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《「臓器売られる覚悟」「薬を盛られ意識が朦朧…」》タイ国境付近で“消える”日本人女性たち「森林で裸足のまま保護」

NEWSポストセブン / 2025年1月13日 7時15分

ミャンマーとタイの国境沿いの様子(イメージ)

 国内よりも海外のほうが報酬が良いとして、海外で売春する日本人女性が増えている。そんな中、東南アジアのタイでも日本人女性による売春をめぐるトラブルが聞こえてくる。筆者は今回、タイで日本人が関わる事件について、現地警察に捜査協力している弁護士のA氏に話を聞いた。

「まず、タイでよく確認される出稼ぎ売春は、日本人オーナーが運営しているカラオケクラブなどで働く、いわゆる『リゾートキャバクラ』と呼ばれる形態で行われています。バンコクには日本人女性と飲める店が5軒以上あり、一部の店では女性キャストによる売春の事例が確認されています」(A氏、以下同)

 A氏は警察の潜入捜査に協力したこともあるという。

「協力した時に、女性キャストに『スペシャル(性行為のこと)はあるの?』と尋ねたところ、1晩3万円ということでした。彼女たちは店が用意した寮で暮らしており、そこで売春行為をしているようです。

 こうした店へは、Xの求人から応募して来るケースが非常に多い。店側は、女の子が札束を握っている写真なんかを投稿して、女性キャストを募集しているようですね。日本のキャバクラではあまり稼げていなかった子たちが集まってきている、という印象です」

給料未払いに脅しも…

 一方で、A氏のもとへは、こうした店で働く日本人の女性キャストから、《給料を払ってもらえない》《殺すと脅されて辞めることができない》《お客さんに薬物の使用を強要されている》といった相談が相次いで寄せられている。

 ある女性は、現地で働き始めたものの、帰国するしかない状況に追い込まれたという。

「店側から売春と、大麻やコカインの使用を強引に勧められたようです。そこで『辞めたい』と店に伝えると、『辞めさせることはできない』と聞き入れてもらえなかったどころか、それまで働いた分の給料すらもらえなかった。そのため逃げるように日本へ帰国するしかなかったと言います」

 A氏は、すでにこうした日本人による売春の事例を、タイ警察は把握しているとした上で、カラオケクラブで働くことの違法性とリスクを、以下のように指摘する。

「タイではそもそも売春が違法行為である上に、こうした店で働く女性たちは正式な労働許可証を持っていません。最近は中国系の風俗店が、中国人を働かせ、薬物を乱用していたとして摘発されています。日系カラオケクラブが摘発される可能性も十分にあります」

日本人女性が裸足のまま発見

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