1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

「小室圭さんと結婚します」眞子さまの"お気持ち"はその宣言である

プレジデントオンライン / 2020年11月17日 17時15分

「立皇嗣の礼」祝賀行事のため、皇居に入られる秋篠宮家の長女眞子さまと次女佳子さま=2020年11月10日、皇居・半蔵門[代表撮影] - 写真=時事通信フォト

■結婚の決意はより強くなっていた

秋篠宮眞子さんがついに「私たち結婚します」宣言をした。

11月13日、眞子さんが小室圭さんとの結婚について、現在の「お気持ち」を公表した。私が以前から書いてきたように、眞子さんの結婚の意志は、「納采の儀(結納)」延期が発表されてから3年近くが経った今も、全く変わることがなかった。文面をよく読めば、その決意はより強固になったように、私には思える。

冒頭、こう書き出す。

「一昨年の2月7日に、私と小室圭さんの結婚とそれに関わる諸行事を、皇室にとって重要な一連のお儀式が滞りなく終了した後の本年に延期することをお知らせいたしました。

新型コロナウイルスの影響が続くなかではありますが、11月8日に立皇嗣の礼が終わった今、両親の理解を得たうえで、改めて私たちの気持ちをお伝えいたしたく思います」

立皇嗣の礼が滞りなく終わったことを待って、こうした内容の文書を公表することを両親に伝え、了解してもらったというのである。

これまでの報道では、秋篠宮はこの結婚に理解を示していたようだが、母親の紀子さんが強く反対していると伝えられていた。

■母親の理解を得たとはっきり表明した

9月11日、誕生日に際して紀子さんが発表した文書の中で、眞子さんの結婚問題についてこう述べていた。

「長女の結婚については,対話を重ねながら,親として娘の気持ちを受け止め,一緒に考えていくことが大切だと考えています。その中では,共感したり意見が違ったりすることもありますが,お互いに必要だと思うことを伝え合いつつ,長女の気持ちをできる限り尊重したいと思っております」

この中の「意見が違ったり」「できる限り尊重したい」という文言を、「できる限りというのは、できないこともあるという意だ」と、否定的にとらえるメディアが多かった。

だが、母親も彼女の結婚についての考えを理解してくれたと簡潔に、はっきり、眞子さんが表明したのである。

結婚が延期されてから、小室圭さんと2人で、さまざまなことを話し合ってきたといっている。

「前回は、行事や結婚後の生活について充分な準備を行う時間的余裕がないことが延期の理由である旨をお伝えいたしました。それから今日までの間、私たちは、自分たちの結婚およびその後の生活がどうあるべきかを今一度考えるとともに、様々なことを話し合いながら過ごしてまいりました。私たちの気持ちを思いやりあたたかく見守ってくださっている方々がいらっしゃいますことを、心よりありがたく思っております」

■結婚に反対している人がいることも認めた

続けて、

「一方で、私たち2人がこの結婚に関してどのように考えているのかが伝わらない状況が長く続き、心配されている方々もいらっしゃると思います。また、様々な理由からこの結婚について否定的に考えている方がいらっしゃることも承知しております」

小室圭さんの母親の金銭トラブルで、2人の結婚に反対している人が、周囲や国民の中にいることも率直に認めている。

この潔さは、両親のどちらから受け継いだものなのか、聞いてみたいものである。

だが、そうしたことを考慮に入れても、こう高らかに宣言するのである。

「しかし、私たちにとっては、お互いこそが幸せな時も不幸せな時も寄り添い合えるかけがえのない存在であり、結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です」

ようやく「私たちはどんな苦難があろうとも、お互いを信じ合って、必ず結婚します」といい切ったのである。

白いカーネーションのブーケ
写真=iStock.com/shironagasukujira
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/shironagasukujira

ここまでくる彼女の苦難の道のりを振り返れば、この決意がどれほどの重みをもつものか、私にはよく分かる。彼女がこの言葉をどのような思いで綴ったかを考えると、私まで落涙しそうになる。

思い起こせば、2人は婚約内定の晴れやかな記者会見からわずか3カ月で、奈落の底に突き落とされてしまったのだ。

■延期発表前に消された「お気持ち」

圭さんの母親・佳代さんと以前婚約していたという男性が女性週刊誌に、「400万円を貸してあるのに返してくれない」と持ち込んだのである。

年が明けると、週刊新潮や週刊文春が一方的な男性のいい分だけを取り上げ、小室家のプライバシーまで暴露するに至って、事態を憂慮した宮内庁は、2018年2月、2人の婚約と結婚を2020年まで延期すると発表した。

眞子さんと圭さんは、「準備期間が足りなかった」と文書を発表して、これを受け入れた。

だが、この時の加地隆治宮務主管(当時)の記者に対するレクチャーでは、当初、眞子さんの気持ちとして、「小室さんと結婚する意志には変わりがありません」という文言が入っていたと、現代ビジネス(2018.02.07)は報じていた。

この文言は削除されたというのである。背景には宮内庁と天皇皇后陛下(当時)の意志があったようだ。

宮内庁関係者の話では、

「小室さんは、秋篠宮家への出入りを当分の間ご遠慮なさることになります。この間、小室さん側から『辞退』を申し出るよう、関係者がすでに手回しを始めているとも聞きます。万一お断りするとなっても、秋篠宮家の側から申し出ることはできませんから」

