<社会人3年目対象のモチベーション調査 第2弾 >モチベーションは上司の資質に左右されると答えた社員は8割!
PR TIMES / 2019年1月10日 13時40分
~1月と4月をピークにモチベーションは低下!上司ができる対策とは?~
学校法人 三幸学園が運営する東京未来大学 (本部:東京都足立区、理事長:昼間一彦、学長:角山剛) は、転職経験の無い社会人3年目の男女300名に「仕事のモチベーション」に関する調査を実施しました。
2016年9月に内閣官房に「働き方改革実現推進室」が設置され、働き方改革が本格化して2年。政府は、「一億総活躍社会」を実現すべく、女性の職場進出、高齢者の再雇用、個人に合わせた働き方などを提案しています。「働き方改革」が注目され、残業時間の是正や休日取得の推進が強まる中、希望する就業環境に転職する人も少なくありません。厚生労働省が2018年に発表したデータ(※)によると、就職後3年以内の離職率は31.8%で、10人中3人が転職などのために離職しています。 本調査では、「とりあえず3年」と言われるように、転職のタイミングとされる社会人3年目に仕事に対するモチベーションについて調査を実施し、若手社員の仕事に対するモチベーションの変化の実態を明らかにしました。
今回の調査の結果、月ごとにモチベーションが変化することが明らかになり、男女ともに、1月と4月をピークに低下していく傾向があることが分かりました。また、上司の資質がモチベーションを左右すると8割以上が回答したほか、社用デバイスの充実は、モチベーションの向上につながることも判明しました。
これらの結果を踏まえ、若手社員のモチベーションを保つために、上司に求められるマネジメント力などについて、各サマリーごとに、東京未来大学 モチベーション行動科学部で教鞭をとる角山剛学長の解説があります。
(※)厚生労働省「新規学卒者の離職状況」の新規学卒就職者の在職期間別離職率の推移より抜粋。
[表: https://prtimes.jp/data/corp/35816/table/11_1.jpg ]
※本リリースの調査結果をご利用いただく際は、必ず【東京未来大学調べ】とご明記ください。
【新卒3年目へのアンケート概要】
・調査主体 :東京未来大学
・調査期間 :2018年11月9日 (金) ~11月12日 (日)
・分析対象 :転職経験の無い新卒3年目の男女
・調査方法 :ウェブでのアンケートを実施し、回答を分析
・有効回答数 :300人(男性:150人、女性:150人)
1.1月と4月をピークにモチベーションは低下傾向!高いモチベーションを維持するのに必要なこととは!?
Q1. 1年におけるあなたの仕事へのモチベーションの変化に、5点をモチベーションの正常値とした際、
あなたの1月から12月までの毎年のモチベーション(やる気)度合をお答えください。(n=300)
[画像1: https://prtimes.jp/i/35816/11/resize/d35816-11-631108-0.jpg ]
月ごとのモチベーション度合いについて、0~10点で点数をつけてもらったところ、月によって変化することが明らかになりました。1年の中でモチベーションが高くなるのは、1月と4月(ともに5.1点)でした(図1)。回答理由をみると1月は年が変わり、4月は年度が変わることで、高いモチベーションへとつながっていることが分かります(図2,図3)。また、4月からは毎月緩やかにモチベーションが下降しており、高くなったモチベーションが維持できていないことを示唆する結果となりました。
1月のモチベーション度合いの理由 (n=300,複数回答可)
[画像2: https://prtimes.jp/i/35816/11/resize/d35816-11-846385-1.jpg ]
4月のモチベーション度合いの理由 (n=300,複数回答可)
[画像3: https://prtimes.jp/i/35816/11/resize/d35816-11-777541-2.jpg ]
東京未来大学 角山 剛学長による解説とコメント
数値の差については統計的な確認が必要ですが、年初めや年度初めは、気持ちを新たにチャレンジしようとする意欲が高くなる時期であることは確かです。ただ、気張って高い目標を掲げると失速してしまうので、まずは手が届きそうな目標を立ててみることが大切。成功は次のステップへのモチベーションを喚起します。そのためには、PDCAを意識してのリーダーや上司からの支援・アドバイスが大切です。
2. モチベーションは上司の資質に左右されると答えた社会人3年目は8割!女性社員に対しては上司からの「声掛け」がモチベーションアップに
Q2.あなたは仕事におけるモチベーションは上司の資質に左右されると考えますか? (n=300)
[画像4: https://prtimes.jp/i/35816/11/resize/d35816-11-600951-3.jpg ]
働き方改革が進む中、いかに部下の力を引き出し、短時間で効率的にチーム全体の生産性を引き上げられるか、上司の資質やマネジメント能力が問われています。
そこで、実際に仕事に対するモチベーションは上司の資質によって左右されるのかを調査したところ、「非常にそう思う」、「そう思う」への回答が、8割を超える結果となりました(図4)。
Q3.あなたの仕事に対するモチベーションは、上司のどのような行動によって向上しますか? (n=300,複数回答可)
[画像5: https://prtimes.jp/i/35816/11/resize/d35816-11-932691-5.jpg ]
Q2の結果を受け、上司のどのような行動によって、仕事に対するモチベーションが向上するのか、男女別で比較してみると、男女ともに最も多い回答となったのが「仕事ぶりを評価する」ことでした(図5)。男性で59.1%、女性では60.2%と高い数値となっています。逆に、男女ともに最も低い回答となったのが、「責任のある仕事を任せる」ことでした。
また、上司からの声掛けに対してモチベーションが上がる傾向があり、「労(ねぎら)いの言葉をかける」や「意見に耳を傾ける」も上位に並んでいます。特に女性はその傾向が強く、男性以上に上司からの声掛けを望んでいることが分かります。
この結果から、男女ともに責任のある仕事を任せるよりも、言葉に出して評価するなどコミュニケーションを密にはかる方が、モチベーションの向上に好影響を及ぼす可能性が高いことを示唆する結果となりました。
東京未来大学 角山 剛学長による解説とコメント
上位にあがった項目に共通する要因は、上司との信頼関係です。上司に求められることは、部下の良い点は評価し、改善を要する点は明確に説明することです。気分でほめたり怒ったりすることは、部下からの信頼をなくします。信頼のないところで責任ある仕事を任せようとしても、お互いに評価に疑心暗鬼が生まれてしまいます。一貫性のある評価、部下へのオープンで率直な対応が、職場のコミュニケーションを促進します。
3. 社用デバイスの充実は社員のモチベーション向上に不可欠女性社員はオフィスにも“映え”を求める傾向あり!?
