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【開催レポート】<お客様ががんになっても変わらず「美容」を楽しめるように>がん患者に対応できる技術を学ぶ、美容師のための講習会「Medical Hair Stylist 養成講座」を開催

PR TIMES / 2021年4月23日 19時15分

多くのがん患者と関わってきた現役美容師による講義に美容業界関係者たちが参加

有限会社上松組(所在地:東京都中央区築地/代表取締役:上野 修平)が経営するヘアサロン「上松」は、「お客様ががんになった時、美容師としてあなたは何ができますか?」を合言葉に、がん患者の美容を支える美容師を養成するための講習会「Medical Hair Stylist 養成講座 」を、2021年4月13日(火)に「Salon omm(中央区築地3-12-12JKプラザ5F)」にて開催しました。




[画像1: https://prtimes.jp/i/78023/1/resize/d78023-1-592885-0.jpg ]

「上松」は、「美容を通じて一生涯のお付き合いを。」をモットーとしています。
「Medical Hair Stylist 養成講座」は、代表である上野 修平が、がん患者にも対応できるメディカルヘアスタイリストを養成するため、2013年よりスタートした美容師を対象とした講習会です。


【開催概要】


イベント名称:「Medical Hair Stylist 養成講座 presented by 上松 」
日    時:2021年4月13日(火)
場    所:「Salon omm」(東京都中央区築地3-12-12JKプラザ5F)
講    師:上野 修平(有限会社上松組 代表取締役)
講習会内容 :▶ヘアー
        化学療法と脱毛、投与前の準備
        治療中の頭皮ケア、医療用ウィッグの種類・カット技法、
        投与終了後の頭皮・毛髪について、手作りヘアアクセの紹介
       ▶メイク
        眉・まつ毛の脱毛対策、元気に見せるセルフメイク


■お客様が「がん」になった時、美容師としてあなたは何ができますか?

2人に1人ががんになり、特に若年性の乳がんは成人女性の12人に1人が罹患すると言われています。お客様が化学療法で外見上のトラブルに見舞われた時、いつもの美容師さんが脱毛の相談に乗り、ウィッグをカットし、メイクを教えることができたら。いつものように美容を楽しむことができたら。がんになっても、お客様が「Beauty」を諦めなければならないことがないように、そのような状況に対応できる美容師を増やしていきたい、そんな想いから本プロジェクトはスタートしました。

いつ「患者」になるかわからない「お客様」に、行きつけの美容室のいつもの美容師が、美容師ならではの方法で日常を提供することができるような世の中になって欲しいと願っています。

以下、開催レポートになります。

【開催レポート】

本講習会には美容師・美容ディーラーなどが参加し、取材のため、メディアはトレンド情報誌を中心に、複数媒体が来場。新型コロナウイルスの影響もあり少人数での開催となった。講習会のはじめに代表上野修平(うえのしゅうへい)が、本プロジェクトへの想いを次のように語った。

[画像2: https://prtimes.jp/i/78023/1/resize/d78023-1-429778-5.jpg ]

↑がん患者にも対応できるメディカルヘアスタイリストを養成するための美容師を養成するための講習会「Medical Hair Stylist 養成講座」は2013年よりスタート。写真は主宰の美容室上松代表:上野修平。


「私たち上松は、“美容を通して一生涯のお付き合いを。”をコンセプトに活動しています。今、2人に1人ががんになると言われている時代で、聖路加国際病院の山内先生よりご相談いただき、抗がん剤治療をしているお客様も美容を諦めないためにはどうしたら良いのか考えるようになりました。私達は、そういった患者さんはもちろんですが、美容師が“お客様の人生最大のピンチに一緒に闘うことができたら、美容師としての誇りを持つことができる・この仕事をもっと好きになることができる”という想いで、美容師に向けてこの講習会をこれからも続けてまいります。『Beauty』には『ココロ』と『カラダ』を元気にする力があります。」

講習会に入り、まず抗がん剤治療による脱毛の仕組みを解説しながら、「目に見えて変化が出るのは細胞が活発に動く爪と髪だけ。だからそこをカバーできるようになれば、自然と患者さんの心持ちも変わる。そして、ロングの方ほど変化が大きく精神的ショックを受けやすいので、僕の場合、脱毛前から素敵なショートにすることを提案する。そうすることで、治療後も『元に戻った』という感覚を得やすい。」と、抗がん剤治療による実際の症例写真を1人1人に見せながら説明。


