《息子が役者になるのは反対だった》俳優の川野太郎が語る親子で舞台初共演の思い「ただの原石で終わってほしくない」
NEWSポストセブン / 2025年1月24日 17時15分
端正なルックスで人気を集める俳優の川野太郎さん(64)。ドラマでは刑事役を務めることが多く、そのほかワイドショー番組の司会からリポーターと幅広く活躍するバイプレイヤーは、お世話になった先輩として“昭和の名俳優”渡哲也さん(享年78)の名前を挙げる。一夜にして人生が変わった朝ドラ出演秘話や、渡さんの言葉で決断した結婚、そして現在について語った──。
「1つの人生だけではなく、いろいろな人生を味わってみたかった」という川野さんは、早稲田大学卒業後の1985年に最高視聴率55.3%を記録したNHK連続テレビ小説『澪つくし』で俳優デビュー。ヒロイン・沢口靖子の相手役を演じた。
「朝ドラ『澪つくし』の放送が始まって、一夜にして生活が激変しました。電車の中や道端で指を差されたり、声をかけられるようになり、大きめのサングラスをかけて電車に乗るようになりました。
ところが、坊主頭な役でしたのですぐにバレてしまい、当時の週刊誌にも狙われ、『なんだか窮屈な生活になったなあ』と思っていましたね。今、振り返ってもジェームス三木さんの脚本は本当に面白くて、いまだにあんなに軽快で深い脚本は、なかなかないと思います。脚本や役との出会いは、役者の人生を大きく左右するということを学ばせていただきました」
山口県で生まれ育ち、高校時代は甲子園出場3回を誇る山口県鴻城高等学校の野球部に入部。県大会決勝では、のちに広島東洋カープ で“炎のストッパー”と呼ばれた津田恒実投手と対戦した。
「高校1年生のときに、対戦相手が南陽工業に決まると先輩たちはみんな、『楽勝だ』と話していました。しかし、試合では私と同学年だった1年のピッチャーに手も足も出なくて、みんな3球三振でベンチに帰って来る。もちろん、私がバッターボックスに立った時も3球三振でした。『何だ、このピッチャーは』と思いましたね。
その後、高校3年生で津田投手率いる南陽工業は春の選抜大会で甲子園ベスト4にまで入り、あんなに活躍するとは思いませんでした」
大河ドラマ『花の乱』(1994)などを経て、1999年には井上真央の出世作となった人気ドラマ『キッズ・ウォー』(TBS系)で彼女の父親役を演じた。
「撮影中に真央ちゃんが足首を捻挫してしまって、腫れが引くようにと アイシングして手当てをしたのが印象深いですね。幸いにも回復が早く、すぐに撮影に戻れたので安心しました。
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