2021年4月14日、丹波篠山の老舗黒豆卸店「小田垣商店」本店リニューアルオープン
PR TIMES / 2021年4月15日 8時45分
黒豆の老舗「小田垣商店」(丹波篠山・兵庫)が本店の大規模改修工事を経て、4月14日(水)にリニューアルオープンを迎えました。小田垣商店本社敷地内には、江戸時代後期から大正時代初期の間に建てられた10棟もの建物が国の登録有形文化財として登録されており、このたび、うち5棟を杉本博司と榊田倫之が主宰する新素材研究所が改修、さらに杉本博司が施設中央にある庭再構成しました。
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小田垣商店 エントランス
[以降すべて] 写真 森山雅智 / 設計 新素材研究所 杉本博司+榊田倫之
小田垣商店本店 概要|
小田垣商店 ショップ
「大玉丹波黒大豆」「丹波大納言小豆」「丹波の黒さや」に代表される優れた素材をはじめ、こだわりの素材を原料とした菓子や黒豆染めの雑貨等、また丹波篠山地方で受け継がれる工芸品を展開するショップを創りました。古い棗形手水鉢(ちょうずばち)に盛られた黒豆が、目も心も楽しませてくれる空間です。
営業時間|9:30‒17:30
定休日 |年始 *臨時休業は小田垣商店サイトにてお知らせいたます
店舗情報|兵庫県丹波篠山市立町19番地 Tel. 079-552-0011
[画像2: https://prtimes.jp/i/78114/4/resize/d78114-4-301491-1.jpg ]
小田垣商店 ショップ
カフェ「小田垣豆堂」
黒豆の老舗が新たに設えるカフェは、「豆堂(まめどう)」と名付けた杉本博司揮毫の行灯と、黒豆茶の焙煎の香りがお客様を迎えます。ここで供する黒豆茶は、豆のもつ芳ばしさと甘さを浅い焙煎で引き出し、これを深煎り焙煎した黒豆茶へ注ぎブレンドする小田垣商店ならではの一品です。この地で味わうべき丹波栗や黒豆のスイーツ、篠山牛ローストビーフのサンドイッチなどもお茶と共にご用意し、ゆっくりお過ごしいただきます。
空間へ目を向けると、カフェの先、無垢の杉材のカウンター越しには杉本が手がけた石庭「豆道」を眺めることができ、改修における見どころのひとつと言えます。また、カフェでは、建築、美術、食や旅などをテーマにした新刊書籍、古書を販売しています。ここで過ごす豊かな時も、出会った本もあなたのものとして残るでしょう。
営業時間|10:00‒17:00 [L.O.16:30]
定休日 |年始 *臨時休業は小田垣商店サイトにてお知らせいたします
席席 |34 席[個室:2 室]
店舗情報|兵庫県丹波篠山市立町19番地 Tel. 079-552-0011
[画像3: https://prtimes.jp/i/78114/4/resize/d78114-4-821962-2.jpg ]
[画像4: https://prtimes.jp/i/78114/4/resize/d78114-4-112921-3.jpg ]
上:カフェ「小田垣豆堂」 / 下:石庭「豆道」空撮
期間限定コンセプトショップ Shinsoken + archipelago
2021年4月14日(水)- 5月9日(日)
リニューアルオープンを記念して、小田垣商店の改修を手がけた「新素材研究所」と、丹波篠山に拠点を置くセレクトショップ「archipelago[http://archipelago.me]」がコラボレーションし、期間限定のコンセプトショップをオープンします。空間のコンセプトを体現するショップとして、古くから残るものや使われなくなったものに新たな価値を宿すことをテーマとし、両者が様々なプロダクトをセレクトしました。丹波焼の窯元に古くから積み重ねられている「さや」を使った、「花屋みたて[https://www.hanaya-mitate.com]」とのインスタレーション形式での商品展示も実施します。
営業時間|9:30‒17:30
