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バイエル薬品、前立腺がん患者さんと家族の情報共有に関する意識調査結果を発表

PR TIMES / 2018年1月31日 16時1分

● 前立腺がん患者と同居する家族の54.4%が、患者の受診にあたって同行していない
● 前立腺がん患者、家族の7割以上が最も不安に感じていることは「がんが転移しないか」と回答
● 患者と家族で主治医の説明内容を共有している割合が高い群ほど、治療方針決定に当たって、家族の意見が参考にされる割合が高い
● 患者の8割、家族の7割が前立腺がんの治療に当たって最も重視するのは「日常生活を行なううえで動作が保ること」と回答
● 新しい治療法を受けることに患者の約9割、家族の約8割が前向き




大阪、2018年1月31日 ― バイエル薬品株式会社(本社:大阪市、代表取締役社長:ハイケ・プリンツ、以下バイエル薬品)は、前立腺がんの治療経験のある患者さんおよび前立腺がん患者の家族の方について、治療への取り組みやコミュニケーションについて意識調査を行いました。本調査は、2017年12月21日~12月26日に、前立腺がんの治療経験のある患者さん103名、前立腺がんの患者さんのご家族103名を対象に、インターネットによるアンケート形式で実施しました。

調査からは、患者さんが受診する際に「同行していない」家族が半数を超えている実態が浮かび上がりました。一方で、前立腺がん患者さんが医療機関を受診する際に家族が同行したり、主治医からの説明を患者さんから共有されるなど、患者さんと家族の間で症状や治療の状況を把握できている方たちは、治療方針決定に当たって家族の意見を参考にし、家族で治療に取り組んでいる様子が伺えました。

<調査結果概要>
・ 前立腺がん患者と同居する家族の54.4%が、患者の受診にあたって同行していない
・ 同居する家族の4人に1人は受診に同行せず、主治医からの説明内容も共有されていない
・ 前立腺がん患者、家族の7割以上が最も不安に感じていることは「がんが転移しないか」と回答
・ 不安についての相談相手で多いのは、患者は「配偶者」「医師」。家族の場合「患者さん本人」「医師」、「相談しない」も4人に1人
・ 不安を相談した結果については、前立腺がん患者、家族ともに「前立腺がん治療に関する知識が深まった」が最も多く、「不安が和らいだ」と続いた
・ 「受診に同行し必ず主治医からの説明を聞いている」「受診の際に同行はしないが、主治医からの説明内容は必ず共有されている」など、患者と家族で主治医の説明内容を共有している割合が高い群は、治療方針決定に当たって、家族の意見が参考にされる割合が高い
・ 特に患者は家族が同行している場合、家族の意見を聞く傾向が強まる
・ 患者の8割、家族の7割が前立腺がんの治療に当たって最も重視するのは「日常生活を行なううえで動作が保てること」と回答
・ 新しい治療法を受けることに患者の9割、家族の約8割が前向き

前立腺がんは日本でも増加傾向にあり、2017 年の予測罹患数は約86,100 例と、男性のがんで胃がん、肺がんに次ぐ第3位と、患者数が多いがんです*。

前立腺がんは、前立腺の細胞が細胞増殖の正常な調節を失い、無秩序に自己増殖することにより発生します。前立腺がんが進行し、去勢抵抗性前立腺がんと呼ばれる状態になった患者さんのおよそ 10 人中 9 人(90%)が骨転移を有しており、骨折や骨折からくる衰弱、骨の痛みなど日常生活に支障を来す症状が表れることから骨転移の治療が重要となります。

本調査結果を受けて、佐藤威文前立腺クリニックの佐藤威文(さとう たけふみ)先生は、「前立腺がんでは、患者さんがお一人で医療機関を受診するケースが多いと感じており、今回の意識調査でも家族の過半数が受診に同行していないと回答しています。前立腺がんは骨転移の多いがんで、骨に転移すると骨折しやすくなり、部位によっては寝たきりになるなど、患者さんの生活の質(QOL)は大きく低下します。骨転移を速やかに発見し、治療を行なっていくことが非常に重要です。ご家族が医療機関に同行することで、医師もご家族からの情報を得ることができます。患者さんとご家族がともに治療に臨むことで、お互いの不安や悩みが軽減され、適切な治療に取り組むことが期待されます」と述べています。

主な調査結果は次のとおりです。

【調査概要】
対象:前立腺がんの患者さん103名
同居している家族に前立腺がん患者さんがいる方 103名
地域:全国
方法:インターネットによるアンケート調査
時期:2017年12月
注)本調査レポートの百分率表示は小数点第2位で四捨五入の丸め計算を行なっているため、合計しても100%とならない場合があります。

【結果の詳細】
■ 医療機関の受診に同行する家族は45.6%で、同行しない家族54.4%
患者が医療機関を前立腺がんの治療で受診する際に、「同行することはない」と回答した家族は54.4%でした。一方、「必ず同行する」「よく同行する」「たまに同行する」は合わせて45.6%で、このうち「必ず同行する」は、13.6%にとどまりました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/23092/3/resize/d23092-3-145142-0.jpg ]




■ 同居する家族の4人に1人は受診に同行せず、主治医からの説明内容も共有されていない
家族に尋ねたところ、 同居する家族の4人に1人(25.2%)は、「受診の際に同行せず、主治医からの説明内容も共有されていない」と回答しました。

[画像2: https://prtimes.jp/i/23092/3/resize/d23092-3-803301-1.jpg ]



■前立腺がん患者、家族の7割以上が最も不安に感じていることは「がんが転移しないか」と回答
治療に関して不安に感じる内容について、患者では「がんが転移しないか」が72.6%で最も多く、「治療効果が出るか」43.5%、「思うように活動できなくなるのではないか(日常生活に支障が出てくるのではないか)」41.9%と続きました。家族は4人に3人(74.5%)が「がんが転移しないか」を挙げました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/23092/3/resize/d23092-3-895224-2.jpg ]



