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スキマ時間で"今すぐ始められる"副業20

プレジデントオンライン / 2018年9月17日 11時15分

副業はただ稼ぐ手段ではない。「自分はどんな仕事がしたいのか」を見直すきっかけを与えてくれるものだ。400名以上の趣味起業家を育て、副業で月収100万円突破の成功事例も多数ある、コンサルタント・戸田充広氏に、さまざまな角度からおすすめの副業を選んでもらった。

■事実上の解禁により、2018年は「副業元年」

ひと昔前の副業は、「会社に隠れてコソコソやるもの」だった。ところが今や、誰もが気軽に副業を始める時代になりつつある。

「2018年は“副業元年”になると言われています」と語るのは、趣味起業コンサルタントの戸田充広氏だ。

「働き方改革が始まって以来、各企業は残業を減らしています。今まであてにしていた残業代が減るため、本業以外で稼がなくてはいけない、という意識がビジネスパーソンに芽生えてきた。くわえて、政府主導で副業解禁の流れが出てきたのです」

18年1月、厚生労働省が改定したモデル就業規則には、「勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる」という規定がくわえられた。これによって副業は「原則禁止」から「事実上の解禁」へと大きく方向転換したのである。

リクルートキャリアの調べによれば、現在副業を容認・推進している企業は22.6%にすぎない。しかし厚労省が「副業OK」を標準モデルとしたことで、今後はそれにならう企業が増えることは間違いないだろう。

では実際に副業を始める前に、何をすべきか。

「まずは『何のために副業をするのか』を明確にしましょう。単に副収入を得ることだけを目的にしていると、続きません。たくさん稼ごうと思ったら、それだけ長く働くことになり、体力的に相当無理をすることになります。かといって楽をしているとあまり稼げない。結果、想像とは違う結果になって、やめてしまうわけです。もし報酬が目当ての場合でも、『子どもの学費をこれだけ稼ぐ』『ほしい腕時計を買う』など、やはり目的を明確にしたほうが、長く続きます」(戸田氏)

副業をしている理由は「知見・視野が広がる」「新しい人間関係の構築」がトップ2。「報酬が得られる」が1位ではないのだ。

■“雇われる副業”と“雇われない副業”どっちが得か

自分にふさわしい副業を探すにあたって、「副業は大きく分けると“雇われる副業”と“雇われない副業”の2種類があることを認識しましょう」と戸田氏は説明する。

写真=iStock.com/phototechno

“雇われる副業”のメリットは、当然ながら給料がもらえるので確実に稼げるということ。デメリットは、時間的拘束が発生することだ。

かたや“雇われない副業”とは、自分で小さなビジネスを始めることを指す。いつどれくらい働くかは自分の裁量で決められるのがメリット。自分で稼ぐ力が身につくのも魅力で、「副業を持っている人は、会社がつぶれたりリストラにあったりしたときに強い」と言われるのは、おもにこのタイプだ。ただし、収入が発生するまでには時間がかかるというデメリットもある。どちらが自分に向いているかを考えたうえで、仕事を選ぶようにしたい。

いざ副業を始めようとすると気になるのが、「会社に申請するか、それとも秘密にしておくか」ということだ。

「まずは就業規則をよく読みましょう。副業禁止を謳っていても、『許可なくしての副業はダメだが、申請すればOK』という書き方になっている会社もあります。副業OKの会社の場合も、ほとんどが申請を求められます」(戸田氏)

基本的に申請は必要であるが、戸田氏は、「それ以上に職場の空気を考慮したほうがいい」と注意をうながす。というのは副業OKの会社でも、上司が「副業する余裕があるなら、本業をちゃんとやれ」というタイプの場合や、職場に「1人だけ儲けやがって」と嫉妬する雰囲気があったりする場合、仕事に専念しにくくなるからだ。わざわざ副業していることを公言しないほうが賢明である。

「逆に副業禁止の会社であっても、上司が『会社には黙っておいてやるよ』というものわかりのいいタイプなら、甘えてもいいでしょう。とはいえ、本業の会社にはお世話になっているもの。副業を優先するあまり、手を抜く、サボるなどの裏切り行為をしないことが大前提です」(戸田氏)

以上の点を頭に入れたうえで、戸田氏が選んだ副業から、自分にあうものを探してみよう。

■高収入が期待できる副業5&始めやすい副業5

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▼高収入が期待できる副業
専門性とスキルがあるなら、短時間で一気に稼げる!
1:プログラマー
システムエンジニアが作成したアプリケーションの仕様書をもとに、プログラムのコードを作成する。納期厳守のため集中力・体力必須。収入の目安は1件5万~20万円。
2:翻訳
通常は時給1000~2000円、もしくは1語10~20円が目安。「機械翻訳の性能がよくなった今でも、語学に加えて医学やITなどの専門知識があれば重宝されます」(戸田氏)。
3:塾講師
現役の大学生でなくても、有名大卒の肩書があれば小中学生に教えることは可能。1授業あたり1500~2000円程度の収入になるが、授業の準備や予習に費やす時間は無給だ。
4:ガテン系
建設現場、工事現場、引っ越し作業などの力仕事。時給1000円程度が相場だが、最近の引っ越し業界は相見積もりによる価格競争が厳しく、給与は若干下がり気味の傾向も。
5:英語教室
語学力に加えて教えるスキルがあるなら、先生業に挑戦するのもいい。自分で教室を開くことも可能。「生徒が集まれば、月2~3回の開催で数万円の収入が見込めます」(戸田氏)。
副業の収入といえば、うまくいって月2万~3万円の「お小遣い程度」が相場だと思われがちだ。だがプログラミングや翻訳など専門性の高い仕事は、誰にでもできるものではないため、賃金も高く設定されている。あるいは専門性はなくとも肉体労働や深夜勤務など、体力を必要とする仕事は、比較的高収入が狙える。自分の能力を活かしてガッポリ稼ぎたい人、すぐにまとまったお金を必要としている人におすすめだ。

