【解散・総選挙へ】自民党“裏金問題”議員をリストアップ 「トカゲの尻尾切りで責任を免れた派閥会長」「知らぬ存ぜぬで逃れた安倍派幹部たち」
NEWSポストセブン / 2024年10月2日 16時13分
岸田派会長だった岸田氏は自身の処分を不問にし、本誌が報じた「総理大臣就任を祝う会」の“脱法パーティー”の問題【※】でも責任を厳しく問われる立場だ。二階俊博・元幹事長は次期衆院選に出馬しないと表明したことで処分を免れた。
【※2022年6月に岸田氏の地元・広島で開催された「総理大臣就任を祝う会」が、実質的に岸田事務所の仕切りで運営された資金集めパーティーだったにもかかわらず、形式的に任意団体の主催にし、岸田氏の政治資金収支報告書に収支を記載しない“闇パーティー”としていた疑惑】
「派閥会長は裏金を知らなかったという態度ですが、派閥は登録された政治団体であって、組織のトップの会長には当然結果責任が生じる。それなのに党内処分さえ免れている。2人の政治責任に最終的な審判を下せるのは有権者ということになる」(上脇氏)
ただし、二階氏は政界引退し、次の総選挙には三男で秘書の伸康氏が出馬を表明している。「代替わり」で裏金批判をかわそうというわけだが、“息子は裏金に無関係”とは言えない。
二階氏は派閥パーティー収入のうち3526万円を自身の資金管理団体の政治資金収支報告書に記載せず、“裏金”にしていた。そのため、派閥の会計責任者とは別に二階氏の元秘書も立件され、有罪が確定した。
「二階氏の後継者の伸康氏は元公設秘書で事務所の責任者の立場にあった。同僚の元秘書が有罪確定していることから考えても、裏金問題について有権者に説明する責任を負う立場です」(同前)
●「知らぬ存ぜぬ」で逃れた安倍派幹部たち
裏金問題をめぐる国会の政治倫理審査会では、塩谷立・元文部科学相、高木毅・前国会対策委員長、松野博一・前官房長官、西村康稔・前経済産業相、下村博文・元文科相、武田良太・元総務相ら安倍派と二階派の幹部たちが「知らぬ存ぜぬ」とシラを切り通した。
裏金事件の公判では、安倍派の元事務局長が裏金のキックバックを再開した経緯について、「2022年8月の幹部会合で還付再開が決まった」と証言し、安倍派幹部たちの政倫審での証言に一層疑惑が深まっている。
「派閥の職員(元事務局長)に法的責任を押し付け、自分たちは関与してない、の一点張り。本当に何も知らないのであれば、キックバックについて自ら情報収集するなど、実態解明のため動くのが筋でしょう」(同前)
裏金発覚後、宛名のない領収証を提出
●裏金を「使途不明」で処理した議員
裏金の使途について不透明な処理をしたのが高木氏、萩生田光一・前政調会長と杉田水脈氏らだ。
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