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【解散・総選挙へ】自民党“裏金問題”議員をリストアップ 「トカゲの尻尾切りで責任を免れた派閥会長」「知らぬ存ぜぬで逃れた安倍派幹部たち」

NEWSポストセブン / 2024年10月2日 16時13分

 萩生田氏は裏金2728万円を事務所の机の引き出しなどに現金でプールしていたと説明したが、修正した政治資金収支報告書でもその使途を説明できずに「不明」としてきた。高木氏も同じだ。杉田氏は裏金発覚後、スナックや居酒屋、カレー屋などの宛名のない領収証を提出して修正した。

「政治資金として報告できないから、『机の中にしまっていた』ことにしたと疑われても仕方がない。納得のいく説明がなされなければ、裏金の残金が議員の懐に入った疑念も浮上する。杉田氏のように、あり合わせの領収証で訂正報告して辻褄を合わせたようにしか見えない議員もいた。こんな訂正では疑惑を晴らしたとは言えない」(同前)

●「中抜き」「税金還付」でボロ儲けした議員

 派閥のパーティー券を売った代金を派閥に納めず、裏金にしていたのが「中抜き」だ。自民党の調査では「中抜き」をしていた議員は32人。氏名は公表されていないが、萩生田氏や稲田朋美・元防衛相、次の総選挙で参院から東京新7区に鞍替え出馬する丸川珠代・元五輪相などが明らかになっている。

「丸川氏は、派閥が訂正した後も2か月以上訂正しなかった。誤魔化そうとしたのでしょう。政治家として不誠実な態度と言わざるを得ない」(同前)

 裏金1289万円の全額を個人で受け取り、自分の政党支部に個人献金して寄附控除で約148万円の税金還付まで受けていたのが菅家一郎・元復興副大臣だ。菅家氏は「法律違反は一切ない。派閥が『記載するな』という違法な会計処理をしてきたことが問題だ」と開き直った。

 キックバックと中抜きで計196万円の裏金があった稲田氏も202万円を自分の党支部に個人献金して税金還付を受けていたが、こちらは「派閥からの還流分が寄附の原資になっているということはない」と弁明している。上脇氏が語る。

「中抜きは持ち逃げ、本来なら派閥が訴えるべき行為です。また、派閥からのキックバックを政治家個人として受け取れば、その段階で違法。ましてや裏金を個人で受け取って裏所得として所得税を払わず、その金を自分の団体に寄附して税金の還付まで受けたとなれば、罪は重い」

 後編では、鈴木エイト氏が旧統一教会と蜜月関係にある議員をリストアップする。

(後編を読む)

※週刊ポスト2024年10月11日号

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