Q4.どのようにオフィス環境が充実していればモチベーションが上がりますか? (n=300,複数回答可)
どのようにオフィス環境が充実するとモチベーションの向上につながるか調査したところ、男性では「社用デバイスの充実(30.0%)」、女性では「デスクチェアの座り心地が良い(32.7%)」への回答が最多でした(図6)。男女ともに多く回答されたのは「社用デバイスの充実」でした。最近では、会社で支給されるPCのスペックが低いことで、優秀なエンジニアが転職するという話題もネットで共感を呼んでおり、社用デバイスの充実は、モチベーションの向上には欠かせないことが分かります。
また今回の調査では、「ミーティングスペースの充実」以外の項目全てで、女性の方が多く回答していました。女性は「人に自慢できるスペースがある」など、オフィスの中でも”映える”空間を求めているのかもしれません。
[画像6: https://prtimes.jp/i/35816/11/resize/d35816-11-268730-6.jpg ]
東京未来大学 角山 剛学長による解説とコメント
デバイスの充実、デスクチェアの座り心地は、個人の仕事の効率や疲労軽減に直結するものであり、仕事環境を整える上での重要事項といえます。ITの普及以来、オフィス環境も大きく変わってきており、それに伴う職場ストレスも大きな問題となっています。
コミュニケーションの取りやすいレイアウト、移動しやすい動線の確保、ゆったり休憩できるスペースや設備の充実など、オフィス環境を整備することが、心身の疲労や仕事意欲の回復にもつながります。
◆角山 剛 学長 プロフィール
[画像7: https://prtimes.jp/i/35816/11/resize/d35816-11-995141-7.jpg ]
東京未来大学 学長。
産業・組織心理学を専門としている。
立教大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得。
立教大学、東京国際大学を経て2011年9月より東京未来大学 教授を務める。
2018年4月より学長に就任。
長くワーク・モチベーション研究に携わり今日に至る。
元産業・組織心理学会会長。
ワーク・モチベーションに関する著書、論文多数執筆。
◆東京未来大学とは
[画像8: https://prtimes.jp/i/35816/11/resize/d35816-11-513572-8.jpg ]
学長 :角山剛
設立年度 :2007年
本部 :東京都足立区
学部 学科 (専攻) :こども心理学部 こども心理学科
(こども保育・教育専攻、心理専攻)
モチベーション行動科学部 モチベーション行動科学科
学生数 :1387名 (2018年5月現在)
本学は社会が求める“人財”を育てることを使命とし、社会に出るための準備期間として社会で働くうえで必要なマナーや仕事への取り組み方、姿勢、そして働くことの価値や喜びを4年間伝え続けています。
本学は、日本で唯一のモチベーション行動科学部を設置しており、人のやる気を高めて、行動を生み出す原動力を科学的に学ぶことが出来ます。自分自身だけでなく、他社や組織、コミュニティのモチベーションをマネジメントできる力と資格を取得することを目指しています。
◆東京未来大学 モチベーション研究所とは
[画像9: https://prtimes.jp/i/35816/11/resize/d35816-11-824611-9.jpg ]
所長 :高橋一公 (東京未来大学 教授)
顧問 :角山剛 (東京未来大学 学長)
設立年度 :2011年9月
URL :https://www.imsar.jp/index.html
モチベーションに関する調査・研究を推進し、社会的な要請に応えるとともに、東京未来大学におけるモチベーションに関する教育・研究の充実をはかることを目的とする研究所です。
調査・研究のほかにも、研究会や講演会・講習会の企画・開催を行うなど積極的に活動を行っています。
最新のモチベーション研究を推進し、モチベーションに関するあらゆる知見を蓄積、発信していきます。
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