裏で、このようなことが行われていたとしても、不思議ではない。

宮内庁の意を受けたわけではないだろうが、延期を発表したにもかかわらず、週刊誌やワイドショーの小室母子に対するバッシングは止まなかった。

■なぜ皇室は週刊誌の標的にされやすいのか

元婚約者の一方的ないい分と、宮内庁、秋篠宮家関係者という匿名コメントで、小室母子だけではなく、秋篠宮家の内情や、紀子さんが職員に厳しすぎて「ご難場」といわれているなどと、中傷まがいの報道を毎週のように垂れ流し続けたのである。

こうしたバッシング報道の洪水の中で、報道の在り方に疑義を呈し、若い2人を温かく見守ってあげるべきだという論陣を張ったのは、私を含めてごくわずかだった。

なぜ、これほどのバッシングがなされたのか。それは、皇室報道は、宮内庁からの申し入れや厳重注意があっても、本人が名誉棄損で訴えてくることなどないと高をくくっているからである。

かつて、美智子皇后の嫁姑問題を含めて、週刊誌がイジメとも思える報道合戦を繰り広げたことがあった。

後にいくつかの週刊誌は美智子皇后に謝罪したが、それは、皇后がそのことを苦にして、病気になってしまわれたからである。

週刊誌にとって皇室報道というのは、リスクが少なくて読者の関心をひける“おいしい”ターゲットなのである。

記者会見、インタビュー
写真=iStock.com/microgen
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/microgen

後に、秋篠宮の次女・佳子さんが、国際基督教大学を卒業する際に出した文書の中で、こうした報道について、「姉の件に限らず,以前から私が感じていたことですが,メディア等の情報を受け止める際に,情報の信頼性や情報発信の意図などをよく考えることが大切だと思っています。今回の件を通して,情報があふれる社会においてしっかりと考えることの大切さを改めて感じています」と、堂々と批判したことは、勇気ある言動として、長く記憶されるべきである。

■「結婚宣言」に近い文書を準備していたようだが…

元婚約者の一方的ないい分は出るが、当事者たちは沈黙した。結果、判断基準のない国民の中には、小室母子はカネを借りておいて返さない、眞子さんの結婚相手としてはいかがなものかと刷り込まれてしまったのも無理のないことであった。

眞子さんと結婚するために生活の基盤をつくろうと、圭さんは弁護士資格を取得するためにニューヨークへと旅立った。

だが口さがないメディアは「海外逃亡」のように書きたてたのである。

秋篠宮も、11月の誕生日会見で記者から、毎回、眞子さんの結婚について聞かれる。記者向け、国民向けには、「多くの国民が納得し、祝福してくれるようにならなければいけない」と答えるが、家庭内では、憲法が保障しているように、「結婚は2人が決めること」だといっていたようだ。

週刊朝日(5/1号)によれば、昨年末に眞子さんは、「小室さんとの結婚をより強く望む、いわば『結婚宣言』に近い文書を準備していた」そうである。

年明け間もない時期に、宮内庁の重鎮の何人かが眞子さんに呼び出され、「小室さんとの結婚をどう思うか」を聞かれたという。

そうした意見を参考にして、今年の2月の終わりに文書を公表しようと考えていたところ、コロナ感染拡大もあり、秋篠宮の「立皇嗣の礼」も5月の園遊会も延期や中止になり、出されなかったようだ。

■否定的な書き方をしている各紙は、文書をよく読んだのか

これは私の推測だが、今回のように、今後の予定はまだ未定というものではなく、小室圭さんが司法試験に合格する来年7月とか、具体的な日取りまで考えていたのではないだろうか。

今回の文書発表後に、ニューヨークから小室圭さんが一時帰国するという噂もあるようだが、帰国しても14日間は隔離されてしまうから、難しいと思う。したがって、

「今後の予定等については、今の時点で具体的なものをお知らせすることは難しい状況ですが、結婚に向けて、私たちそれぞれが自身の家族とも相談をしながら進んでまいりたいと思っております」

と眞子さんも書かざるを得なかったのだが、今回も、多くのメディアは、はっきり結婚するという意思表示をしたにもかかわらず、「お二人の結婚は、再び延期されることとなった」(女性自身)「コロナ禍もあり、先行きは不透明。心から願う結婚が近づいたというわけでもなさそうだ」(スポーツニッポン)などと、この期に及んでも「往生際の悪い」書き方をしているところが多くある。

この文書をよく読んだのだろうか。「この度、私がこの文章を公表するに当たり、天皇皇后両陛下と上皇上皇后両陛下にご報告を申し上げました」と書いてあるではないか。

■“悲恋”の予想に反してハッピーエンドを迎えるだろう

秋篠宮と母親はもちろんのこと、一部では、この結婚にかなり強い懸念を示していたといわれる美智子上皇后も、この結婚を了解されたのだ。

両親との意思疎通を欠き、頼りたい彼氏は海外にいて、テレビ電話やSNSでしか相談できない。

しかも皇室という頑迷固陋ともいえる固い岩盤をこじ開け、新風を吹き込んだ眞子さんの「たった一人の闘い」、現代版ロミオとジュリエット物語は、“悲恋”を期待していた多くのメディアの予想に反して、ハッピーエンドを迎えるのである。

この文書はニューヨークにいる小室圭さんとの合作である。

今ごろ彼は、眞子さんに捧げるバラの花束を抱えて、人気のあまりないニューヨークの五番街を、胸を張り闊歩しているのではないだろうか。

眞子さん、小室圭さん、おめでとう!

----------

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任する。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『a href="https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198630283/presidentjp-22" target="_blank">編集者の教室』(徳間書店)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)、近著に『野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想』(現代書館)などがある。

----------

(ジャーナリスト 元木 昌彦)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください