【うつ病の生物学的基盤の解明を目指して】うつ病のバイオタイプの同定を目指したTMS-EEG横断研究
PR TIMES / 2018年7月11日 18時1分
慶應義塾大学医学部精神神経科は、診断基準に基づく詳細な問診、頭部MRI、神経心理検査など多様な検査を包括的かつ網羅的に行い、うつ病の根本的な病態解明を目指す研究を開始しました。
慶應義塾大学医学部精神神経科は、精神疾患の根本的な病態解明を目指し、TMS-EEG同時計測法を用いた臨床研究を平成30年7月より開始いたします。
同研究ではDSM5に基づき、詳細な問診、複数の高度な検査(脳波、頭部MRI、神経心理検査など)を行い正確な診断・評価を行った上実施いたします。これらの結果は研究として解析するだけでなく、被験者にフィードバックし日々の臨床にも還元いたします。
[画像1: https://prtimes.jp/i/35758/1/resize/d35758-1-104218-0.jpg ]
1. 本研究にご参加いただく意義
大学病院だからできる高度な検査を受けることができます。
精神医学の発展に寄与します。
うつ病患者様で希望があり、かつ適応がある方は、最先端の新規プロトコルを用いた反復経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)を用いた臨床研究(現在準備中)にご参加いただくことができます。
研究謝礼として、すべての検査にご協力いただいた研究協力者さまには8,000円をお支払い致します(研究にかかわる全ての検査において費用は一切かかりません。公共交通機関の交通費もお支払いいたします)。
[画像2: https://prtimes.jp/i/35758/1/resize/d35758-1-225116-1.jpg ]
2. 本研究について
(1)本研究の背景と目的
精神疾患を正確に診断するためには、時に10年以上の期間を要し、医師や受診する医療機関によって診断が異なることも多々見られます。その原因は身体疾患と違い検査での評価ができないことが大きな原因と考えられていました。
しかし、近年の技術の進歩により、目には見えない精神症状が、脳の機能や構造の変化によりもたらされるということが徐々に分かってきました。今回の研究では経頭蓋磁気刺激法、心理検査、脳波検査、MRI検査を行い、疾患に対応した脳神経活動や脳構造を調べていきます。そして精神疾患の病態解明を前進させ、新たな検査・治療法の確立をすることを目指しています。
(2) 本研究への参加条件
対象疾患:抗うつ薬を用いるも十分な効果が認められないうつ病の方
年齢:13歳以上
※当研究の目的は診断を付けることではありません。セカンドオピニオン目的の参加はできませんのでご遠慮ください。
(3) 研究の詳細
場所:慶應義塾大学病院とその周辺で行います。
期間:1日当たり3~4時間で4日間行います。
研究の流れ:
下記のURLにある登録フォームから参加登録をして頂きます
メールあるいはお電話にて、研究の詳細について説明させていただきます。そして研究にご参加いただける場合、お電話にて研究の希望日を伺わせていただきます。
研究の詳細について記載した書類を送付させていただきます。
2.にて決定した受診日に慶應義塾大学病院の「TMS外来」を受診していただきます。
TMS外来で改めて診察をさせていただき、研究に参加できる条件を満たしているかチェックさせていただきます。
参加条件を満たされた方はその場で同意を取得し、その後心理検査を受けていただきます。その日はそれで終了となります。
改めて別日に受診していただきMRI検査を受けていただきます。場所が慶應大学病院と異なるため、詳細は別途連絡差し上げます。
別日に受診していただき慶應大学病院にてTMS-EEG検査を受けていただきます。
別日に受診していただき慶應大学病院にて神経心理検査を受けていただきます。
各検査の順番はスケジュールにより前後することはあります。
以上で終了となります。後日こちらより検査結果の概要を郵送させていただきます。また万が一検査で異常が見つかった場合は、詳細なご連絡をさせていただきます。rTMSを用いる介入研究にご参加いただく方にはその後別途詳細をご連絡差し上げます。
(4) 研究へのお申込み方法
主治医の先生と本研究の参加についてご相談の上、以下のURLにございます、登録フォームにご連絡のつく情報を入力ください。
ご登録フォーム:http://psy.keiomed.jp/mtr-lab_mri-tms-eeg.html
[画像3: https://prtimes.jp/i/35758/1/resize/d35758-1-501054-2.jpg ]
(5)担当者の言葉
肺炎はレントゲンで、不整脈は心電図で診断することができます。しかしこころの病気を診断できる検査は、今は全くありません。そのためどんなに経験を積んだ医師でも、常に正確な診断をするのは非常に困難です。
医学は科学であるためより正確な診断をするための手段を開発することは医師の義務だと私は考えております。今回の研究を介して、精神疾患をより科学的に診断をすることを目指しているのでご興味のある方はぜひご参加ください。
(6) お問い合わせ
住所:〒160-8582 東京都新宿区信濃町35 慶應義塾大学 医学部 精神・神経科学教室
電話番号: 03-5363-3971
E-mail: yoshi-tms@keio.jp
研究責任者:特任講師・野田賀大 担当者:アシスタント・稲葉恵利・富樫敦子
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