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《盟主復権への道》阿部巨人“12年ぶり日本一奪還”の条件 V9時代のレジェンドOBたちが語る「キーマン」「短期決戦の采配・戦術」

NEWSポストセブン / 2024年10月8日 16時15分

 今年の菅野はストレートの質がよくなって変化球が活きている。シーズン中と同じ投球ができれば、6回を2~3点の失点で乗り切って試合を作れると思う。しっかりとコンディションを整えて臨んでほしいですね」

 森氏は今季、阿部監督が菅野と小林誠司(35)の“スガコバコンビ”を復活させた起用法を評価し、バッテリーの活躍が重要になると指摘する。

「菅野と小林のように、結果を出したコンビをきちっと使って戦う。当たり前なようで、なかなかできることではないよ。もっと言えば、キャッチャー自身に短期決戦に対する感性がどれくらいあるか。それが重要だろうな。日本一を経験した阿部監督が、しっかり能力を引き出してやるしかないだろうな」

“お祭り男”、出でよ!

 野手陣に目を向けても、2012年の日本一メンバーは坂本勇人(35)、長野久義(39)といったベテランのみ。主砲・岡本和真(28)やリードオフマン・丸佳浩(35)に期待がかかるが、2人とも過去の日本シリーズでは打棒が奮わなかった。

「2014年ドラ1の岡本は、2019年と2020年のソフトバンクとの日本シリーズを経験し、8試合で打率.138に終わった。カープ時代とあわせて日本シリーズの18試合に出場した丸も、シリーズ通算打率.191という数字です」(前出・スポーツ紙デスク)

 名手・広岡達朗氏の跡を継いでショートのレギュラーに定着した黒江透修氏(85)は、短期決戦で勝負強さを発揮し、V9に貢献した。

「僕は日本シリーズに強いと言われていたが、優勝や日本一が決まるゲームで燃えるタイプなんです。お祭りが好きというか、自分のバットで優勝を決めたほうが気持ちいいですから。投手陣では、高橋一三(故人)も大事なゲームの最後に投げていた。それで堀内(恒夫・76)がいつも悔しがっていましたよ。今の巨人には、そういった“お祭り男”がいないのが寂しいね」

 V7からV9まで巨人でプレーした広野功氏(80)は、生涯3度の「逆転サヨナラ満塁本塁打」を放った“お祭り男”として知られる。その広野氏が、主砲・岡本の活躍に期待をかける。

「岡本はテークバックを大きく取る打者なのでバランスを崩しやすい。とくに一発を狙おうとすると軸がブレてしまいます。なんでもかんでも振り回すのではなく、場面に応じて強振と軽打を使い分けて、1点を取りにいく野球に徹するべきです。

 シーズンで打てなかった打線が、CSや日本シリーズで結果を出す策なんてないんです。岡本はシーズン中のクセを自分で理解しているはずなので、力まずにいい状態で臨んでほしいですね」

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