[画像3: https://prtimes.jp/i/78023/1/resize/d78023-1-214739-8.jpg ]


次に、美容師からの質問がとても多いというカウンセリング方法について、次のように語った。

「まず個室で対応すること。それから、初めてお会いするお客様の場合、まずは一人の人としてコミュニケーションを取ります。その人のストーリーや、患者としてだけでないパーソナルを話してもらうことで、多くのお客様はご自身のがんの症状や経緯について、堰を切ったように語ってくださいます。それまで人に言うことがなく、場合によっては隠していた方もいらっしゃるからです。途中で遮ったりせず、全てを聞きます。この時注意したいのが、普段の仕事のように“鏡越しに会話しないこと”です。髪を触ったり道具の準備をしたりせず、真横で1人の人として会話するようにします。その中からスタイリングのヒントを得ます。その後から、美容師としてのカウンセリングに入ります。」

その後、上野から

「日本では、病気などのことはセンシティブな内容として、あまり聞かないほうが良いと思う方が多いと思いますが、アメリカでは逆で、ヒーローインタビューのように勇者を称えるような接し方をします。実はその方が話しやすいという患者さんがけっこういらっしゃって、日本でもそういった風潮が広まれば良いなと思っています。普通に接することが一番良いです。よく、がん治療のためのオーガニックなグッズがあったりするんですが、そういうのも逆に患者さんにとって“がん患者だから普通ではない”という意識を植え付けることになり、危険です。」

と説明があると、参加者からは一層大きな反応があった。
参加者は終始熱心に講習を受けていたが、患者さんのメンタルを第一に考えた、技術面だけでない濃い内容に、より真面目な視線が注がれていた。
[画像4: https://prtimes.jp/i/78023/1/resize/d78023-1-170202-6.jpg ]



また、ウィッグの扱い方法についての講習の時間には、「これはなんだっけ?〇〇さん」と参加者に質問するなど、少人数ならではの関係性がうかがえる場面も。脱毛のメカニズムを交え、施術に関しては1つ1つ根拠を解説しながら講習会は進行。一通りの説明を終え、「治療を終え、ウィッグが必要なくなり脱がす瞬間が最も美容師冥利につきる瞬間です。」と上野がコメントすると、参加者からの頷きと笑顔が見えた。

本取り組みのパートナーであり、会場となったSalon ommのスタイリスト・工藤によるウィッグのより細かい説明の中では、安価に済ませたいという患者さん向けに市販の安価なウィッグに100均のグッズを使用し作った手軽なウィッグを紹介する場面も。クオリティを損なわないよう美容師の技術を用いて工夫し、患者さんの負担にならないようなアイデアに参加者は実際被ってみるなど強く関心を持っていた。その他メイクの仕方や爪のカバーの仕方など、患者さんの気持ちベースで考えられたケア方法を参加者に伝授。
[画像5: https://prtimes.jp/i/78023/1/resize/d78023-1-270240-9.jpg ]

[画像6: https://prtimes.jp/i/78023/1/resize/d78023-1-706811-10.jpg ]


工藤は「日常的に何度も目にする手先だからこそ、ボロボロだと気分も落ち込みやすい。それまでネイルを継続的に楽しんでいた方なんかは、より一層心が痛みます。髪には注目が行きやすい分、そういった細かな部分は先回りして提案することができると良いですね。」とコメントした。

また、実技の時間には、参加者は実際にウィッグを被って付け心地や苦しさなどを体感し、2人1組で患者役と美容師に分かれ、ウィッグのカットに挑戦。少人数である分、一組に対し1人講師が付き、丁寧な指導が実現し、アットホームな雰囲気で終始全員に笑顔が見えた。上野のカットに工藤がポイントを付け加えながら解説する、息の合った連携プレーで実演。参加者はメモを取ったり図を描いたりと熱心な様子が伺えた。
[画像7: https://prtimes.jp/i/78023/1/resize/d78023-1-159516-11.jpg ]


