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《今の世の中、殺伐としている》劇団の平均年齢54歳、福田転球、山内圭哉、長塚圭史、大堀こういちが挑む舞台『花と龍』の込められた想い「人としてどうあるべきか」

NEWSポストセブン / 2025年2月7日 7時15分

 ところが、最初に提案してみた圭史君があんまり乗り気じゃなかった。一度は諦めかけていたところ、圭史君は気にかけてくれていたみたいで『「王将」をやりたい』と言い出して。それが始まりです」(大堀)

 最年長の大堀さんがリーダーを務めるが、「新ロイヤル~」を実質的に引っ張るのは最年少の長塚さんと山内さん。ユニット内でうまく役割分担してきた4人は、これまでケンカはゼロなのだとか。

主演の福田転球さんは稽古時間外も自主トレに打ち込む

 主役・金五郎を演じるのは、「新ロイヤル~」の看板俳優・福田転球さん。大阪芸術大学舞台芸術学科卒で長年、劇団「転球劇場」を率いてきた。演出や脚本を手がけ、舞台をはじめドラマや映画で俳優としても活躍する。『花と龍』では約3時間の長芝居の主人公として、観客の視線を一身に受ける。

「みんながもつ金五郎のイメージは、高倉健さんや石原裕次郎さんのような二枚目。僕は二枚目じゃないですが、芝居は“思い込み”で観るものでもあるので、お客さんをどれだけ思い込ませることができるか。毎日みんなと稽古を重ねながら、改めて大変な役やな、と実感しています。みんなに支えられながら、でも主役に選んでもらった以上はそこに甘えずやろう、と思っています」(福田)

『花と龍』は作家・火野葦平が自身の両親をモデルに描いた作品。実際の金五郎の顔は高倉健や石原裕次郎より、福田さんに似ているようだが、肉体労働をしていたので筋肉隆々だった、とも描かれている。

「ダンベルを買って筋トレしています。どれだけやってるか? 『そんなにやって、その程度!?』と思われたら嫌なので秘密です(笑)。体力的には全然問題ありません。傾斜のあるところを駆け上ったり降りたり、立ってるだけで体幹がつきそうな装置の上で毎日稽古しているので、自然に鍛えられてます」(福田)

 福田さんにとっての難関は言葉だ。

「金五郎は愛媛・松山の出身で、北九州の港で働いています。だから、松山弁と九州弁を使いこなさないといけません。僕は大阪の出身なので、どうしても大阪弁が出てしまう。気持ちを込めた芝居のときほどそうで、稽古しながら『あ、違う』と自分でも気付きます。

 家に帰ってから練習のためにいただいた方言のテープを聞き直して修正する、その繰り返し。本番で松山や九州の方が観に来てくださったとして、もし方言で違和感をもたれたら、せっかくの芝居がもったいないので、本番までにしっかり仕上げようと思っています」(福田)

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