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レンチングとKARL MAYERグループがコラボレーション 横編みと縦編みニットの革新的な技術でサステイナブルと美しさの両立を実現

PR TIMES / 2023年5月24日 15時45分



[画像: https://prtimes.jp/i/34705/14/resize/d34705-14-db63a129ed144dad38ad-8.png ]

● 戦略的パートナーシップを通じて、より環境に配慮したテキスタイルバリューチェーンの実現を目標に、化石燃料不使用素材の採用拡大を目指す
● パートナーシップにより、持続可能かつ審美的な応用のために縦あみニット機械における植物由来の生分解性繊維とフィラメント糸の採用を最大100%まで促進
● 気候変動への取り組みのパイオニアである両社のコラボレーションにより、ゼロ・カーボンのテンセル(TM)ブランドの繊維とKARL MAYERグループの STOLL製の横編機を使って、二酸化炭素排出量をさらに低減することを促す

2023年5月24日、レンチング - 樹木由来の原料を使用した特殊繊維の世界的サプライヤーであるレンチング・グループ(本社:オーストリア、最高経営責任者:Stephan Sielaff、以下レンチング社)は、紡織機械の世界的なリーダーであるKARL MAYERグループとの戦略的な提携を通して、縦編みニットと横編みニットの機械の両方において、繊維生産に占める植物由来の生分解性素材と化石燃料不使用素材のより高い割合の採用がスムーズに実現するよう協力することを発表しました。

購入する製品が環境に及ぼす影響について消費者の意識が高まっているなか、業界をリードするブランドや小売業者の間でよりサステナブルで審美的な製品を提供することがトレンドとなっています。このパートナーシップを通じて、テンセル(TM)リヨセル繊維とテンセル(TM)リヨセルフィラメント縦編みニット機に採用することを可能とするとともに、フルファッションフラットニットプロセスにおいてゼロ・カーボンのテンセル(TM)繊維をSTOLL機で使うことの環境への影響をさらに緩和することができます。レンチングとKARL MAYERグループの戦略的なパートナーシップは、両社がより持続可能な未来に向けて業界をリードするための重要なステップであり、サプライチェーンのカーボンフットプリント低減における付加価値のあるソリューションとイノベーションにより、テキスタイルチェーンのパートナー各社を支援する取り組みを強化していくことを明確に示すものです。

レンチングAGのグローバルテキスタイル事業担当で副社長のFlorian Heubrandnerは次の通り述べています。「業界の中心的存在として、レンチングは志を同じくするパートナー各社と協力して繊維製品の品質を高め、業界の継続的で持続可能な発展と成長を実現するソリューションを他社に先駆けて開発してきました。今回のKARL MAYERグループとのパートナーシップによって、テキスタイルバリューチェーンが刺激を受け、植物由来の生分解性素材が採択しやすくして、彼らの気候変動対策目標の達成に向けて積極的に対策を講じ、ブランドと、環境意識の高い製品を求める消費者のニーズを満たすことになります」

KARL MAYERグループCEOのArno Gartnerは次の様に述べています。「KARL MAYERグループは、繊維機械をリードするメーカーとして、常に市場の動向を把握しています。当社のお客様にとって、生産性の他にも、持続可能性が重要な成功要因になっています。当社は、テキスタイルバリューチェーン全体で、パイオニア的存在の各社と協力して、環境への影響の低いソリューションを提供しています。この点で、特に重要なのが原糸です。当社の編機では、リサイクルされた化学繊維を高い効率でお使いいただけます。レンチングとの協力を通じて、加工できる素材を拡げ、石油を使わない糸のバリエーションを増やしたいと考えています。今回のパートナーシップは、持続可能性の向上だけでなく、新製品の開発の可能性も広がります」

縦編みニット機への化石燃料不使用素材の採用を拡張
持続可能な原材料を選択するバリューチェーンパートナーやブランドが増えているなか、既存の装置や機械が、従来の化石燃料由来の繊維や糸のほかにも、植物由来の繊維や糸にも適応できるようにする必要があります。レンチングとKARL MAYERグループのパートナーシップは、テンセル(TM)リヨセル繊維とテンセル(TM)リヨセルフィラメントなどの化石燃料不使用の素材をKARL MAYERの経編機で処理して最適化できるようにし、植物由来の生分解性素材を生産に追加する可能性と多様化を実証することを目指します。

また、このパートナーシップを通じてテンセル(TM)リヨセル繊維とフィラメントの加工に関するレンチングの技術知識をバリューチェーンで活用することにより、加工糸メーカーと紡績メーカーが開発を継続し、これまでにない新しい繊維素材開発にそれらの糸を採択できるよう支援することもできます。

横編機機能のアップグレードにより持続可能なテキスタイルバリューチェーンを実現
今回のパートナーシップでは、生産プロセスの環境影響緩和という共通のビジョンを通じて、カーボンゼロのテンセル(TM) 繊維を採用してカーボンフットプリントを低減し、STOLL横編機の素材使用量を削減していきます。この紡織法はすでに、下着の生産に適していると評価されるゲージ20の編機を使った極細横編布地に応用されています。下着では、生地の裁断縫製がベストプラクティスとして確立しているため、フルファッションプロセスはこの分野に全く新しいものです。繊維生産工場に再生可能エネルギー源を採用し、サプライチェーンを効果的に管理することにより、レンチングとKARL MAYERグループは革新に持続可能性を組み込んで、化石燃料不使用の植物由来繊維を生産プロセスに採用し、製造業者が二酸化炭素排出量をごく低く抑えられるようにします。