最後の挨拶で上野は、「草の根的にこの活動をしていますが、共鳴してくださる美容師さんなどに来ていただき、タメになった、美容師になって良かったと思っていただければ幸いです。患者さんたちのためであることはもちろん、この活動が全国の美容師の地位向上に繋がり、仕事に誇りを持ってもらえるようになれば良いなと思います。」と締めくくった。


[画像8: https://prtimes.jp/i/78023/1/resize/d78023-1-884703-19.png ]



患者さんの気持ちを考えることを根底に、美容師として“するべきこと”“知っておくべきこと”“言っていいこと悪いこと”などの技術面以外の細かいことも学ぶことのできる講習会、次回の開催は6月8日(火)を予定しています。(詳しくは「上松」ホームペーにて随時発信)URL : http://uematsu-hair.com/medical/index.html

[画像9: https://prtimes.jp/i/78023/1/resize/d78023-1-774790-13.jpg ]

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【 講師紹介 】

[画像12: https://prtimes.jp/i/78023/1/resize/d78023-1-487347-20.jpg ]



講師:上野 修平(有限会社上松組代表取締役/メディカルヘアスタイリスト)
工藤真知子(サロンommスタイリスト)

北海道生まれ。都内大手サロン12年勤務後、2005年、東京都中央区築地に美容室「上松」をオープン。2013年からは聖路加国際病院にて「Beauty Ring(ビューティーリング)」という月に一回のボランティア活動を続けている。同時に美容師向けの講習会「Medical Hair Stylist 養成講座 」を約2ヶ月に一回開催し、「生涯顧客」をモットーにがん患者さんに対応できる美容師を増やすべく活動中。


《 コメント 》
健康で生きていることも、病気になるということも、日常の延長。日常の中たまたま病気がやってくる。だから、「病気のときの専用」「抗がん剤治療のときの専用」美容室ではなく、「いつもの美容師さん」が、お客様が抗がん剤治療に入っても対応できることが当たり前、という世の中にしていくためのお手伝いができたらと思っています。聖路加病院での活動、そして1000人以上の患者さんと関わった経験から得たものを皆様に1つでも多く伝えてゆくつもりです。

上野修平


【 上松について 】

「美容を通して、一生涯のお付き合いを。」

[画像13: https://prtimes.jp/i/78023/1/resize/d78023-1-587889-1.png ]


Hair Salon上松は、「美容を通して一生涯のお付き合いを。」コンセプトとし、東京・築地の地に生まれました。生きのいいヘアスタイルを提供するのはもちろんのこと、親子2代、3代と長く愛されるサロンを目指して日々精進してまいります。


”美容師”という職業の可能性を広げ、キャリアの幅や選択肢を増やしたいという想いから、上松では様々な「メディカルへの取り組み」に力を入れています。その中の1つとして「Medical Hair Stylist養成講座」を定期的に開催しております。また、同じく築地に構える聖路加国際病院にて、山内先生とタッグを組み、「Beauty Ring(ビューティーリング)」という化学療法等におけるビューティーサポート活動をボランティアで行っております。お客様が健康な時だけでなく、様々な困難が訪れたときも美容の面でサポートできてこその「一生涯のお付き合い」を目指して、これからも活動してまいります。


[画像14: https://prtimes.jp/i/78023/1/resize/d78023-1-714070-3.png ]

↑共同経営者の松田貴明と上野修平


ヘアサロン上松は、美容室という枠を超え、メディカルへの活動を始め、飲食事業など、様々な活動を行っています。築地という地域の皆様に長く愛され、親子3代にわたって上松に通い続けているお客様もいらっしゃいます。
[画像15: https://prtimes.jp/i/78023/1/resize/d78023-1-784460-2.png ]

↑上松10周年祭時の模様。築地川公園を貸切りにし、マグロの解体ショーや青空ヘアカット教室、屋台などがずらりと並ぶ一大イベントに。総勢500名のお客様や友人が駆けつけた。

【会社概要】


会社名    : 有限会社 上松組
代表取締役 : 上野修平
事業内容   : ▶美容室経営(Hair Salon 上松/Hair Salon Omm)
        ▶「医療」への取り組み
・MEDICAL Hair Stylist養成講座
・化学療法における「ビューティーサポート」の実践
        ▶飲食店経営(STAND 上松)
ホームページ: http://uematsu-hair.com/index.html


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