店舗情報|兵庫県丹波篠山市立町19番地 Tel. 079-552-0011
[画像5: https://prtimes.jp/i/78114/4/resize/d78114-4-716163-4.jpg ]
Shinsoken + archipelago
丹波黒豆「小田垣商店」
小田垣商店は黒豆専門卸店。取り扱う「丹波黒」は国内でも良作適地が限られ、丹波篠山発祥の黒豆であり、かつ一般の黒大豆に比べ粒が大きいのが特徴です。生産者が手間暇かけて大事に育てた黒豆を熟達した職人が、昔ながらの「手より選別」で一粒、一粒、丹精を込めて選別を行い、最高品質の「丹波黒」へと仕上げて全国百貨店、有名和菓子店や料亭にも卸すなど、一流の料理人を含めた多くの人に愛されています。2018年より、国内外への丹波黒の素晴らしさと丹波文化の発信、黒豆文化の継承、地域社会へのさらなる貢献を目的とする空間を創出すべく本社敷地内10棟のリノベーションプロジェクトを進めています。https://www.odagaki.co.jp
株式会社小田垣商店 会社概要
創業|享保19年(1734年)
小田垣六左衛門が鋳物商(金屋)として多喜郡笹山町金屋町(現在の兵庫県丹波篠山市立町)にて創業
転業|明治元年(1868年)
小田垣はとにより当社の前身である小田垣種苗店へ転業。昭和10年(1935年)に小田垣種苗店から小田垣
商店へ改名
屋号|創業時の鋳物師(金屋[かなや])としての屋号を現在まで継承
登録|国登録有形文化財(当店舗や事務所棟をはじめ10件。登録商標「大玉丹波」「丹波の黒さや」「近江黒」ほか
事業|丹波黒豆、丹波大納言小豆、白小豆、他豆類、えだまめ、各種加工品卸小売業
所在地|兵庫県丹波篠山市立町19番地
小田垣商店 施設概要
名称 |小田垣商店 本店
用途 |物販店舗、飲食店舗、庭園
所在地 |兵庫県丹波篠山市立町19番地
竣工 |2021年 3月
延床面積|368.4 平方メートル
設計 |新素材研究所:杉本博司 榊田倫之 内海美里
構造設計|門藤芳樹構造設計事務所
設備設計|ZO 設計室
照明設計|FDS
施工 |吉住工務店
新素材研究所
新素材研究所は、杉本博司と榊田倫之によって2008 年に設立された建築設計事務所。その名称に反して、古代や中世、近世に用いられた素材や技法を研究し、それらの現代における再解釈と再興に取り組んでいます。近代化のなかで忘れ去られようとしている技 術を伝承し、さらにその技術に磨きをかけています。すべてが規格化され表層的になってしまった現代の建築資材に異を唱え、扱いが難しく、高度な職人技術を必要とする伝統的素材にこだわります。杉本博司と榊田倫之は、時代の潮流を避けながら、旧素材を扱った建築をつくることこそが、いまもっとも新しい試みであると確信し、設計に取り組んでいます。https://shinsoken.jp
設計コンセプト「時代を還る建築」
新素材研究所は、これまでに新しい建物の中で古き良き素材や趣向を表現し、空間やそこに流れる長い時間を生み出してきました。しかし今回のプロジェクトでは、時間を経た古美術品のような建物に対して、現代における建築の合理化に流されるのではなく、建物を本来構成している様式に倣った方法で耐震補強を進めながらも、過去に戻っていく修復のような形で取り組みました。蓄積された時間と対話を重ねるという全く異なる挑戦をしています。小田垣商店には、店舗や事務所棟を含め、江戸後期から大正初期の間に建てられた10棟の建物が国の有形文化財として登録されています。この場所には1700年代から1900年代初頭に至るまでの時間の変遷が蓄積されており、そこに想いを馳せて「時代を還る建築」という考えをコンセプトとして掲げ、設計しました。
お客様お問い合わせ先
小田垣商店本店 ショップ / カフェ「小田垣豆堂」
Tel. 079-552-0011[9:30‒17:30]
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