レンチングとKARL MAYERグループは、ITMA 2023展示会にコンセプト製品、生地、インスピレーションを刺激するゼロ・カーボンコンセプトのアパレル衣料などをサンプル出展し、両社の連携を通じた編み地のイノベーションの可能性を紹介します(ホール2-E212および ホール4-B-119の各ブース)。展示会以降、レンチングとKARL MAYERグループは、各社の事業で持続可能性を高める方法に関して、テキスタイルバリューチェーンのパートナー各社からのお問い合わせを受け付けます。

KARL MAYERグループについて
KARL MAYERグループは、独自のデジタルソリューションだけでなく業界内で幅広い製品とサービスを提供する機械エンジニアリング会社です。繊維機械製造に力を入れており、事業活動は、2つの最も重要な編目形成プロセスである経編と編み物に加え、テクニカルテキスタイル、製織のための経糸の準備、およびデジタル化の分野に焦点を当てています。同グループのブランドには、経編および織物の準備機器とテキスタイルの製造技術に携わるKARL MAYER、横編のSTOLL、デジタルソリューションのKM.ON、電子部品のSTOLL ELECTRONICがあります。

KARL MAYERグループは、経済的かつ技術的に最良の製品とサービスでグローバルなお客様の成功をお手伝いするだけでなく、テキスタイルの世界を動かすイノベーションも提供しています。KARL MAYERは3,100名の従業員を擁しています。グローバルな組織とその活躍する市場で製造することによって常にお客様とお客様のニーズに寄り添っています。今日では、アメリカ、インド、イタリア、香港、日本、中国、バングラデシュ、スイスに子会社を持ち、世界のあらゆる場所に代理店があります。

KARL MAYERグループはドイツのファミリー会社で、1937年の創立以来、財務面の独立性と経済的な持続可能性を重視してきました。変わることのない信頼できるパートナーとして、数十年の歴史とあらゆる分野において高いレベルの品質を維持し、お客様とビジネスパートナーの競争力に寄与しています。

テンセル(TM)について
テンセル(TM)は、テキスタイル製品繊維を提供するレンチング・グループの主力ブランドです。1992年以来、テンセル(TM)ブランドは、業界初の革新技術と環境に配慮した生産プロセスを通じて、衣料品および家庭向け繊維分野の繊維ソリューションの進化を推進してきました。テンセル(TM)ブランドには、テンセル(TM)アクティブ、テンセル(TM)デニム、テンセル(TM)ホーム、テンセル(TM)インティメート、テンセル(TM)ラックス、テンセル(TM)フォー・フットウェアが含まれます。

テンセル(TM)ブランドのモダールおよびリヨセル繊維は、植物由来と生分解性の特性を備え、肌に優しく、滑らかで長持ちする柔らかさ、色の鮮やかさ、色の保持機能を備えています。TENCEL(TM)リヨセル繊維は汎用性が高く、多様なテキスタイル繊維と組み合わせて、生地の美観と機能性を高めることができます。TENCEL(TM)リヨセル繊維は、水分管理機能を備えていることから水分を効率的に吸収できます。無限のデザイン可能性を提供するTENCEL(TM)モダール繊維は、他の繊維とブレンドし、従来の機械を使用して加工することができ、生地の柔らかさと快適さを大幅に改善します。

テンセル(TM)ブランドで使用される繊維およびフィラメントは、レンチングの木材・パルプ方針(Lenzing Wood and Pulp Policy)の厳格なガイドラインに従って認証・管理された供給元から入手しています。環境に配慮したプロセスで生産され、堆肥化可能で生分解性であるため、自然に完全に還元されます。米国農務省(USDA)BioPreferred(R)プログラムによって認定を受けています。TENCEL(TM)リュクスは、The Vegan Societyの登録商標です。

レンチング・グループについて
レンチング・グループは、環境に配慮し、再生可能な原料木材を使用した特殊繊維の生産に注力しています。そして、技術革新のリーダーとして、世界のテキスタイルや不織布のメーカーのパートナーとなり、数多くの新技術の開発を推進しています。

当社の高品質な繊維は、エレガントな婦人服から多目的なデニム生地や高性能スポーツ衣料まで、様々なテキスタイルの用途の主素材として幅広く使用されています。レンチングの繊維は一貫した高品質を誇り、生分解性を有し、堆肥化することができるため、衛生用品や農業用にも非常に適しています。

当社のビジネスモデルは、従来の繊維メーカーの枠組みを大きく超えるものです。お客様やパートナー企業と共に、バリューチェーンに沿って革新的な製品を開発し、消費者のために付加価値を創り出しています。レンチング・グループは、すべての原材料の利用および加工において効率性を追求し、テキスタイル産業のクローズドループ経済、つまり循環型経済への移行を促すソリューションを提供しています。地球温暖化のスピードを抑え、パリ協定および欧州連合の「欧州グリーンディール投資計画」のターゲットを達成するために、レンチングは明確なビジョンがあります。それはすなわち、ゼロ炭素の未来を実現することです。

レンチング・グループ 2022年の企業データ
売上:25.7億ユーロ
公称生産量:1,145,000トン
従業員数:8,301名

TENCEL(TM)、VEOCEL(TM)、LENZING(TM)、REFIBRA(TM)、ECOVERO(TM)、LENZING MODAL(TM)、LENZING VISCOSE(TM)、MICROMODAL(TM)、PROMODAL(TM)は、Lenzing AGの商標です。

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