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親戚の子の写真を連発されてウンザリ…反応に困るLINEグループを切り抜ける「あるスタンプ」

プレジデントオンライン / 2022年2月2日 18時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/byryo

親しいわけではない人から頻繁にLINEが来る。そんなときどうすればいいのか。メンタルトレーナーの浮世満理子さんは「無理に文章で返信せず、『敬語スタンプ』を活用すると角も立たない。やめさせようとせず、反応を薄くしていくことが大切だ」という――。

※本稿は、浮世満理子『カウンセラーが悩み解決! SNSコミュニケーション』(日本能率協会マネジメントセンター)の一部を再編集したものです。

■SNSのメッセージには終わりがない

私たちSNSカウンセラーは、人間関係やSNSでの付き合い方などに悩む人たちと向き合い続けています。SNS上も、リアルと同じように「人」が存在します。だからこそSNSはおもしろいですし、逆にトラブルも起こるのだと言えます。

寄せられるさまざまな相談を見てきて、私は、SNSを使ううえで大事なことが2つあると思っています。

その1つが「想像力を持つこと」です。

たとえば、自分が何か発言する前に、「こんな言葉を書いたら相手はどんな気持ちになるのかな」と、いったん考えてみてほしいのです。

それからもう1つが「自分の軸を持つこと」です。

SNSのメッセージは、いくら追いかけても終わりがないものです。人生の大事な時間がいくらでも削られていくSNSに、自分が振り回されてはいけないのです。

■SNSが大きな幸せをもたらしてくれることはない

自分の中で本当に心を通い合わせるべき人は誰なのか、それをはっきり決めることです。そして、その大切な人と幸せになれるコミュニケーションを取ることが大事なのではないでしょうか。

SNSでのコミュニケーションについて長年分析してきましたが、SNSは、「一時的な刺激をくれる炭酸飲料」みたいなものだと思っています。使ったそのときは寂しさが埋まり、一見元気になって、すがすがしい気分になります。しかし、その後、心の栄養となって、すごく幸せになるという効果はないのです。

その一方で、「SNSがあって救われた」という人もたくさんいるでしょう。たとえば、コミュニケーションが苦手でリアルな関係性が築けない子育て中の人が、Twitterに悩みを書き込んだところ、「私も悩んだけれど、大丈夫よ」という書き込みに励まされたというケースもあります。

他にも、SNSが自分の居場所になっているケースはたくさんあるでしょう。そのため、私は、SNSでは「自分と温度感が合うコミュニティーの中で、居心地よく過ごしていく」ことを目指していけばいいのではないかと思っています。

■他人に合わせすぎて疲れてしまわない

周りに気を遣ったり、他人に合わせたりといった疲れてしまうコミュニケーションではなく、「自分を幸せにできるコミュニケーションを取れているか」がSNSを活用するときの大事なポイントです。

しかし、いくら気を付けていても起こるのがトラブルです。SNSでのトラブルは、ささいなものから大きな問題に発展するものまで実にさまざまです。皆さんも一度や二度はトラブルを経験したことがあるのではないでしょうか。

ここでは、皆さんからよく聞かれるSNSコミュニケーションでの悩みとその解決のヒントを紹介します。

■既読スルーがより面倒を引き起こすケースも

Q:義母から毎日メッセージが来ます。そのたびに返信をするのが面倒なのですが、回数を減らしてもらうよう、やんわり伝える方法はありますか?

回数を減らしてほしいとお願いしてもあまり効果はありません。敬語スタンプなどで対応しましょう。

LINEでのやり取りに限ったことではありませんが、義理の家族とのコミュニケーションや距離の取り方は、よくある悩みの1つです。中には、義母からメッセージが来て、対応に困っている人もいるでしょう。おそらく、相手は好意で送ってきているため、断りにくいという状況でもあります。

義理を含め家族の場合、既読スルーで対応しても、次は、電話が掛かってきたり、直接訪ねてきたりするかもしれません。「○○さん、連絡が取れないけど元気にしているの?」などと電話が掛かってくるよりは、LINEのやり取りで対応しておいたほうがいいと思います。

SNSアプリ
写真=iStock.com/Wachiwit
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Wachiwit

そうは言っても、毎日、文章を作って返すのはつらいものです。そこでぜひ、活用してほしいのが「スタンプ」です。文字の入ったものや動くものなど、いろいろなスタンプがありますが、特に、「敬語スタンプ」をお勧めします。

「お母さんありがとう」「いつも感謝です」「体に気を付けてください」「お母さんも頑張ってください」など、種類も豊富です。そういった目上の人向けのスタンプを活用して、なるべく手軽な返信にするといいでしょう。

■相手をコントロールしようとしない

相手が義母の場合だけでなく、SNSのやり取りで大切なのは、相手をコントロールしようとしないことです。

「メッセージを送ってこられるのが嫌だから、やめさせる」というのは、一種のコントロールに当たります。自分がされる立場で考えてみると、ストレスが溜まります。そして、生まれたストレスは、結局のところトラブルを生む原因になってしまいます。

