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DeNA山崎が夢をドンドン叶えた「色紙に目標」の習慣

プレジデントオンライン / 2020年2月14日 11時15分

山崎康晃氏

■色紙を使ってベクトルとして整理

色紙は、普段サインを書くものですけれど、僕の場合は別の使い方があります。1年間の長期目標を、色紙いっぱいに書きます。

大々的なものを1つ書くのではなくて、実現したいことをベクトルとしてわかりやすく整理して複数書く。具体的には1年後の成績ですね。こういうふうになりたい、こうありたいという姿を想像しながら。たとえば2019年の目標は、「40セーブ」「2年連続セーブ王」という言葉と、プロなので選手としての評価となる「年俸」まで具体的に書きました。小学校の頃からずっと継続している流儀です。

子どもの頃から、文字を書くことが好きでした。最初は、自分宛ての手紙として始まったんです。意思表示、目標、夢だとか、好き勝手に書いていました。

母にも手紙を書きました。「プロ野球選手になって、年俸を5000万円もらって、家を建てる」って(笑)。向かいたい方向を定めるということを、「あぁ、この頃からやってたよな」と思いますね。

■あくまでも自分のためにやること

色紙を書くのはシーズンオフの12月半ば頃。心が落ち着いたときに行いたいので、毎回実家に帰って「来年はこれでいきます」と、翌年の新しい目標設定を行います。人に見せるようなことはほとんどしていません。「あくまでも自分のためにやること」だと思っているので。そこは一貫してブレていないと思っています。

山﨑選手が2018年の年末に記した色紙。掲げた目標に対して、19年はセ・リーグで唯一となる30セーブを挙げ、2年連続の最多セーブ投手賞を獲得。20年の年俸は3億5000万円(推定)。球団から高い評価と厚い信頼を得る。

日本代表のクローザーを務めるというのも目標の1つ。ようやく手が届くポジションまできました。日本代表に入りたいと思ったのは大学生の頃。大学3年で代表入りし、卒業前にはクローザーを務めてはいたものの、世界一のクローザーという目標を掲げたのは2018年のことです。それまでは目標というよりは願望でした。それが目標にどんどん変わっていきました。願望は、なりたいという欲。一方、目標は文字どおり目の前にある標(しるし)。常にアップデートされる目印として、僕はとらえています。

東京五輪の野球の代表選考はこれからですが、20年はチームの日本一と東京五輪、チャンスがある限りどちらも全力で取り組みます。東京五輪の野球の決勝戦は、横浜DeNAベイスターズの本拠地である横浜スタジアムで開催されます。シーズンも五輪も、どちらも横浜で胴上げ投手になりたいですね。「横浜を盛り上げたい」っていう気持ちでやっています。

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山崎 康晃(やまさき・やすあき)
野球選手
1992年生まれ。東京都出身。亜細亜大学から2014年ドラフト1位で横浜DeNAベイスターズに入団。1年目からクローザーとして活躍。19年に第2回WBSCプレミア12の日本代表として優勝、世界一の胴上げ投手に。

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(野球選手 山崎 康晃 構成=藤靖貴 撮影=岡村隆広 写真提供=横浜DeNA ベイスターズ)

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