シリア:政府軍、医学生を拷問したうえで殺害

PR TIMES / 2012年7月2日 9時31分



国際人権NGOアムネスティ・インターナショナル(http://www.amnesty.or.jp/)は、医療従事者を拷問し、殺害したシリア政府を強く非難した。

【写真】政府軍に殺害された市民の葬儀に参列する人びと。これまでに、1万人以上が殺害されている。(c)AI

アレッポ市で3人の若い医学生が逮捕された。その一週間後、焼け焦げ切断された3人の遺体が発見された。政府軍が、医療従事者の崇高な医療行為を踏みにじっていることを示す、新たな証拠である。

3人は全員、アレッポ大学の学生だった。そのうちのバセル・アスランとムサド・バラドは医学部の4年生、ハゼム・バティクは英文学部の2年生で応急医療にあたっていた。

彼らは医者、看護婦、応急医療班から成るチームの一員であった。そのチームは、保安部隊の銃撃で負傷したデモ参加者を収容する目的で設置された仮設の野戦病院で、救命医療にあたっている。デモ参加者は、逮捕、拷問あるいは殺害される恐れさえあるため、国営の病院へ行くことができない。

彼らは6月17日、市内で逮捕後、空軍情報部によって拘禁されていた。

「わが身の危険を顧みず、負傷者の治療にあたっていた若手の医療従事者たちを惨殺したこと。これはつまり、政府軍は反体制派の鎮圧には手段を選ばないということです」とシリアに数週間滞在していたアムネスティの上級危機対応顧問であるドナテラ・ロベラは述べた。

「犠牲者が増える中、アサド政権は、負傷者とその治療をする医療従事者の捜索を強化しています。このような人権侵害は、ますます日常化している、裁きを受けない政府軍の人権犯罪の一部だということです」

3人の学生の焼死体は6月24日早朝、アレッポの北東にあるネイラブ地域で焼け焦げた車の中で発見された。

死体置き場で遺体を見た医療関係者がアムネスティに語ったところでは、バセル・アスランは頭部に銃弾を受け、両手は後ろで縛られていた。片足と片手は折れ、数本の歯が失われており、両足の下の部分の肉がはげ、骨が出ていた。数本の指の爪がはがされていた。ほかの2人の遺体はさらにひどく焼けており、同じように他の損傷があった。

アムネスティはこれらの話を裏付ける遺体の画像を見た。学生たちの身分証と大学のカードは、遺体のそばに手つかずに残されており、遺体が焼かれた後そのままそこに放置されたことがわかった。

一緒に発見された4番目の焼死体は、まだ身元が確認されていない。

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