基本的には、SNSのコミュニケーションは、相手の好きなようにさせてあげ、ストレスのない状態で続けることが大事なのです。また、相手を変化させるために時間やエネルギーを使うよりも、自分がスタンプなどを探して送ったほうが、結果的に解決の早道になります。

ちなみに、私は、「感謝です」というメッセージとともに桜の花が飛ぶような、ちょっと大げさなスタンプもそろえています。「花バージョン」「鳥バージョン」など、義母が好きそうなスタンプを探しておいて、メッセージが来たら送ることで切り抜けてみてはいかがでしょうか。

■無理にやり取りをして疲れないようにする

Q:夫の家族とのLINEグループに入っていて、毎回やり取りに反応しなければいけないので疲れてしまいます。上手な対応の仕方を教えてください。

無理に言葉を考えなくてもいいのです。目上の人が喜びそうなスタンプを送って対応しましょう。

家族でLINEグループを作っている人も多いのではないでしょうか。その中でも、義理の家族とのやり取りになると、気を遣う場面も多くあると思います。しかし、基本的には、スタンプを活用すればいいと思っています。

私も、夫と夫の妹家族とLINEグループを作っていますが、義妹は、スタンプを上手に使って「皆、いつもありがとう」「これからもよろしくお願いします」と表現しています。私も、それに対して、「いつも感謝しています」というスタンプで返します。無理に文章を考えなくても、スタンプを送っておくだけで誰も嫌な気持ちになりません。また、スタンプを送るほうとしても負担がかかりません。

義理の家族は、せっかくできた縁でもありますから、私は、無理なやり取りをしないことが特に大事だと思います。普段は、軽いやり取りで十分であり、そのうえで、伝えなくてはいけない連絡事項はしっかり文章にしましょう。

■親戚の子どもの写真連打にうんざり…どうする?

Q:義姉から甥の写真がたびたび送られてきて、正直うんざりしています。甥は可愛いですが、毎回反応するのが大変です。

自分の本音と違うメッセージを送らないことです。「必要以上に盛らない」対応を心掛けましょう。

浮世満理子『カウンセラーが悩み解決! SNSコミュニケーション』(日本能率協会マネジメントセンター)
浮世満理子『カウンセラーが悩み解決! SNSコミュニケーション』(日本能率協会マネジメントセンター)

子どもの写真の1~2枚であれば、毎回、「○○ちゃん、帽子が似合っていて、可愛いですね」などと返信できますが、何枚も送られてくると返信に疲れてしまいますよね。中には、「毎回、大変だ」と思いながら対応している人もいるのではないでしょうか。

実は、疲れの原因には、この「必要以上に自分の気持ちを盛って対応する」ことにあるのです。「すごいね」「可愛いね」と返事があれば、相手からすれば、とても気持ちがいいものです。だから、ますます写真が送られてきてしまうのです。そういう意味では、義姉の行動を引き起こしている一端は、相談者さんにもあると感じます。そこまで興味がないのに、相手に合わせすぎてしまう優しさが疲れを招いているのです。

■自分の本音と違うメッセージを送らない

ちなみに、私は、義妹家族とのLINEグループで甥の写真が送られてきても、対応できるときにはメッセージを返しますが、毎回は反応していません。スタンプを1つ押しただけで済ませ、次の日には、「この間、私が行ったところは~」などと写真には触れず、さらりと私が伝えたいことを送ることもあります。

また、既読スルーしてそのままになっていることもあります。自分の気持ちと都合に合った反応をすれば、それ以上、写真が送られてくることはありません。したがって、「正直うんざりだ」というやり取りを減らしたいと思うのであれば、まず、自分の感情に合った返事をするように心掛けましょう。

決して、相手に「やめてほしい」と伝えるのではなく、反応をちょっと薄くしていけばいいのです。あまり気負わずに対応するのが、上手に長くSNSでのコミュニケーションを続けるコツなのではないでしょうか。

■「やめてほしい」と言わずに反応を薄くしていく

よく、グループLINEのやり取りで疲れてしまうと、「もうメッセージを送ってこないで」と伝えたり、急に何の返信もしなくなったりする人がいますが、これは禁物です。相手は、理由がわからないまま、「何で、連絡が来ないんだろう……? 私、何か気に障ることをしたのかな?」と悩むことになります。

距離を取りたければ、まずは、既読スルーにしたり、返信の頻度を少なくしたりして、「反応を薄くする」ことです。

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浮世 満理子(うきよ・まりこ)
心理カウンセラー/メンタルトレーナー
アメリカで心理学を学び、帰国後、株式会社アイディアヒューマンサポートサービスを設立。トップアスリート、芸能人、企業経営者などのメンタルトレーニングを行なうかたわら、心のケアの専門家の育成も行う。全国心理業連合会代表理事。

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(心理カウンセラー/メンタルトレーナー 浮世 満理子)

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