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▼始めやすい副業
どの時代にも必ずある「求人の多い仕事」が狙い目
1:フリマアプリ
手軽さナンバーワン。「メルカリ」などのスマホアプリを使い、売りたいものの写真を撮って出品する。空き時間を活用しやすく、なかにはコンスタントに月2万~3万円稼ぐ人も。
2:ポスティング
指定地域の住宅ポストにチラシを入れて回る仕事。時給ではなく1枚2~5円×配布した枚数で報酬が決まる。慣れて仕事が速くなれば、時給1000円超えも狙える。
3:接客業
本業が終わってから深夜営業のコンビニやファミレスなどで働けば、時給約1000~1500円と、比較的高い時給が期待できる。マニュアル完備のチェーン店なら研修面でも安心。
4:警備員
商業施設やオフィスビル、コンサート会場や駐車場などの警備を行う。19歳以上で犯罪歴や暴力団との交際がないのが条件。日給は8000~1万2000円程度。採用後に研修あり。
5:清掃スタッフ
閉店後の店内や深夜・早朝、土日祝日のオフィスビルなどで清掃を行う。楽な仕事ではないが常に一定の求人あり。時給900~1200円程度。1回の勤務時間が短いのも魅力だ。
「今すぐ確実に稼ぎたい」「試しにちょっとやってみたい」という人におすすめなのが、「雇われる系」の副業である。研修制度の整った会社なら、ていねいに仕事を教えてくれるので、初心者でも確実に収入が得られるのがうれしい。厳密には「副業」とはいえないかもしれないが、フリマアプリやネットオークションで不用品を売るのも手っ取り早い現金収入になる。「雇われない系」なので、会社への申請も不要だ。

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■好きなことをお金にする副業5&今後飛躍しそうな副業5


あなたの才能にお金を出す人がどこかにいる!
1:教室を開く
「サーフィンが得意なサラリーマンが、海に行けない人のために貸し会議室でサーフィン教室を開催。月商70万円を突破するようになり、独立した例があります」(戸田氏)。
2:コミュニティをつくる
たとえば城跡が好きなら、城跡についてのブログを始め、ある程度読者がついたらオフ会を開催。「参加費×参加者が収入に。各要素をだんだん大きくしていきましょう」(戸田氏)。
3:DVD・動画を売る
「PCソフトの使い方」「外国語講座」など、自分の持っているスキルをDVDや動画のダウンロードで販売する。ニッチな分野であるほど、高く売れる可能性が高い。
4:作品を売る
革財布や木彫りの置物、箸など、ハンドメードの作品を売る。「SNSでファンが増えれば安定収入に。SNSだけでなく、専門の販売サイトを利用して販売する方法も」(戸田氏)。
5:セミナーを開く
自分自身に特別なスキルがなくても、講師を呼んでセミナーを開催。「人を集めることができれば、講師へのギャラを引いても、1回につき数万~数十万円の利益になります」(戸田氏)。
「こんなこと、お金にならないだろうな」と思っているのは本人だけ。マニアックな趣味から仕事のスキルまで、インターネットで売りに出してみればほしがる人は意外に見つかる。「あるソフトの使い方を動画にあげていたら、1万人弱が視聴するようになり、『20万円の通信講座を限定20名でやります』と呼びかけたところ、一瞬で売り切れたケースがありました」(戸田氏)。まずは情報発信することから始めてみよう。

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▼今後飛躍しそうな副業
「これで収入を得られるの?」と驚く仕事も出現中
1:講師業
自分の経験や知識を多くの人に話し伝えることで1回数千~数万円の収入に。自分に集客力がなければ、企画書を商工会議所などに持ち込むところからスタートしてみよう。
2:空き時間の販売
「タイムチケット」など空き時間販売のサイトに「30分間、話し相手をします」など、提供内容と時間を登録。手数料は引かれるが、集客までの時間が短縮できる。
3:カウンセリング
最近では手相の画像を送ってもらったり、メールやスカイプなどを介した助言も可能に。「資格は要らない場合が多いですが、秘密厳守のため信頼関係の構築は不可欠」(戸田氏)。
4:シェアビジネス
自動車や部屋、駐車場など、空いているものを他人に貸して利益を得る。たとえば車なら1日3000~1万円が相場。「シェアする抵抗感も減って、チャンスが広がるはず」(戸田氏)。
5:Webデザイナー
今後も増え続けるWeb媒体のデザイナーは将来有望。パソコンさえあれば自宅でも作業は可能だ。持っているスキルによって、収入は1件2000~5万円と幅が広い。
生き方に迷う人が多い現代社会。「『自分が何者かを知りたい』という人のための占いや、悩み相談に乗る心理カウンセラー(資格を要するものもある)、コンサルタントなど、人の心を救う仕事が伸びていくでしょう」(戸田氏)。またインターネットの発展によって、個人の小規模な需要と供給が手軽に満たせるようになった。民泊やカーシェアリングに次ぐ、これまでになかった発想の副業が誕生する可能性も高い。

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戸田充広(とだ・みつひろ)
趣味起業コンサルタント
1967年生まれ。(社)全日本趣味起業協会代表理事。起業・副業を専門にコンサルティングを行う。これまで約400名以上の趣味起業家を育てた。近著に『副業図鑑』(総合法令出版)など。

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(ライター&エディター 長山 清子 写真=iStock.com)

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