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42歳で乳がん発覚。抗がん剤治療でシャワー中に髪がゴソッと“取れる”感覚にゾゾッ

女子SPA! / 2024年3月31日 8時45分

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※イメージです

 2016年、42歳のクリスマスイブに突如乳がん宣告。(ステージⅡB)。晴天の霹靂だった「がん宣告」から約1年間、泣いたり笑ったり怒涛の日々を駆け抜けた、私のがん治療ドキュメンタリーを連載でお届けしています。

 今回は、乳房摘出手術が終わり無事退院し、通院をしながらの抗がん剤治療を始めてからの体験記です。

※医師や看護師の発言は筆者の病状等を踏まえてのものであり、すべての患者さんに当てはまるものではありません。また、薬の副作用には個人差があります。

◆長い髪をバッサリ切って副作用に備えた

 2017年4月中旬。いよいよ抗がん剤治療が始まりました。わたしが受けたのは「AC療法」と「パクリタキセル療法」という治療。初発乳がん治療ではよく使われる抗がん剤です。

 1つめの「AC療法」は、3週間ごとに1回で1サイクル、計4回の点滴治療。それに続く2つめの「パクリタキセル療法」は、週1回×12回の治療です。どちらもそれぞれ3か月ほどかかるので、抗がん剤治療全体でみると約半年間の治療となります。

 そして抗がん剤の代表的な副作用は「吐き気」に続き「脱毛」。脱毛は一般的に投与後2週間くらいから脱毛の副作用が始まります。わたしは「AC療法」の1回目を受け、吐き気はなんとかクリアしたものの、来たる次の副作用に気持ちを整えなければなりませんでした。

 私の場合、脱毛が起こりそうな時期は、ちょうどゴールデンウィークに重なるだろうと予想。長い髪だと抜け毛が絡まるとのことで、ロングヘアをばっさり切って脱毛に備えました。

◆予想通り脱毛が始まった。しかし…

 3週に一度のサイクルで行われる抗がん剤治療では、2週目に一番白血球が減少し、風邪などの感染症にかかりやすくなるそうです。脱毛が始まるであろう2週目はあまり外に出ずに済むよう、一人暮らしの母の家でゆっくりすることにしました。

 そもそもなぜ抗がん剤で脱毛してしまうかというと、抗がん剤はがん細胞の細胞増殖過程に働いて、がん細胞の増殖を妨ぎ死滅を促す目的で作られた薬剤。なので、がん細胞を選ぶのではなく、「がんと同じくらい細胞増殖が速いもの」全般に効いてしまうのだとか。なかでも特に増殖スピードが速いのが「毛髪」だそうで、抗がん剤が間違えて攻撃してしまうそうなのです。

 抗がん剤(化学療法)は分裂が活発な細胞に強く影響します。そのため、細胞分裂がとても盛んな毛母細胞(毛をつくるもとになる細胞)は、抗がん剤(化学療法)の影響を受けやすく、毛根がダメージを受けることから脱毛が引き起こされると考えられています。

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