焼き立てパン食べ放題&ホテルみたいなプレートで"1078円"マジか...至福のモーニングに出合った。《編集部レポ》
東京バーゲンマニア / 2024年9月29日 7時46分
-
5「エコ機能なのに…」なぜ廃止? 「アイドリングストップ」見かけなくなった? 「振動がヤダ」の声も! スイッチ無くなった理由とは
くるまのニュース / 2024年9月27日 9時10分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください