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《今の世の中、殺伐としている》劇団の平均年齢54歳、福田転球、山内圭哉、長塚圭史、大堀こういちが挑む舞台『花と龍』の込められた想い「人としてどうあるべきか」

NEWSポストセブン / 2025年2月7日 7時15分

 ほかのキャストもKAATや『新ロイヤル~』と相談しながら、提案や推薦、オーディションで徐々に決まっていきました。金五郎の弟分・新之助役は“2.5次元”俳優として人気の33歳の松田凌君。彼は小劇団の芝居もよく観ていて、山内(圭哉)君のファンだったりもして、参加を前向きに考えてくれました」

 長塚さんの妻は人気女優の常盤貴子さん(52)。妻・マン役に常盤さんを起用する考えはなかったのだろうか。

「妻は『新ロイヤル~』の最初の舞台『王将』のときに、だいぶん巻き込んでしまいまして。『王将』は伝説の棋士・坂田三吉とその妻・小春の物語ですが、『小春は誰がいいかな』と考えたとき、そういえば『うちにすごくいい女優さんがいるな』、と思いお願いしてみたところ、快諾してくれました。

 初演はわずか80席の下北沢の小劇場『楽園』での公演で、劇団員と一緒に準備やバラシ(片付け)をやったり、みんなのご飯を炊いたりしてくれてありがたかった。またぜひ参加してほしいですね」

 夫婦共演はまたの機会となりそうだ。

落語のような“語り”で3時間もの長芝居を展開させる手法を採用

 壮大な『花と龍』を1本の舞台作品にする難しさは、“語り”を取り入れることでクリアした。「新ロイヤル~」の初作品『王将』でも取り入れた手法で、「新ロイヤル~」のリーダー・大堀こういちさんがスーツに蝶ネクタイ姿で時代背景や情景を“語り”ながら、観客にわかりやすいよう場面展開をしていく。

「落語をイメージしていただければわかりやすいかもしれません。僕が『ここは山』といえばそこは山での場面になる、というように、僕の言葉からお客さんに想像力を膨らませて観ていただきます。この自由さこそ演劇のおもしろさでもあります。

 僕は語りながら親方やなんでも屋の親父を演じたりもするので、なかなか厳しい、いや楽しい挑戦ではあります。(長塚)圭史君からは、いつもこうした難しい課題を与えられるんですよね(笑)。でも、それをやり遂げたときの喜びは大きい。今回もやり甲斐を感じながら、頭の普段使わない部分の筋肉を使って取り組んでいます」(大堀)

 大堀さんは「劇団健康(現・ナイロン100℃)」出身。ドラマや映画にも出演するほか、“フォークシンガー小象”として音楽活動も行う。そして、2017年「新ロイヤル~」結成。どういう経緯で結成したのだろうか。

「実は、ちょっと小銭を稼ごうかと思って企画したんです(笑)。もともと知り合いだった(福田)転球さんに台本を書かせて、圭史君が演出し、山内(圭哉)君にも声をかけて200~300人の劇場でやれば、お客さんは来てくれるんじゃないか……と。

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