■不安についての相談相手で多いのは、患者は「配偶者」「医師」。家族の場合「患者さん本人」「医師」、「相談しない」も4人に1人
不安を感じた際の相談相手について尋ねたところ、患者では、「配偶者」が64.5%で最も多く、「医師」の51.6%が続きました。また、家族では「患者さん本人」が29.4%で最も多く、「医師」25.5%と続きました。また、「相談しない」も25.5%でした。


[画像4: https://prtimes.jp/i/23092/3/resize/d23092-3-701519-3.jpg ]


■不安を相談した結果については、前立腺がん患者、家族ともに「前立腺がん治療に関する知識が深まった」が最も多く、「不安が和らいだ」と続いた
不安を相談した結果については、患者の47.2%、家族の47.4%とほぼ2人に1人が「前立腺がん治療に関する知識が深まった」と回答しました。また、患者の41.5%、家族の42.1%が「不安が和らいだ」と回答しました。
[画像5: https://prtimes.jp/i/23092/3/resize/d23092-3-974925-4.jpg ]



■「受診に同行し必ず主治医からの説明を聞いている」「受診の際に同行はしないが、主治医からの説明内容は必ず共有されている」など、患者と家族で主治医の説明内容を共有している割合が高い群は、治療方針決定に当たって、家族の意見が参考にされる割合が高い
家族が「受診に同行し必ず主治医からの説明を聞いている」場合、治療決定に当たって患者が家族の意見を参考にしていると回答した家族は、「非常に参考にする」23.8%、「やや参考にする」61.9%とあわせて85.7%に達しました。また、「受診の際に同行はしないが、主治医からの説明内容は必ず共有されている」場合でも、「非常に参考にする」22.2%、「やや参考にする」55.6%とあわせて77.8%と、意見が参考にされていると回答する家族の割合が高い傾向が見えました。
[画像6: https://prtimes.jp/i/23092/3/resize/d23092-3-321945-5.jpg ]

■特に患者は家族が同行している場合、家族の意見を聞く傾向が強まる
患者は、「受診に同行し必ず主治医からの説明を聞いている」「受診の際に同行し主治医からの説明を聞くこともある」など、家族が同行している割合が高い群ほど、治療方針決定に当たって、家族の意見が参考にされる割合が高い傾向がうかがえました。
[画像7: https://prtimes.jp/i/23092/3/resize/d23092-3-294130-6.jpg ]



■患者の8割、家族の7割が前立腺がんの治療に当たって最も重視するのは「日常生活を行なううえで動作が保てること」と回答
治療に当たって重視することについては、「日常生活を行なううえで動作が保てること」が最も多く、患者の80.6%、家族の69.9%が挙げました。「寿命(余命)が延びること」と回答したのは、患者の42.7%、家族の30.1%でした。また、「痛みなどの身体的不具合のコントロール」についても患者の28.2%、家族の34.0%が挙げており、日常生活での動作やQOLに対する意識の高さが伺える結果となりました。
[画像8: https://prtimes.jp/i/23092/3/resize/d23092-3-995009-7.jpg ]



■新しい治療法を受けることに患者の9割、家族の約8割が前向き
新たな治療法があった場合、患者では91.3%が「やりたい」「やってみたい」と回答しました。また、家族の78.6%が患者さんに「患者に提案してみたい」と回答しました。
[画像9: https://prtimes.jp/i/23092/3/resize/d23092-3-447172-8.jpg ]



バイエルのオンコロジー領域について
バイエルは、革新的治療薬の品揃えを充実させることで、「Science For A Better Life」をお届けできるよう取り組んでいます。バイエルのオンコロジーフランチャイズには4種類の抗癌剤と、臨床開発のさまざまな段階にあるその他いくつかの化合物があります。これらの製品・化合物が、バイエルの研究に対するアプローチ、すなわち、癌の治療法に影響を与える可能性のある標的やシグナル伝達経路を優先するという姿勢を示しています。

バイエルについて
バイエルは、ヘルスケアと農業関連のライフサイエンス領域を中核事業とするグローバル企業です。バイエルはその製品とサービスを通じて、人々のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上に貢献すると同時に、技術革新、成長、およびより高い収益力を通して企業価値を創造することも目指しています。また、バイエルは、持続可能な発展に対して、そして良き企業市民として社会と倫理の双方で責任を果たすために、これからも努力を続けます。グループ全体の売上高は349億ユーロ、従業員数は99,600名(2016年)。設備投資額は22億ユーロ、研究開発費は44億ユーロです。詳細はwww.bayer.com.をご参照ください。

バイエル薬品株式会社について
バイエル薬品株式会社は本社を大阪に置き、医療用医薬品、コンシューマーヘルス、動物用薬品の各事業からなるヘルスケア企業です。医療用医薬品部門では、循環器領域、腫瘍・血液領域、ウィメンズヘルスケア領域、眼科領域、画像診断領域に注力しています。コンシューマーヘルス部門では解熱鎮痛薬「バイエルアスピリン」をはじめ、アレルギー性疾患治療剤や皮膚科領域に注力しています。動物用薬品事業部は、動物用医薬品の提供を中心にコンパニオンアニマルおよび畜産動物のヘルスケアに貢献しています。同社は、「Science For A Better Life」 というミッションのもと、技術革新と革新的な製品によって、日本の患者さんの「満たされない願い」に応える先進医薬品企業を目指しています。詳細はwww.byl.bayer.co.jp/をご参照ください。

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*: 「最新がん統計: がん登録・統計」 国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センターより

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