社会インフラの維持補修工事に携わる第一カッター興業がリユースバッテリーを活用し、発電機の代わりとなるプロトタイプの可搬式蓄電池を共同開発
PR TIMES / 2024年4月10日 17時40分
社会インフラの維持補修工事に携わる第一カッター興業が中古リチウムイオン電池を再活用し、可搬式発電機の代わりとなるプロトタイプの蓄電池を共同開発
工事現場で排出される温室効果ガスの排出量抑制に寄与し、持続可能な社会へ貢献
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社会インフラの維持補修工事を手掛ける第一カッター興業株式会社(本社:神奈川県茅ケ崎市、社長:高橋正光、東証:1716)は工事現場で排出される温室効果ガスの削減を通じてお取引先・協力会社等のステークホルダーと共に持続可能な社会へ貢献したいと考え、自動車エンジニアリングサービスを展開するブルースカイテクノロジー社(本社:神奈川県厚木市、社長:矢島和男)と協力し、可搬式発電機の代わりとなるプロトタイプの可搬式蓄電池を開発しました。
【開発背景】
近年、土木・建設業界でも社会的な要請を受け、脱炭素の動きが加速的に進んでいます。今後、当社のお取引先からの温室効果ガス排出量に関する規制や要望は益々強くなると予想されます。
当社が請け負う現場ではフラットソーイング工法(床・床版・舗装のような水平面を切断できる工法)やコアドリリング工法(配管・フェンス・ガードレール設置等における孔あけに使用される工法)を用いており、使用する機械はガソリンエンジンやディーゼルエンジンが出力元となっております。それらの機械は専門性の高さや使用用途が限定されている為、一般的な建設機械と比較すると市場流通量は圧倒的に少なくなっています。
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そのため利用している機械の電動化や燃費向上などの取り組みについて、既存の機械メーカーでの開発や他の業種からの参入を待つだけでは社会やお取引先の脱炭素化に迅速に対応することは難しいと判断し、パートナー企業様等と主導して脱炭素に向けた研究開発をスタートさせました。
その取り組みの一環として軽油を燃料とする可搬式発電機の電動化を考え、ブルースカイテクノロジー社との可搬式蓄電池の開発に至りました。
【性能】
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概要
当リチウムイオンバッテリ電源システムについては電気自動車日産LEAFのリユースバッテリーパック2個を電源とし、最大27kVAの電力を入出力できるパワーコンディショナーにより工事現場で使用する電動建設機械を駆動させます。
系統電源により給電し蓄電池を用いることで従来の発電機(軽油利用時)と比較すると温室効果ガスは約2分1に抑制できますが、当システムは太陽光パネルで発電された電気をパワーコンディショナー(以下PCS)から分岐して給電も可能です。これにより排出される温室効果ガスを更に削減することが期待できます。
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全体仕様
寸法)PCS部: W1300×D900×H700mm
蓄電池部:W1300×D1800×D700mm
PCS/蓄電池:W(2750)×D1300×H700mm
重量) PCS部: 425kg
蓄電池部:765kg
定格容量)15.6kWh×2式
※一般家庭(4人世帯 マンション居住)消費電力量3日分に相当。動力用3相200Vで満充電まで約6時間。
1時間当たりの温室効果ガス排出量比較データ(当社換算比)
軽油利用時:13.26kg-CO2
系統電源利用時:6.75kg-CO2
太陽光パネル経由:0kg-CO2
※蓄電池運搬に係る排出量及び製品製造時の排出量除く
【今後の展望】
太陽光発電システムを設置している営業所や顧客先で給電をし、現場で試験的に稼働をする予定です。
専門工事業者としてできることは決して多くはありませんが、環境負荷軽減に向けできることを着々と進めることにより当社の現場以外にも様々な現場で利用をしていただくことで持続的な社会成長に繋げていきたいと考えております。
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